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震災遺構を訪れました。 〜気仙沼、石巻の被災学校跡〜大きな傷跡を消さないことで風化を止める〜

震災から11年。被災地の復興が進みつつも、震災と防災の意識風化も問題視されています。
また、復興が進んだ報道、復興が大方完了したようなイメージも、メディア報道からは感じたりします。

地元の取り組みとしては、震災で壊滅的被害にあった公共施設などをそのまま、もしくは展示も兼ねて遺構にするという動きが被災地各地でおこったようです。

このゴールデンウィークの前半は、まだまだコロナムードの中で表立って県外への旅行などは推奨されませんでしたが、だからこそ、こういう遺構をめぐり子供たちに震災の怖さ、被災者のことを考える機会を与えるべきだと考えました。

日帰りなので、「気仙沼」「石巻」のそれぞれ学校遺構を訪ねました。

1.気仙沼遺構伝承館

遺構となっている校舎が伝承館となり、写真パネル、動画放映を通して震災、津波の怖さ、失った命を忘れないための声などを感じることができます。

被災時の卒業生代表の挨拶の動画が放映されますが、観ている人みんなが泣いていました。

津波が4階まで押し寄せた小学校。

津波の威力、高さの前では人間はあまりに無力。
そのままで残すことで、人は思いをはせることができるのだろうか。
校舎の間には、火の付いた民家、車両が次々と流されてきた。
おそらく海岸の松の木でしょう。それが教室に突っ込むなんて。
教科書、参考書のようなものが散乱。いかに突然だったか。
これが被災した海洋高校の校舎。
校庭は、グランドゴルフ場に転身。残酷な遺構施設と和やかなグランドゴルフの対比が言葉にできない。
天井まで水がきたという証拠
海岸線は防潮堤がグルリととりかこみ、人の目線では海が見えない地域になっている。
校舎。一見、被災したこともわからないほど綺麗にしてくれている。
体育館は屋根、壁が削ぎ取られた。
学校らしく付箋に多くの方が言葉をのこしている。


2.石巻市震災遺構 ~門脇小学校~



さすがにこれは、何も言えない

何も言えない。
けど、また被災地遺構には足を運ぶと決めています。


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