起業家 藤田晋

今日は「起業家 藤田晋」という本を改めて読んだので、そのことについて書きたいと思います。

サイバーエージェント藤田社長が今からちょうど10年前の2013年に書かれた本で、サイバーエージェント立ち上げ当初の頃の話から、いまのAbema事業に繋がるようなメディア事業の話、そして、どんなふうに企業経営を行っているのかなど、藤田さんの視点から語られていて、とてもおもしろいです。

この本は多分、読むのは3回目くらいです。

この本を読むたびに思うことは大きく3つあります。

1.経営はビジョンが全て
2.人を大事にし、育てることの大切さ
3.とにかく、忍耐

1.経営はビジョンが全て
これについては、ビジョナリーカンパニーという名著があって、それを何度も読み返して、そのエッセンスをサイバーエージェントの経営に取り入れているそうです。

「21世紀を代表する企業を創る」「メディア事業を創る」「終身雇用制を打ち出す」

こういった、強く、明確なメッセージを藤田さんは公言してて、これは社会的にも結構知られている事実です。

こういう確固たるビジョンがあるからこそ、組織は強く、そして、結果も出るんだなぁと。

2. 人を大事にし、育てることの大切さ
終身雇用を打ち出したり、新卒採用に力を入れたり、とにかく社員を育成することを重視してることがよく分かります。
これの良いところは、社員同士の結束や一体感が強くなるところだと思います。
また、サイバーは素直で良い奴が多いと聞きますが、それはこういう企業風土が少なからず良い影響を与えているんだと思います。

サイバーには日本中から優秀な人材が集まるでしょうし、まさに、社員を大事にする企業というブランドイメージが醸成されているからこそだと思います。

3.とにかく、忍耐
2023年時点のいまのサイバーエージェントは業績絶好調で、就職人気企業ランキングで常に上位に位置している素晴らしい企業です。

ですが、過去には、ネットバブル崩壊の煽りを受けて会社が潰れそうになり、みんなから馬鹿にされたり、笑われたりなど、辛いことが何度もあったそうです。
取引先に足元見られたりして、いずれ見返してやると思っていたそうです。

起業家とは、そういった辛さや恐怖、苛立ち、孤独感などがどうしても付き纏うものだと思いますが、それを受け入れ、乗り越えていく姿がカッコいい。

そして、いま、それを圧倒的な結果でみんなを黙らせているところが藤田さんのすごいところだと思います。

この本は若手ビジネスマンに読んだ欲しいですね。

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