【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第11話/2.トンネルの先が白く光って見えるのは(5)
驚き、喜び、後悔、願い。そんなふうに自分の気持ちが明け透けになるような写真など、私の趣味ではなかった。被写体にはいつだって、愛ある透明なまなざしを向けていたい。……それなのに。ファインダーを覗き込みながら、私はためらいを覚えていた。しかし、その事実を冷静に受け止めつつも、どうしても私は記録せずにはいられなかったのだ。さっきまで確かに彼が存在していた、この見慣れた公園の風景を――。//物語は第2部。再会の空に今、音もなく魔法がかかる。
※note版(横書き)は【全20話】アップ済み☺︎/*
※『創作こぼれ話』も気ままに更新中♪
※「やっぱり小説は “縦書き” で読みたい・書きたい!」という個人的願望にしたがって、こちらもコツコツ公開していきたいと思います。自己満足、最高♡
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くちびるリビドー
湖臣かなた
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〜 目 次 〜
1 もしも求めることなく与えられたなら
(1)→(6)
2 トンネルの先が白く光って見えるのは
(1)→(6)
3 まだ見ぬ景色の匂いを運ぶ風
(1)→(8)
2
トンネルの先が
白く光って見えるのは
(5)
◎縦書き原稿:pp. 35-46
~第12話へつづく~
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長編小説『くちびるリビドー』を楽しROOM
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「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボールのように柔らかくて軽いの。どんな地面の上でもポン…
“はじめまして”のnoteに綴っていたのは「消えない灯火と初夏の風が、私の持ち味、使える魔法のはずだから」という言葉だった。なんだ……私、ちゃんとわかっていたんじゃないか。ここからは完成した『本』を手に、約束の仲間たちに出会いに行きます♪ この地球で、素敵なこと。そして《循環》☆