【縦書き版】長編小説『くちびるリビドー』第10話/2.トンネルの先が白く光って見えるのは(4)
私も今ならわかる。あの感じこそが、恒士朗の「他人に気に入られようという下心の一切ない、純粋な品のよさ」なのであり、決して冷たいわけでも感じが悪いわけでもないのだ。だけど、他人への興味がまるでない彼の嘘のないその在り方を前にすると、何かが完全に遮断されているような心もとなさに包まれる。//物語は第2部――あのとき下した決断の延長線上に、彼はいた。
※note版(横書き)は【全20話】アップ済み☺︎/*
※『創作こぼれ話』も気ままに更新中♪
※「やっぱり小説は “縦書き” で読みたい・書きたい!」という個人的願望にしたがって、こちらもコツコツ公開していきたいと思います。自己満足、最高♡
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くちびるリビドー
湖臣かなた
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〜 目 次 〜
1 もしも求めることなく与えられたなら
(1)→(6)
2 トンネルの先が白く光って見えるのは
(1)→(6)
3 まだ見ぬ景色の匂いを運ぶ風
(1)→(8)
2
トンネルの先が
白く光って見えるのは
(4)
◎縦書き原稿:pp. 25-35
ここから先は
52字
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note版は【全20話】アップ済み(【第1話】は無料で開放&解放中☺︎)。全部で400字詰め原稿用紙270枚くらいの作品です。ここでしか読めない「創作こぼれ話」なども気ままに更新中☆ そして……やっぱり小説は“縦書き”で読みた~い派の私なので、「縦書き原稿(note版)」と「書籍のPDF原稿」も公開中♪ ※安心安全の守られた空間にしたいので有料で公開しています。一冊の『本』を手に取るように触れてもらえたら嬉しいです♡ →→→2020年12月22日より、“紙の本”でも発売中~☆
長編小説『くちびるリビドー』を楽しROOM
1,000円
「私がウニみたいなギザギザの丸だとしたら、恒士朗は完璧な丸。すべすべで滑らかで、ゴムボールのように柔らかくて軽いの。どんな地面の上でもポン…
“はじめまして”のnoteに綴っていたのは「消えない灯火と初夏の風が、私の持ち味、使える魔法のはずだから」という言葉だった。なんだ……私、ちゃんとわかっていたんじゃないか。ここからは完成した『本』を手に、約束の仲間たちに出会いに行きます♪ この地球で、素敵なこと。そして《循環》☆