日本の論点2024 大前研一

今日は「日本の論点2024 大前研一」というテーマの文章を書きたいと思います。

今日は久々に大前研一さんの本で定期的に出版されてるシリーズの最新版「日本の論点2024 」を読破しました。

ビジネス雑誌であるプレジデントに連載されてるものを加筆修正したものです。

大前研一さんって、もう80歳なんですね。
80歳にしては頭がしっかりとされてて、今回の著書でも、とても鋭い提言をされてました。

テーマは大きく2つに大別され、ひとつ目は日本経済や社会情勢について、そして、ふたつ目は世界の状況についてです。

日本については、「観光立国」を目指せとの提言がありました。治安もいいし、インフラも整ってるし、ご飯も美味しい。これを活かさない手はないし、インバウンドで大事な要素がこの3つでそれを既にもってる日本はチャンスしかない、と。

それと、個人が持つ金融資産が約1000兆円あって、これが貯蓄としてそのままになっているのが実に勿体無い、と。
新nisaなどによって、それが一部投資に回るのは良いことだが、それが「消費」に回るようにしなきゃいけない、と。要は、もっとお金を使ってもらわないといけない、と。
お金が消費に向かうことで経済は潤うし、活性化します。
それに関連して、高齢者の孤立・孤独にも触れてました。高齢になると、大事なことは、体力・友達・スキルの3つだと。
それを比較的若いうちから準備しておけとのこと。だからこそ、お金や時間をそういったものに使っておきなさい、と。

実際、大前研一さんは、旅行、ダイビング、バイクなど、多様な趣味を持たれてるそうで、今でもアグレッシブに活動されてるようです。

また、AI革命によって、正解を解くような人材じゃなくて、これからは、問題を作れるような人材の価値が上がるとのこと。
この辺りはいつもの大前節ですね。

世界情勢については、各国の権力者の視点から社会を眺める必要であって、そのためにはそういった権力者のバックボーンや歴史を学ばなきゃいけないということが分かります。大前さんはそうやって世界を捉えているんだなぁと、そこが大きな学びでした。

まとめると、特に印象に残っているのが、日本全国、旅行に行きまくって、もう天国しか行くところは残されてない、と言及されていたところです。
遊びも大事だなぁというのと、実はこういった旅行を積み重ねることで、日本の文化や歴史、海外のことをより多く吸収していったんだろうなぁ、と。

まぁ、これだけ日本や世界のことに鋭い意見が言えるのも、そりゃあ、様々な現場に足を運んでいるからなのかと納得しました。

よく働き、よく遊べってことがありますが、それを体現してるような方ですね。

相変わらず、このシリーズの本は学びが多い。

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