なごむ空港/駅ピアノ
空港/駅ピアノの番組(NHKBS1)が好きだ。
定点カメラとノーナレーションのみで進んでいく。置いてあるピアノの前に弾きたい人がすっと現れ、思い思いの音楽を奏でる。
その人のバックグランド、どうしてこの曲を弾いたのか、これからどこへ向かうのかなど、その人の少しの過去とや少しの未来を、ピアノの音色とともに、ほんの少しだけ知ることができる。
男性、女性、子供、プロ、アマ関係なくいろいろな人がピアノに触れていくわけだけど、個人的な見解ではあるが、思いのほか男性が多いようにも思う。
みなさん颯爽と現れ、優しくそして軽快に鍵盤に触れ、気持ちよさそうに素敵な音楽を奏でる様子に惚れ惚れする。
それにしてもみなさん、難しい曲でも譜面も見ずによく最後まで間違えることもほぼなく弾けるものだと感心する。
人前で引くのにも慣れているのか、その世界に引き込まれる。
そして、とてつもなく楽しそうに弾いているのだ。それが伝わってくるから和むし好きなんだろうなと思う。
今の時期、空港に置いてあるピアノに不特定多数の人が触れるということが普通にできなくなってしまったことに唖然とする。
今はどこの空港も閑散としているのだろうと思うと胸が痛い。
私は空港で過ごす時間が大好きだ。様々な国の言葉のざわめき、人の高揚感、見送る人見送られる人の笑顔とちょっぴり寂しい涙。みんな、どこへ行くのだろう。そんなことを感じて勝手なストーリーを想像し、そこに居るだけでもワクワクする。
早くどこへでも自由にあちこち行ける状況になるといいな。
祈ることしかできないけれど、早く自由に旅立てる日を願って。
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