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大人の虫嫌いについて考える。

虫について。

虫、という文字を見るだけでゾワっとするというのは私だけではないと思う。

私は典型的な虫嫌いなシティーガール(25歳)である。であった。

特に東京都内で暮らしていると、日頃から虫に関わる機会も少なく、虫に対して異質感・恐怖感がある。家にゴキブリがでたらどう対処すれば良いかわからず、とりあえず部屋に籠るのみというなんとも情けない話。笑

でもちょうど1年前「農業がしたい!」と思い立った時、農業をしたいのに虫がダメだったら何も進まないということで、24歳の誕生日に掲げた抱負は「虫嫌いを克服すること」だった🤣


今実際に農業をしてみて思うのが、

「うん、確かに虫嫌いしてたら農業なんてできないわ。」

美味しくて健康的な野菜には虫はついてくる。虫だって植物の栄養分をもらって、子孫を残すのに必死なんだから、こればかりは仕方ない。

「虫は怖くない、虫は生態系を維持してくれている大事な地球の仲間だ」と自分に話しかけながら、なんとか家庭菜園のブロッコリーやキャベツについている大量のアオムシを素手でつまんで駆除できるレベルにはなってきた。でも、心の中では絶叫しながらやっているわけで、まだまだ完全に虫嫌いを克服するには道のりが遠いなあ、という感じ。

そんな中、ふと思ったのは

「あれ、私そういえば、小さい頃は虫好きだったよな」

小さい頃はセミを捕まえたり、ダンゴムシやミミズと遊んだり、カブトムシを飼ってみたり・・・となんなら自ら進んで虫と関わってきていたように思う。虫は観察すると面白いし、興味を持つ対象であったと思う。

その興味・関心がいつの間にか嫌悪に変わっている。

なんでなんだろう。

東京大学農学部の研究によると、都市化の影響により、①室内でしか虫を見ることがなくなったこと、②危険な虫とそうでない虫を見分けることができなくなったこと、が現代人の虫嫌いの理由であるという。

室内で虫を見ると人間は「感染症の回避」をしようとする本能で、虫に対して嫌悪の感情を憶える、という。うん確かにこれはそうだ。

確かに上の研究は正しいと思う。

でも子供よりも大人に圧倒的に虫嫌いが多いのは何でなんだろうか。

私たち人間は、成長していく段階で多くの人と関わりながら、モノ・コトに対しての固定概念を作り上げていく。家族や友達、学校の先生が言っていたこと・・・パブリックオピニオンが、いつの間にか頭の中で「事実」となって固定される。

「虫=怖い、気持ち悪い」もその一つだと思う。

母親が家で虫を見ると悲鳴をあげたり、小学校でクラスメイトが虫を気持ち悪がったり、そういう環境にいると、「あ、虫って怖い生き物なんだ」と脳は処理する。

子供の時は
純粋な好奇心 > 植え付けられたイメージ

だったのがいつしか
純粋な好奇心 <<< 植え付けられたイメージ

に変わっていく、その瞬間に虫嫌いになるのではないかと思う。

なんとなく自分の中で納得がいく答えがでた。


これを踏まえて私は、やっぱり虫嫌いは克服していかなければいけないな、と思っている。農業をする上で虫との接触は避けても通れないことでもあるし、何より今後地球を守るためにも「生物多様性」を目指していくべき時代。

虫を含めた生物、ないしは植物についても知識を広げていきたい。

そして自分が母親になった時は子供に自信を持って「この虫は〜〜だから人間の味方だよ、怖くないんだよ」と教えてあげられるようになりたい。


ではまた! 

🐛🕷🐞





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