現役フリーランス広報直伝。未経験からフリーランス広報にキャリアチェンジする前に知っておくべきこと。
「書く」+αを学ぶMarbleでいよいよ最後の講座「広報」を学んできます!
「広報ってなんなんだ?」というあなたから、「興味があるけど、どうしたらなれるんだろう?」と思っているあなたまで。
未経験からフリーランス広報になるためのポイントを、講座を受けた私がギュッと詰めて記載します。(自分のアウトプットメモ含め)
そしてそして。
今回の講師は、現在フリーランス広報としてご活躍されているあいさん。
まちづくり会社(UDS株式会社)で広報をされた後、株式会社TABIPPOにてマーケティングに従事。会社員をしながらフリーランス広報ユニット「ふたり広報」運営し、2023年株式会社FLOW設立されました。
今回の講座の目的
✅広報の全体像を把握する
✅スキルセットを整理する
言葉の定義から。広報とは経営機能である…らしい。
広報の仕事と言われてどんなことが思いつきますか?
実は最近、日本広報学会より最新の定義が発表された。
なにやら難しいことが書かれているが、変更点は3つ。
主語に「個人」が追加されたこと
コミュニケーションそれ自体を広報の目的ではなく手段としたこと
広報を「経営機能」と位置づけ
組織にも個人に対しても、目的達成・課題解決のために望ましい関係を構築しよう。そして、そのための手段の一つとしてコミュニケーションをとろう。という感じだと、私は理解した。(あってるんかいな?
ちなみにあいさん曰く、上記が変更されたことでクライアントから何か言われることはないよう。ただ、経営者や企業が広報に重きを置きだしている…というのは感じているそうだ。
広報って、誰とコミュニケーションとるの?
さきほど「多様なステークホルダーとコミュニケーションをとる」と出てきたが、広報はいったいどんな人達とコミュニケーションをとるのだろうか?
大きく5つある。
関わる人はたくさんいるが、ポイントは一石二鳥以上の広報バリューをつくること。
5つのうち、1つ(例えば、カスタマー)のみのアプローチだともったいない。頼まれた役割が「サービス広報」だったとしても、採用広報(社会)にも貢献できないかな?と、他にもつながるように展開することを考える。
すると、頼む側としては「広報いてよかったね」となりやすいのだ。
伝え方でわかる、広報と広告の違い
そういえば、広報もあるけど似たような名前で広告もある。これってどう違うのだろうか?他の手法との違いも合わせて、「サービスがいい」という言葉を元に表現してみる。
主観的に伝える
客観的に伝わる
広報とPRの違いや、役割もきいてみる
よく広報/PRみたいな感じでみるけど、この2つの違いはなんなんだろうか。一緒にされることも多いが、厳密にいうとPRが広義の意味のようだ。PRの中に、広報も含まれているイメージ。
PR:世の中とのより良い関係を作る。広報以外にも「広聴」などがある。
広報:情報を広く発信すること。ニュースリリースやプレスリリースの配信などがある。
広報/PRの役割は「リード元の最大化」
ビジネスにおいて、利益の出る場は「商談」、いわゆるクロージングだ。他にも「問い合わせ」などを狙うこともある。商談や問い合わせまでにたどり着くにはさまざまな土台が必要となるが、その土台が広報/PRだ。
イメージとしては、逆ピラミッドの形で広報/PRをスタートの土台。商談がピラミッドの頂点のイメージ。
広報/PRは、「みんなに広く知らせる…」とあるように、外部だけでなく内部にも知らせることが特徴的。社内の人が「うちのサービス(会社)いい!」と思うことが、社外の「いいね!」にもつながるのだ。
広報の仕事って、具体的になにするの?
広報の全体像がわかってきたところで、実際の仕事について。
とはいっても、かなり幅広い。主には下記の4つのSTEPで進んでいくが、今回はSTEP1を説明します。
広報のご相談を受けたときにやること
代表or担当者に、現状の課題と理想の状態をヒアリング。広報の課題に限らず、「経営課題」まで深ぼることがポイント!
というのも、広報の課題のみを聞き出しても、クライアントが考えているアプローチ方法が弱い場合がある。
(例 「メディアをしたい!」とクライアントが思っていても、経営課題を聞いてみると、別の方法が良い場合もある)
ヒアリングシートについては、「ひとり広報の教科書」をベースにあいさん視点のヒアリングシートを公開してくれた。これは、レアやで…。
ちなみに、新しいジャンルの広報についても、ヒアリングシートをもとに自ら勉強していくスタイルです。
上記のヒアリングシートを元に、STEP2以降も行っていきます!
さまざまな広報方法があるが、クライアントに合わせて提案できるよう、自身の引き出しを増やすことがすごく大切。
あいさんが、よく使われるツール7つを選定してくれました。しかも難易度とニーズも考慮して、未経験でもはじめやすい順番になっている!
神・整理。
ライターが、未経験でフリーランス広報になるためには?
フリーランス広報は、実は未経験からでも始めやすい。詳細はあいさんが過去に書いている記事がとても分かりやすいのだが、ライターでもなれることを細かく説明してくれた。
というのも、専門的なスキルから広報の道が拓けるからだ。
例えば、まずはライター(専門的なスキル)として、月2件納品の採用関連記事の仕事を受注したとする。記事を書きながらもゴール、想い、方向性などがだんだんわかってくるので、数ヶ月経って関係構築できたタイミングで、採用につながる自分なりの戦略・アイデアを提案していく。
つまり、最初に入ったレイアー(記事執筆)でとどまらず、どんどんズラして自分のカバー範囲を広げていく…というイメージだ。
あなたのゴールはどのタイプ?4タイプからみる、フリーランス広報の方向性を確認
とはいえ、いきなり「広報になる!」といっても方向性みたいなものがほしいところ。大丈夫です。
あいさんがバクッとわかる目指すタイプを4つご用意してくれました!!
どれか1つのみを目指す必要はなく、2つのタイプを合わせたハイブリットも全然あり。
私の場合は、店長をしていた経験と、SE時代にユーザーの要件定義をした経験から、採用について少し理解があったり、相手が本当にやりたいことを聞き出したりが得意。(たぶん)
なので、「経営者の代弁者」「採用広報」を目指したいなぁと思った。
コミュ力だけではない!広報力を高めるには?
「広報といえば、コミュニケーション力?」と考えてしまうが、実はそれだけではない。他にも多くのスキルが必要だ。
広報のやり方は人それぞれ。強みとする力も伸ばしていって、自分なりの広報を描けばよい。
広報を目指すときに、チェックしていくもの
また、あいさん視点でも「必要・あれば良し」なスキルも挙げてくれた。
マインドセット(強み・特性)
L主体性、実行力、課題発見力、情報収集力、発信力、コミュニケーション力基礎広報力(身につけたいスキル)
L広報ナレッジ、ライティング力・編集力L企画力、スケジュール管理力、ディレクション力、会社・サービス理解専門性スキル(+αのスキル)
L業界理解、Web知識、デザイン知識、英語力、資料作成・プレゼン力、マーケティング力
一つずつチェックして、自分が足りない部分を補いつつも、強みは伸ばす。トータル・バランスのよい広報を目指すがよき◎
また下記のインタビュー記事でも、必要なスキルやお仕事内容、相場感まで記載してくれています!広報を目指す方はぜひご一読を。
未経験でフリーランス広報を目指すなら、スキルを身につけながら実践せよ
どんな仕事にも共通する、PDCAサイクルを回すことが大切だ。
広報を目指すならスキルを身につけながらも、自分にできる提案をし、そしてその提案に対して振り返る(改善)。もちろん、簡単なことではない。
しかし、未経験でもフリーランス広報は目指せる。
その一言にとても勇気づけられた1時間半だった。
手始めに、広報の知識も必要なので下記の本を読んでみることとする。