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82歳父と娘の奄美大島の旅 その8 30年ぶりの再会

カヌーで大自然のエネルギーをたくさん浴び、大笑いして、心も体も満たされた旅2日目。夜は約30年ぶりに従兄弟と再会です。

約束の時間に間に合うようにホテルをでると、サプライズでロビーで待っていてくれた従兄弟。

私と妹が幼い頃からたくさん遊んでくれた彼は数年前、病気が原因で車椅子生活になり、話すのも不自由になっていましたが、昔と変わらず優しくて陽気。

最初は奥さんの通訳を介して会話していましたが、慣れてくると通訳なしでもコミュニケーションがとれるようになり、大いに盛り上がりました。

たいもを使った島料理は好物

みなで食事をしたあとは、実家の旅館へ。従兄弟夫婦は代々続いている旅館を継いで経営していますが、その旅館は私と妹が夏休みになると毎日遊びにいっていた思い出の場所でもあります。

リフォームしてきれいになっていたものの、昔とかわらない匂いと部屋。

「ここでおばちゃんとお話した」「この部屋で手伝いをした」
「ここにお雛様あった」

妹と二人で大騒ぎ! 本当になんともいえない気分になりました。

戦前にアメリカに留学した経験をもち、英語も流暢に話せた伯父さん(故人)は寡黙な人で、お客さんがいない時間帯、食堂のテーブルの端っこの席が彼の定位置。ふとしたときにしてくれる彼の昔話がとても興味深かった。私の海外への興味は彼に由来している、そんなことをふと思います。

いつも笑顔を絶やさない人で、私と妹が遊びにいくと大歓迎してくれた伯母さん(故人)。事故で20代前半で亡くなった従兄弟のお兄ちゃん(故人・今回会った従兄弟の弟)は本当に優しい人で、たくさん遊んでくれました。彼らの仏前に手をあわせて、写真をみて、いろんな思いが蘇ってきました。

鹿児島の実家に帰るたび、自分のルーツや自分を形作ったものの再発見がありますが、奄美大島でもあるなあと改めて感じた夜でした。




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