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再婚によせて
私事ではありますが、先日入籍しました。
結婚願望がそこまで強くない私ですが、2回も入籍することになろうとは、小学生の頃のわたしは思っていませんでした。
一人の人とずっと一緒に添い遂げる。
それが当たり前の世相の中で、
1回目の離婚の時は肩身が狭い思いをしました。
私が愚痴や泣き言を親に言っても
「離婚を回避する方法はないの?」
なんて言われたりして。
私が昔いた環境では、離婚することがご法度で、離婚した人は隠されるというか、腫れ物に触るような扱いを受けたりもしました。
つらかった最初の結婚生活ですが、すべてがすべて悪かったわけではなくて、たくさんのことを教えてもらいました。
新しい食材を知れたことが特によかった。
むかご、とかそらまめ、とか自分の身近に感じられなかった食材を料理したものを食べることができました。
名前には聞いたことがあったけど、食べたことのないもの。
それらとの出会いが私の人生を豊かにしてくれたことは間違いありませんでした。
今でも離婚した相手の幸せを願っています。私では幸せにできなかったけど、きっと他の人が彼を幸せにしてくれるはず。
最初の結婚生活は1年経たずに幕を閉じてしまいましたが、その経験が何処かで自分の足にからみつく感じがして、ずっともがいていました。
「自分は結婚する資格、幸せになる資格なんてないんだ」
「また恋愛するのが怖い」
「自分のできなさ加減を見つめるのがつらい」
「相手の望む自分になれなかった」
「自分では相手を幸せにすることができなかった」
など様々なことが脳裏にこびりつき、恋愛したい気持ちはありつつも、結婚に対しては尻込みする気持ちが何処かでぬぐえなかったです。
でも今のパートナーに出会って、同じバツイチだからか共感してもらえることも多くて、お互いがお互いの過去の傷を癒すことでこれからも生きていける、と思えることが増えてきました。
一歩踏み出してみようかな。
彼と一緒ならば、一歩踏み出してみても変わらない気がする。
でもこわい。またうまくいかなかったらどうしよう。
このまま一緒に暮らしているだけでも楽しいしな。
そんなことを思っていたある時、自分の近況報告をしていると
「1回目の結婚は修行だったのかもよ?」
とある人に言われて、最終的な枷が取れた気がしました。
入籍してみたら、同棲が長かったこともあり、
そんなに違和感がなく過ごせています。
最初の結婚の時は、
「結婚とは、夫とは、妻とはこうあらねばならない」
っていう意識が強かったのかもしれないなって
なんとなく振り返って感じています。
自分にとっては自然な形で再婚できて
本当にありがたい。
どこまでいけるかわからないけど、きっとこれからも
楽しく笑いあって生きていけると信じています。
今日の この 晴天の 佳き日に