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あえて1人の時間を作ることが、夫婦旅行のコツかもしれない。

夫婦で旅行に行って、現地で別行動をすることありますか?


我々夫婦は、旅先で夕食を別でとったり、別々のお店に行ってまた集合したり、みたいなことをする。それが結構楽しい。


旅行って、行きたい場所、やりたい体験が一致しないと、どこかで誰かがちょっとだけ我慢する、相手に合わせる、ということが起こりがち。


例えば。

夫はわたしほど旅行に興味がなく、食にも興味がなく、ホテルも安いビジネスホテルで良い、というタイプ。

いろんな場所に行ってみたい!というよりは、知り合いのお店や関係性のある人のところに行くのが好きで、それを大切にしている。


わたしは、いろんな場所に行きたい、その土地ならではの楽しみ方、食事を体験したい、せっかくなら少し個性のあるホテルやエアビーなどでちょっと違った宿泊体験もしてみたい・・・と欲張り。


そんな風に夫とはそもそも旅行に関する価値観やモチベーションが違う。

そのため、いつもなんだかうまくいかないなあ・・・というフラストレーションが溜まっていたわたし。

夫の方針に合わせようとすると、わたしが我慢することが多くなって楽しめない。

逆に夫がわたしに合わせるときっとすごく疲れてしまうと思う。


一緒に行かなければいいのでは?趣味の合う人と行くのが正解では?と思うけれど、もちろんそれもあるけれど、たまには2人で出かけたいもの。。。

試行錯誤し、最近はちょっとだけ「夫婦での旅行のコツ」がわかってきた。


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一番有効なのは、「旅行中にたまに別行動をする」こと。

夕食を別々でとったり、集合時間だけ決めて別の場所でそれぞれ遊んだり。


先日、長野に夫婦で一泊旅行に行った。

そこで、夕食どこで食べる?となったときに、案の定なかなか決まらない。

わたしはTwitterの民にオススメしてもらったおしゃれなレストランや、地元の食材を使った食堂とかに行きたい。その土地ならでは食体験がしたいのだ。

ただ、良いな〜と思うお店が街中で駐車場がなかったり、少し料金が高めだったり、道もわかりづらい・・・などなどハードルもある。

逆に夫は食事にそこまでこだわりがなく、めんどくさいこと考えるくらいなら安く早く済ませたいという感じ。

すぐ近くのチェーン店で問題ない、という。


そうなると全然方向性が違うので、どちらに合わせてもどちらかが我慢することになる。

それだったら・・・と、別々でご飯食べようか?と提案。

絶対に一緒じゃなきゃいやだ!というような夫でなくてよかった。笑

「何時頃までにホテルに集合しよう!」とだけ決めて、夫はホテルから徒歩圏内のチェーン店へ。

私は車で街中のレストランへ。


「1人で出かけられる」というのは、人生を快適に生きるためのスキルでもある。

1人だと、道を間違えても気を使わないし、好きなものをオーダーできるし、自分のタイミングで帰ったりできる。

要するに気楽なのだ。

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1人でカウンターに座り、エルダーフラワーのノンアルカクテルを飲む。

タコとアボカドのサラダ、メバルのポワレ。

1人の食事は好きだけど、お店によって分量が想像つかないから難しい。

2人なら3〜4種類頼めるところを、1人だと2種類くらいでお腹いっぱいになってしまうし。

お店の人が気を利かせて、1人前で作りますよ、と言われたけど、料金は変わらない。笑

割高になりがちな1人飲み(ノンアル)だけど、こういう感じ、嫌いじゃない。


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以前も、香港に行った時に別々で夕食をとったなあ・・・と思い出した。

その時は彼は疲れてホテルにいたくて、わたしはお腹も空いてて点心が食べたかった。

なのでホテルから歩いて行ける庶民的な食堂へ1人で向かった。

ギラギラのネオン、ざわざわとした人混みを抜けながら、誰もわたしの知り合いがいない、何が起きても今わたしは一人ぼっち、自由っていいなあと思った。

点心は美味しかったけどいろんな種類食べるならやっぱり複数人がいいな・・・と思ったり、でもやっぱり一人の食事も好きだなって気持ちもあったり、気持ちの揺れ、それはそれでまた。

帰りに屋台でエッグタルトを買っていってホテルで二人で食べたんだった。


戻って、長野の話。

某チェーン店で夫が使ったであろう料金の5倍くらいの価格をレストランで支払い、満足しながらホテルに帰ると、夫はすでにシャワーを浴びた後だった。

「何食べたの?」

「僕は普通の定食。カナコ氏は?」

「タコのサラダとかメバルとか。すごく美味しかったよ。ワインが飲めたらよかったんだけどノンアルも美味しかった。」

「よかったね。温泉行こうか。サウナもあるらしいよ。」

「サウナやった〜!アツアツだといいね。」

「露天風呂もあるしね。早く入って早く寝て、明日早起きして街を歩こう。」

「はい〜。」


そんな風に、軽く感想を言い合いながら、別々で体験した時間を思う瞬間が好きだ。

違う行動をしても、最後に共有できる。

1人で出かけるのが好き。

だけど2人だからこそ後から共有できる。

それがあるから、2人旅の中の1人の時間をより楽しめるんだろう。


それが私たちの旅のコツだなあと、熱々のサウナに入りながらじわじわと出てくる汗を見つめて思い返していた。

サウナは熱々だけど、水風呂はぬるかった。

それもまた、「ぬるかったよね、惜しいね」って笑って共有できるから。


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