庭文庫で"ゆるむ"旅人 / 岐阜県恵那市
かかみがはら暮らし委員会のメンバーでいく、岐阜県、東濃の旅。
恵那とか多治見とか瑞浪と言われても正直ピンとこないくらい(失礼)、岐阜は広く、そして私の行動範囲は狭い。
そんな中でも圧倒的に行きたかった場所としてGooglemapにピン留めして早2年経っていた「庭文庫」さんにやっと訪れることができた。
やった〜!
なんて優しい言葉だろう。
「本」のことを「言葉の森」と表し、"庭"をその入り口としている庭文庫さん。
本に書いてあることは、言葉とも文字とも言えるし、お話とか、物語、伝達ツールや学びの破片みたいな捉え方もできる。
「言葉の森」がしっくりくるのは、この場所が文字通り森の中のような場所で、庭には大きなシンボルツリーがあり、花があり、眼下には川が流れ、おおい茂った草や木々の真ん中にある古民家には「本」がずらりと並んでいる、その光景そのものだからだろう。
どこにきてしまったんだろう?と一瞬思うような景色。
かろうじて置いてある看板で、「庭文庫さんがこの方向にあることは確か」ということがわかる。ただそれだけの情報。
森の中、坂道をのぼると・・・到着。
住んでいる場所からも、車を停めた坂の下からも、そんなに遠くないはずなのに、「あぁ〜やっとこれた」という、旅人のような気持ちになるのはなぜだろう。
疲れた旅人がゆっくり休める場所感があるのは、森と古民家のマジックなのだろうか。
ポカポカと温かい日は、庭を散策していたら1時間くらい余裕で過ごせそうな雰囲気。心地よい風が吹き抜けていく。
柔らかい雰囲気のご夫婦が出迎えてくれる。
そんなに遠くない間柄、だけどまだ少し遠慮のある、でも古民家と本とコーヒーのせいで「ずっと前から知ってる人だったかも」って思うような、店主のお二人。
(ちなみに初めてお会いしました。優しく出迎えていただきありがとうございます!)
前回の記事(HYAKKEI)に続き、やはり古民家はそれだけで、温かさとか癒しを感じる。
なんでだろう。
実家も昔はこんな感じだったし、しょっちゅう遊びに行ってた親戚の家もそうだった。
自分も比較的田舎育ちゆえ、幼い頃を思い出したり、シンパシーを感じたりするのだろうか?
「懐かしい」気持ちはこういう家に住んだことがない人でも持ち合わせているものなのだろうか?
思った以上にたくさんの本があり、新刊古本問わずじっくりと棚を楽しむ。
どんな風に選ばれているのかわからないけど、気になる本は限りなくあり、キリがない。
仕事もしなくていいよ、ここに住んでいいよ、って言われたら多分その通りにするだろう。
ベコベコになった床の凹凸すら楽しい。
石垣の苔もいつからあるのか、家と同じ100年前からずっと続いているのかな。
吃音、という本と、文化人類学の思考法、という本を購入。
コーヒーが美味しい。
良い香りに包まれながら、ストーブの横でぺらぺらとページをめくる時間が愛おしい。(眠りそうだ・・・)
本は基本、目的があるものや人から紹介されたものなど「タイトルや著者が明確」なものはネットで買うことが多い。
ピンポイント狙い撃ちで、Kindleで読むこともあれば紙の本で購入することもある。
本屋に行く時は「雰囲気」で買う。
おおよそ好きなジャンルの棚や、本屋全体を歩きながら表紙をふわふわとみていて、気になるタイトルや表紙があればぺらっとめくってみる。
面白いかどうかは正直その時はわからないのだけど、「私に読めそうな感じだな」というものは買う。
「読めそう」って感覚、私には結構大事で、ネットで買うとそこが実はわかりにくくて、何度も読まずに売ってしまった本もある。(それはそれで経験)
文字の大きさ、文章の感覚、ページの雰囲気など、「感覚」がわかるのが手にとって買う本の良いところ。
決まった本はネットでさくっと購入し、感覚で楽しむものは本屋さんで(できればセレクトされている本屋さん)買う。
どちらがいいとかではなく、今はそういうスタイルが気に入っている。
縁側は全人類の家にあった方がいい。
(本、読んでないやん)
「デトックスできたでしょう〜」と、プレゼンターの長縄さん。
毎日楽しいし、仕事もせかせかしてるわけじゃないし、疲れてる自覚は全くなかったけど、もしかしたら「ゆるむ」時間が必要だったのかもね。
また違う季節に行こう。
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前回の東濃日記はこちら。
東濃ツアー、続きます。(多分)
次は多治見のSHINMACHI BLDG.などについても書きたいな。
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