ビジネス知識と_家庭やりくりの知恵__3_

PTOTに大切な言語化能力と伝え方

こうやって記事を書いたり
講座の時の資料を作る時は
たまに近所のカフェ?喫茶店?に行ったりしています。
(スタバとかではない...)

近所の喫茶店的なところに
昼間に行くと
結構おじさまおばさまおじいさまおばあさまが
会話を楽しんでいるわけなんですよね。


おじさまたちの会話には
時々リハビリのお話が出てくる
もので
職業柄どうしても耳に入ってきてしまいます。
(決して盗み聞きをしようとはしてません!)

ある時、おじさまの会話の中で
こんなお話がありました。



脳のアレだからリハビリ受けとるけど
担当の子が若い女の子でよぉ!
「あれをやれ。これをやれ。」言うもんだから
腹立ってきてよぉ!!

と...


なるほど。
一般の方のリハビリに対する
正直な感想はこうなのか
と私は一つ勉強になりました。


この言葉って
世間が理学療法士や作業療法士に求める
対人能力に対するニーズ
でもあるような
気がしたんですよね。


と同時に
このようなセラピスト側と患者さん側の
認識や想いの解離に関しては
少し掘り下げて考えられそうだなと思いました。



■PTOT側から見れば...

おじさまのおっしゃる
「あれをやれ。これをやれ。」
と言うのは

きっとそのおじさまがより良くなるように
いろんな可能性を考えてプログラムを立案した
って事だと思うんですよね。

PTOTが業務として普段やるようなことですし
それ自体が間違ってるとかでは
たぶんないとは思うんです。


■一般的な感覚を考えてみると

PTOTとしてその方にとって
意味のあるプログラムを
提供しているのかもしれないけど

●そもそもなぜこれをするのか?
●どんな意味があることなのか?
●それでどう変わるのか?

と言うところが
おじさまには伝わっていなかった
ってことじゃないかな?
って思ったんですよ。


なんでこれをしないといけないのかも
ちゃんとわからないのに
立てだの立ったらすぐ座れだの
歩けだの自転車こげだの

淡々と言われたら
確かにそれは苦痛な時間になるのかもしれない。



こう言う一般的な感覚って
すごく大切な事なのに
どっぷりつかって仕事していると
いつの間にか忘れてしまっているのかも。

ってこのときに
ハッと気づきました。


■言語化能力と伝え方の大切さ

セラピストって言語化する能力が大事だなと
最近すごく感じます。

それも淡々と事実を伝えるのではなく
相手の背景や思いを汲みながら
「生活をしやすくしていくために」と言う想いを
言葉に乗せながらプロとして伝える

と言う能力。


具体的には

●わかりやすく専門的なことを伝える
●なぜそのプログラムが有効なのかを示せる
●今の状態を客観的にわかりやすく伝える
●どこがどんな風に変化しているのか言語化できる
●前を向けるようにリハビリへの取り組みを誘導する

って言うのを
プログラムを通して伝えていく事ができるかどうか?
は結構大事な事なんじゃないかと思うんです。


もちろんリハビリの患者さんと言うのは
みんながみんな言語的なコミュニケーションが
可能なわけではないけど

ここに気を遣うことって
大事なんだなと
今この年になってすごく感じます。


■みんな納得したい

私たちが提供しているものは
人の健康や体に関わる大切なこと。

医師が治療の方針や
手段をきちんと説明してくださるように

私たちが行うことや提供するものも
患者さんが意味を納得できるように
説明したり伝えるって言うのは
当たり前ながら大事なことだなって思います。


誰だって納得できないことは
しようと思わないししたくない。

そこに意味があるってわかれば
やってみよう続けてみようって
思えたりしますよね...


エビデンスを示すと言うのは
そのうちの一つ。

このプログラムを
こう言う人にやるとこう言う効果があります。

と堂々と説明できる裏付けがあることなら
その分患者さんも納得できますよね。


喫茶店でのおじさまの会話から
いろんなことを学ばせてもらいました。

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