見出し画像

コンプレックスから仕方なく無理やり笑顔を作っていたら、自然とできるようになって今では自分がご機嫌になるためにわざと口角上げているという話


人前ではいつもニコニコしていようと心がけている。

笑顔でいると、なんとなくご機嫌な気持ちになってくる。

なりませんか?笑ってるとだんだんご機嫌になってくるよ。


実は私、幼い頃から「笑顔でいること」を練習していた。
かわいくなりたかったから。


これは多分、コンプレックスからきている。
小・中学生の思春期、自分の容姿に全く自信が持てなかった。
自分を形作る全てが気になって気になって仕方がなかった。

目が一重、唇が分厚くてアヒルみたい、前歯が出ている、眉毛が濃い、というか全身毛深い、地黒、おでこがせまい、髪が硬くて直毛すぎる、胸が小さい、ふくらはぎが太い、、、、


コンプレックスのせいなのかなんなのか人見知りがひどくて、誰と話してても恥ずかしかったから、10代前半の頃の自分を思い浮かべると「困った顔」「下を向いている顔」「神妙な顔」が思い浮かぶ。

でもそれは、自分のコンプレックスを隠すような、どうしようもない選択でしかなかった。

みんなと話しているとき、何を話していいかわからない。

そんなときは横の方で隠れるようにしながら、エヘヘって感じでみんなの話に合わせて無理に笑っていた。


そんなことを繰り返していたら、「話はできないけど、横で無理やり笑う」ことに慣れてきた。

ワハハ〜!と笑うんじゃなくて、所在なさげに照れ隠しに笑う、エヘヘ・・・は、場をどうにかやり過ごすには一役かっていた。けれど鋭い人には「何あいつニヤニヤしてんの」と思われていたのも確か。

(何度か、なんでいつもヘラヘラわらってるの?と言われたこともあり、死にたいくらい恥ずかしかった。多分そう言われた時も笑っていた。)


いつの間にか無理に笑顔を作ることが癖になっていた。

口角を上げていれば、最低限嫌われなさそう。

口角を上げていれば、悪い人には見えないだろう。

口角を上げていれば、真顔よりはかわいく見えるかもしれない。


そんな風に、笑顔を作るようになってから、鏡でそれを確かめる日々が続いた。

この笑顔は不自然ではないか。

ちゃんとかわいく笑えているのか。

この角度で笑ったらもう少しかわいいのではないか。

口をあけるのがいいのか、閉じているのがいいのか。

恥ずかしいから口を手で隠したいけど、隠さないほうがいいのか。

笑いながら目を大きくしたら二重に見えるかな。

首を傾げて笑うとかどうだろう。

など。


毎日のように鏡で笑顔を作って、不自然じゃない笑顔が作れるよう、コンプレックスが隠れるように少しでもかわいく見えるよう、練習していた。

(逆に、みんな、していなかったのだろうか?私だけ??)

今思うと、本当に「何をそんなに気にしてるの」と思うような小さなことでも、10代前半の私にとっては一大事だったのだ。


それがいつの間にか、、、働き出してから徐々に変わっていく。

前にも書いたけれど、働き出してから人見知りを克服し、コンプレックスから解放され、同時に「不自然ではない笑顔」で、普通に、自然に、ニコニコできるようになった。

これが訓練の賜物なのかはわからないし、人見知りの克服、コンプレックスからの解放がどちらが先に起こったのか、同時なのか、わからないけれど、それが大きな転機であったことは確かだった。


私はいつも、人前では比較的ニコニコしている。

これは、半分は自然に、半分は「心がけて」そうしている。


笑っていると、嫌な印象を与えにくい。

笑っていると、なんとなく楽しい感じがする。

笑っていると、笑っていないよりはかわいく見えたり魅力的に感じたりする。

笑っていると、自分もご機嫌な気持ちになる。


なんの無理もしていない。

めちゃくちゃ普通に笑っている。

楽しい。

なんか面白い。


もしかしたら痛々しく感じるかもしれない。

若い頃のこじらせとも言える策が、こんな風に少し形を変えて今なお自分に影響を与えていることを。

そうは言っても無理してるんじゃないの?と思われるかもしれない。

いつも笑ってる人なんてちょっと気持ち悪いよねって思われるかもしれない。

笑わなくても魅力的な人だっている!という反発が出るかもしれないし、それは本当にその通りだと思う。

私は、無理やり笑顔を作ってきたことが、今自然にできるようになり、少なからず自分のためにもなり、自分の魅力の1つにも思えるようになったから、その方法で結果よかったのだ。合っていたのだ。


私は今でも、半分は意識して笑顔を作っている。

でもこれはかわいくなりたくて無理をして誰かのためにやっていた10代の頃とは違って、笑顔でいることで自分自身をいつもご機嫌でいさせるためのちょっとした工夫。

今日も私はニヤついているけれど、それはご機嫌である証拠でもあるのだ。


うひひ。

よかった、自分で自分をご機嫌にできるようになれて。

10代の頃の私、頑張ったね。

今の私、なんの無理もなく、笑顔がかわいいかどうかも気にせず、ただ単にご機嫌に笑えてるよ。



関連っぽい記事↓



自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!