運び屋

今日は「運び屋」というテーマの文章を書きたいと思います。

クリントイーストウッド監督・主演作品である「運び屋」を鑑賞しました。

実は2回目の鑑賞になるんですが、数年ぶりに改めて見直してみました。

なんとなく、サクッと見れて、かつ深い内容のものを味わいたいなぁと思い、この作品にしました。

大まかなストーリーは覚えていたんですが、久しぶりに見たら、前回は気付かなかった点などもあって、なかなか面白かったです。

この映画のテーマは「人生で大切なものは何か」、「お金がないとまずい選択をしてしまう」という2つの軸があるなぁと個人的には思いました。

運び屋って、「麻薬」を運ぶ仕事をするんですが、クルマで麻薬を運ぶだけで大金が貰えるというボロい仕事なんですが、しかし、警察に捕まったら大変な重罪となってしまいます。
つまり、大きなリスクと引き換えに運び屋の仕事を引き受けていくわけですね。

もちろん、まずい仕事をしてるわけですから、褒められる訳ではありませんが、インターネットによって花屋の仕事が奪われ、絶望的な状況で藁をも縋る思いで運び屋の仕事を選んだ主人公の爺さんはどこか凛としていてカッコいいんですね。

その仕事で得た大金をパァッと使って女性を買ったりする訳ですが、その姿もなかなか優雅で人間らしい。

まぁ、麻薬でマフィアと繋がってる訳ですから、リアル世界でこんなことをやると、捕まるか、殺されるか、最終的にはそんなリスクが待ち受けてますから、この老人のような選択ができる人は狂ってる人でしょうね。

この映画がおもしろいのは、運び屋の視点、警察官の視点、そして、運び屋の家族の視点それぞれから描かれてる点なんじゃないかと思います。

家族、金、命、仕事、愛などなど、人間にとって欠かせない様々なものがたくさん含まれていて、観る人によって感想は全然違うだろうなぁと思いました。

普遍的なテーマが描かれた作品って、いつまでも楽しめるからいいですよね。

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