「まちづくり」に拒否反応を示していた私が変わるまで。
「まちづくり」に半ば拒否反応のあった私。
「まちづくり」のイメージは、私にとって「まち」という対象者のいない、漠然とした、意識高い人たちがやってくれる活動で、あまり自分は関わることはないかな?と思っていた。
(関係者の方ごめんなさい。笑)
▶︎「まちづくり」って何?
何がまちづくりなのか。
何をしたらまちのためになるのか。
やる必要はあるのか。
まるでわかっていなかった。
今回のリノスク(リノベーションスクール)では、まちづくりという言い方はしていないけれど、前提が「柳ヶ瀬という街を考える」ところから始まっているので、まちづくりの事業の一つと言って過言ではないだろう。
*
どんなやり方をしたかは端折るけれど、リノスクの中で私は「まちづくり」とはこういうことなんだ、と初めて知った。
まちづくり
=その街の歴史を知る
=街のアイデンティティを守りながら繋げていく
▶︎歴史を掘る
リノスクの中では前半の多くを「街の歴史や地域性を調べる、知る」ことに特化した時間を設けられた。
歴史ばっか掘って、事業計画の話はいつ進めるの?と、半ばイラついていた私だけど、結果としてめちゃくちゃに意味のある時間となった。
なぜかというと「街の特徴」というのは、歴史が作っているとわかったから。(めちゃくちゃ普通のことを言っていますが私はわかってなかった)
例えば、
柳ヶ瀬は昔、沼だった。
繊維業が盛んだった。
ボランティアの町衆が遊郭を担保にしてつくった支度金で道を整えた。
などという歴史がある。
そして、
沼があった(地下水が豊富)から、アクアージュという水路のあるエリアができた。
繊維業からファッションの本拠地になった。
遊郭があったから歓楽街として発展し、道がきれいになり、憧れの街となった。
という感じで、歴史的背景が街の形成や人々の行動に大きく影響を与えてることとなる。
そしてそれは街のアイデンティティであり、他の街とは違う個性になる。
その個性を大切にして、芯の部分を守りながらも時代に合わせて変えていくのがまちづくりなんだろう、というところまでやっと理解できた。
まちづくりに関する活動をしている人たちの中では、基本の基本、当たり前のことだと思うけど、知らなかった。
まちづくりの人たちは歴史の話が好きだなあと思っていた。笑
(そして私は歴史はあまり得意でない)
▶︎まちが無個性になっていくのを止める
無知とはそういうもので、知らないことは「苦手」に繋がる。
私が「まちづくり」というキーワードが苦手だったのは、歴史の話がよく登場してきて、それがなぜ大事なのかわかってなかったから。
なんのためにやっているかよくわからなかったから。
だけど知れば、身近になる。
そもそもなぜ街の個性を大切にしないといけないのか。
答えは簡単で、個性がない街ばかりになったらつまんないから。
(と私は思う)
どこに行ってもチェーン店ばかり。
どこに行ってもビルばかり。
どこに行っても同じ景色。
いやいや、柳ヶ瀬だってそもそも個性的な街だし、いろんな街それぞれ特徴あるよね、それなりに、別にそんでよくない?と思っていた私を軽く殴りたい。
実は、街って放っておくと資本が優先されて簡単に「どこに行っても同じ街」になってしまうのだ。
お金のある企業がどんどんビルやマンションを建て、店を出していくことで、景色は全国どこでも均質に。
そのままだと簡単に無個性になっていく街を、「まちづくり」を意識することで、「個性」を守り続ける。
放っておいたらダメなのだ、どうやら。
だからまちづくりに関する団体があったり、行政がまちのビジョンを示したりするのはとても大事なことで、そうしないと簡単に街の個性がなくなってしまうのだ。
まちづくり=まち(の個性)づくり
と言えるのではないか。
面白いなあ〜と思う街には、必ず「考えている人」がいる。
知られていなくても確実に、いる。
▶︎当事者性を持つ大切さ
これは、まちづくりの一つの側面にすぎないけれど、今までの「まちづくりって何してんの」からここに至ることができたことは、自分にとって大きな価値。
きっと、今までいろんな人が「まちづくり」の大切さを教えてくれていたのだとは思うけど、聞く耳持たなかった私のような人に伝えたい。
そして、やはり行動することだけが実感に繋がる。
今回、リノスクに参加させてもらったことが、自分のシビックプライドをわずかながらも震えさせ、当事者性を持って考えるきっかけになった。
リノスクについては書ききれないさまざまな思いがあるけれど、今回は「まちづくり」の大切な意味合いを知り、無知な自分が少しだけステージが上がったことを喜びと共にここに記しておく。
文章に書くと長かった・・・
できればこのラジオ聞いて。↓(12分)
ローカルユニットマスターとして参加させてもらったリノスクはこちら。
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