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戦ってこなかった人生

「ちはやふる」が48時間以内であれば47巻まで無料で読める、ということで読みまくる2日間だった。(2/12まで)


今更ながら、面白い。
何が面白いって「知らないことを知る」のが面白い。

初めて知った「競技かるた」という存在。
「かるた」というと茶道や花道、もしくは将棋や囲碁に近いような印象があったけれど、競技かるたは完全にスポーツだね。

百人一首を覚え、将棋のような先を読む力、耳で聞く力もトレーニングし、筋トレして素振りして体も鍛えつつ、、、という物凄いテクニックが必要な競技なんだ、と、知った。
すごい。

百人一首は小学生の頃に何度かやった気がする。
そのころは坊主めくりくらいだったかもしれないけど。。
和歌の一覧を見ると、「知ってる!」というのが10個くらいあった。

春すぎて夏来にけらし白たへのころもほすてふあまの香具山 / 持統天皇

おそらく初めて覚えた和歌だ。
きれいだなあと思う。
初夏の爽やかな風景が目に浮かぶ。

近年、友人が俳句専用の道具をリリースしてオンラインの句会をやってくれたり、現代短歌が流行っていたりなど、「短い文」の魅力に気づいた。
こんなに短い文の中から、壮大な景色が隆起されたり、隠された思いがつまびらかにされたり、、、奥深くて不思議だ。

「ちはやふる」を読むと、こういう青春時代を送ってこなかったなあ、と、ちょっとだけ淋しく思う。
スポーツや趣味に打ち込んだ記憶が自分にはない。
圧倒的に好きなこととか、情熱的に向かったものとか、ない。
戦ったことがない。

そういうシーンに出会ったこともなければ、どちらかというと苦手だったのかもしれない。
ぶつかり合う熱量や勝負の世界が体験できることを、少し羨ましいなと思う。
その反面、それがないものが自分の人生だと納得もある。


私は。
人はすごいなあ〜と思いながら、日々小さなことを愛でて、戦わない人生を生きる。

自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!