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着物の、合理的な仕様、畳む時の気持ち良さが好きだ。


新年初めの営業は着物で。

母の着物はレトロで趣があり今着ていても雰囲気があって良い。

気に入って、この着物は過去に何度も着たことがある。


かつて着付けを習っていたこともあり、自分でもなんとか着ることはできる。ただ、ずっと着慣れていればいいのだけど、たまにだと忘れてしまう。今日は母に手伝ってもらって着た。いい加減な部分もあるけど、まあまあいい感じ。(着物ポリスの方には叱られる着方かもだけど)


着物の何が好きって、もちろんその伝統衣装としての美しさや独特な品の良さもだけれど、私が一番好きなのは「畳む時の気持ちよさ」「どんな体型にでも合わせられる合理的な仕様」にある。


これは、着物や浴衣をたたんだことがある人にしかわからないと思うのだけど、、、着物は洋服のように立体的な部分がなく、全てが平坦な布の縫い合わせであり、折り目に沿って折り、時にパズルのように布と布を合わせるだけで、すすすーっと綺麗な長方形に収まる。

それは、単に綺麗に折りたためるというのではなく、快感すら伴うような行為だ。何着あっても全く同じ形に必ず収まる心地よさ。



どんな体型の人にもある程度合わせられるというのも、着物を着たことがある人ならわかると思う。貸し借りも容易にできるし、世代を超えて着続けることもできる、とても合理的な仕様だ。

丈の長さはおはしょりで調整可能だし、身幅も重ねる深さで調整できる。確かに袖の長さは調整しづらいが、多少長くても短くてもごまかしがきく。


数本の紐で体にまとわせていく過程も、一つ一つの収め方に意味があり、丁寧にやればやるほど仕上がりが綺麗になるのも、着付け終わった時に「仕上がった!」という感動がある。

帯揚げや帯締めなど一見ただの飾りに見えるようなパーツも全て意味がある。アイテムや着方、たたみ方など、着物に関するものは全てにおいて理由がある。

合理的であるのに芸術性もあり、着る人の技術や丁寧さによって仕上がりが変わるのも面白い。単なるファッションではない、着物という文化。


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そういえば今日、颯爽とお店で着ていたら、なぜか草履が急に壊れてしまった。あまり履いていなかったのに年月だけがたち、経年劣化でぼろぼろ・・・と。

そしたら母が草履を衣装屋さんでレンタルしてきてくれた。3日間で2000円ほど。

1年に1回も着るか着ないかわからない着物のために草履を新調するには勿体無い。借りるだけでそれで済むなら充分だな、と思った。


着物自体も、自分で所有するにはかなりハードルが高いと感じる。

親世代のお下がりがあれば良いけれど、着物というのは着物だけじゃなく、長襦袢や着物用下着、帯や帯ひも、帯揚げ、枕、紐や伊達締め、足袋・・・などなど、とにかくパーツが多い。

それを全部揃えることを考えると、もし何かの機会に「着物が着たい!」となったらその都度レンタルショップでレンタルする方が断然いい気がした。

まるでコスプレの気分で、何かの機会に着物をレンタルして着てみる。


岐阜県だと、ここのアンティーク着物が断然可愛いし、5000円からあるのでかなりお値打ち。(まだ借りたことないけど・・・)

気軽に借りれる価格だし、何より着付けまでしてもらえるので、自分で着れない人はめちゃくちゃいい!と思う。


1年に1回くらいは、着物を着る機会を作ろうかな、と、今日思った。

背筋がスッと伸びるような、素敵な1日になる。


自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!