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『他力本願』で、働くということ。


ここ最近、ちょっと仕事がごたついていたので、妙に「私は役に立っているのか?」「貢献できているのか?」と思うことが多かったのでした。

だいたい毎年、この時期になるとこんなことばかり言っている気がする。
自信をなくしやすい時期なんだと思うのですが。

そこで、「そういえば、私の『やりがい』とか『仕事をする上で意識していること』ってなんだろう?」と考えたのです。

...普段からそんなにしっかりと意識しながら働いているわけではないけれど、自分の中のスタンスみたいなものはなんとなくあるような気がします。

・忙しいときも笑顔で仕事をすること
・周りの人が大変そうであれば、率先して動く
・次回やるときはもっとスピードアップ、そして他のひとでもできるように

これには理由があって、今は違いますが、前の会社に勤めていたときはとにかく毎日、目の前の業務と格闘するのに必死でした。
「仕事のやりがい」とか、「評価」とか、「周りがどう」とか、考えたりする余裕がなかったんですよね。

それが、今の会社に勤め始めてから、周りの人のキャパが今どうなんだろうって気にしたり、仕事のことで悩んで辞めちゃったりする人をなるべく減らしたいなあと思ったりするようになりました。
同じチームのメンバーとは、なるべく良い関係を築きながら働けたらいいですしね。

自分の仕事はもちろん大事なんですが、周りを見てみて、誰か1人に仕事が集中していたら自分に余力があれば手伝えたりするかなとか、そういうことを考えながら働くようにもなったと思います。

そして、効率化だけが全てではないけれど、さらにスピードアップができたり、わかりやすく簡単に業務を行えるようにならないか考えたり、他の誰かが対応するときもマニュアルにまとめるようにもしています。

つまり、仕事って自分だけのところで完結しているんじゃないんだよな、ということを再認識したんですよね。
特に今の会社では、以前勤めていた会社とは違ってチームで動いたりすることが多いので、さらに実感することが増えたなと思います。

そして逆に、『他力本願』も時には大事だなと思う今日この頃。
あ、完全に誰かに丸投げしちゃうという意味ではありませんよ。
時には周りの力を借りることも大事だなあという意味です。

『他力本願』という言葉。
辞書で調べると、「他人まかせにするということ」という意味が載っています。

しかし、実はその語源は仏語からきていて、修行で悟りを得るのでなく、阿弥陀仏の本願によって救済される、他人がしてくれることに期待をかけるーと、実はまったく逆の意味なんですね。

自分ひとりで悩んでも、考えても、答えが出ないことはあります。
だから迷ったり、不安に感じたら、すぐ誰かに相談して教えてもらう。

そして助けてもらったら、同じように「ありがとう!助かりました!何か不安なことがあったら、すぐ声をかけてね」と言っています

他力本願、というとなんだか悪いことのように思ってしまうけれど、仕事ってよく考えてみると、他力の集まりで成り立つわけで、それをどううまくまとめていくのかが大事なのかなあと、ふと思ったりします。

私もそのなかで、誰かに頼ってもらえる『他力』でいられたらいいな。

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