〖短編小説〗1月8日は「イヤホンの日」

この短編は566文字、約1分30秒で読めます。あなたの1分半を頂ければ幸いです。

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街ゆく人みんな、私の話を無視するんだ。なんで人が話しかけているのに、みんな無視をするんだ。本当に冷たい住人だよ。(Tさん 自営業)

あの街の住人は、不思議な人ばかりですよ。まず人の話を聞かないで黙々と歩いているんです。なんだか気味が悪いですよ。それに腕時計をやたらといじっているんですよ。不思議なもんです。そんなに時間がきになるんですかね?(Oさん サービス業)

知ってるよ。みんなの噂さ。変なのはとっくに気づいているよ。そう、話しかけても無駄だよ。そういえば耳になにかが差し込んであったな。ニンニクみたいなのが。あの街の人間は耳に白ニンニク入れて歩いているんだ。変わってるよな。(Kさん 公務員)

みちをきいたけど、だれもおしえてくれなかった。みんないそがしそうに、はやあしであるいていたよ。あとみみにカールみたいなおかしいれて、てには、いたチョコもってたよ。そんなにチョコばっかりみて、さわってたらとけちゃうのにね。カールはおなかすいたらたべるのかな?(Y君 小学生)

あの街はヤバいぜ、まじでヤバい。住人は一見してみな大人しそうだが、この前住人同士のケンカを見たんだ。道で男二人の肩と肩がぶつかって、謝りゃいいのに無言で二人とも殴りだして、あんな薄気味悪いケンカは初めてみたぜ。(Oさん 自称ミュージシャン)

1月8日は「イヤホンの日」


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