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キューバ #9 / 日常から離れてわかること。


その後ホテルでもう1日だけ延泊するか本気で悩み、なんとなく直感で日本に帰ることにした。

2人はまだキューバに残るので帰り道は1人で。

早朝の街は静かだった。来た時と同じようなミルクティー色をした空と雨。短い滞在に名残惜しさを感じて、また戻ってこようと決めた。

フライトの関係でマイアミに1泊することになっていた私は2本のフライトだったにも関わらず、カンクンで4時間のレイオーバーを経て、夜9時頃 空港近くのホテルに着く頃にはクタクタだった。

ルームサービスを待つ間にシャワーを浴びてベットの上でベジバーガーを食べながら今回の旅のことを考えた。当たり前なんだけどマイアミの空港でスーツケースをピックするのに特に苦労もせず、uberを呼んでホテルに向かい、そこにはwifiが飛んでいて、シャワーからは熱いお湯が出る。

旅に出て自分の住んでるところとのギャップに驚くことって少なくなって、不便だったとしてもなんとかなるし、制限がかかるその感じもミッションと捉えて楽しめるようになった。

ただ戻った時に、「あ、こんなに便利な暮らしをしてたんだと驚く事が多い」
便利になりすぎたことでルールも増えたと思うし、いわゆる”セレンディピティ”のようなものに出会うチャンスはぐんと減った気がする。”縁”や”サイン”は日常にどっぷり浸かってるとどんどん過ぎ去っていくものだよなって。

最後にキューバを出たフォトグラファーの友達は1人になってから携帯を無くしたらしいが (もはやトラブルさんの安定感w)、無事にダンサーの彼と撮影も終え、そのダンサーとの感動的なエピソードを東京に帰ってきてからみんなで食事をした時に話してくれた。

その出来事に感化されて新しいことに挑戦しようとする彼を見て、いいエネルギーはいい連鎖反応を引き起こすことを再確認した。

今回のキューバは短い滞在だったのにも関わらずいろんなことを思い出して、気づきの多い旅だった。

今まで行ったところで一番オススメの場所はどこ?と聞かれても、それぞれに良さがあるから決められないと言い続けてきたけど、これからその答えはキューバになりそうです。


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