【写真館】霊峰鳥海山の夜間直登アタックに失敗した話。〜ご来光、高山植物には癒されて〜鳥海山はスケールの大きい山。
今年の初登山を鳥海山にしたことがすでに計画性に問題があったのかもしれないです。
更に、やったことのない夜間直登、その装備の準備不足、などなど。
初体験だからこそ、いい勉強になったと思いたいですし、山頂を諦めながらも本当に心洗われる山の景色を堪能できたことはよかったです。
ここに、noteの記事として、その山行の記録を写真を中心に掲載します。
写真は、私の愛機、SONY ZV-E10、それに300mmズームを装着しました。
出来は、iPhone写真のほうが優れている点もたくさんありました(笑)。
1.鳥海山矢島口からの直登ルート
計画では4時間半で山頂に到達できると踏んで、夜12時に山小屋を出発しました。
しかし、諸々の想定外の事象への対応で体力と時間を奪われ、9合目で日の出となってしまいました。
あと、1100mで山頂というとこまで登っておきながら、勇気ある撤退を余儀なくされたことは本当に悔しいです。
ですが、秋田県を代表する霊峰鳥海山、本当に偉大なスケール大きい山でした。
2.祓川ヒュッテ~矢島登山口の山小屋からの鳥海山が素晴らしい~
こちらが、祓川ヒュッテ。
矢島登山口からの5合目になります。
直前まで車で行けて、大きな駐車場もありますので、本当に便利な山小屋。
スタート地点としてはこの上ない施設です。
今の鳥海山が見れます。ちなみに今日(8月2日)は雲にかくれています。
3.好天の夏の鳥海山
この日(R4.7.30)は、ご覧のような晴天でした。
夜間の直登に備えて早めに到着、付近を散策してみました。
4.日没の風景、圧巻と哀愁
日没が午後7時ころ。
日の長い夏だからこその風景。
5.祓川ヒュッテ、素晴らしい施設。しかも空いてます。
今回の山小屋「祓川ヒュッテ」は素晴らしい施設でした。
築年数こそたっていますが、水回りも(もちろん湧き水が近いせいもありますが)よく、なんとシャワーもあります。
きっちんにもガス台があり、自炊に問題なし。
トイレは水栓です。
6.そして、夜中に直登開始。日の出に山頂に間に合わず断念。失敗の要因分析。
今回の山行、直登に失敗した理由をいくつか整理しておきます。
①雪渓の対策不足
ネット、ブログでは、「雪渓はあるが、雪は既にザブザブ状態。歩きにくいがアイゼンなしで全然OK」とあり、それを信じ、アイゼンは準備していませんでした。
ところが・・・・
ザブザブは、日中のこと。そのザブザブが夜間となると冷えてアイスバーンに豹変することを知りませんでした。
漆黒の闇でヘッドライトだけが頼りの中、ひとたび雪渓に踏み出すと、出口がどこなのか検討がつかず、まずひたすら上るしかありません。
アイスバーンの雪渓は非常に怖く、ピッケルで雪を砕きながらでは、100m進むのに1時間かかるようなスピードになってしまいました。
それに、滑落を気にするため、体を一方に向けて、足を斜めにエッジをかけるような登り方をするので、それによる腰のダメージが致命傷となりました。
②夏山の夜間の虫対策を忘れたこと
5合目とはいえ、1000mを超える高地で、蚊はほとんどいないというのが定説でした。
しかし、それが夜ともなると、事情は違います。
ヘッドライトに、大量の虫が集まってきて、目や口に入るため、それをほろいながらの登山になります。
これは不快でした。
下山してから気づきましたが、顔をいくつも刺されています。
それが通常の虫刺されとは違うレベルで、赤く腫れあがり、固くなり、熱を持つ痛痒さです。
ステロイド剤で治療しています。早速。
③ザックが重すぎたこと
壮大な鳥海山に向かうには、やはり通常より多めに水、食料を持ちました。それに熊スプレー。
さらに、今回は夜の星空の写真をとろうと、ミラーレス一眼と300mm望遠レンズを持ちました。これが重かった。
それ違うベテランの登山者の装備を見ると、どうもかなり軽くしているように見えます。
一概に無駄だったとは言えませんが、かなりの食料を食わずに持ち帰りました。
7.そしてご来光。9合目からの眺めでも、最高でした。
当日の夜明けは4時36分。次第に空がオレンジと藍色のアレンジとなり。
8.湿地帯が多いのも特徴。中腹にもいたるところに湧き水からの湿地帯。
鳥海山にお花畑が多いのは、豊富な残雪からの湧き水、沢、湿地。それらが高山植物の群生を支えているとのことです。
9.そして多くの高山植物たち。でも、下山道では撮影の余裕があまりなく・・
と、こういう感じの山行でした。
真夏の登山、景色もいいけど、苦しさも半端ないです。
なんとか、リベンジは、紅葉の頃にと誓いました。
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