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ネオ妊活世代!?助産師が妊活たまごくらぶを読んでみた②

ふたり妊活を積極的に取り組んでいる20代男女のことを
【ネオ妊活世代】というらしい。
ロート製薬の調査では、20代カップルの2組に1組が、
「ふたり妊活ができている」と回答したそうだ。

妊活=女性ががんばるもの、というイメージはもう古い。
雑誌内でも、【新時代は!夫婦でふたり妊活】と大きく書いてある。

ふたり妊活とは、ネオ妊活とはなにか?
簡単にいえば、それはパートナーとの意思疎通、
お互いの気持ちを伝えて、
今後のことを一緒に相談していくコミュニケーションに他ならない。

開いて1ページ、きっと何度も推敲したんだろうな、という思いがつまったページがあった。

【妊活は、子どもを持つかどうかも含め、2人の人生を考えること】

【持てたらいいけれど、持てない選択のほうが
2人にとってベストな場合もあるかもしれません】

【時々ケンカをしても、少々小うるさい存在になっていても、
変わらずよきパートナーでいられたらいいですね。】

妊活をうまくできていないと落ち込んでいる女性、
女性から読んでと雑誌を渡され、しぶしぶ読み始めた男性、
不妊治療をすすめようか、やめようかと悩んでいる人、
いろんな人に向けた、
優しいメッセージだった。

コミュニケーションならみんなやってるでしょ、
話し合うことならしてるよね、というかもしれないけれど、
それが、こうやって雑誌の紙面になるのだから、
それがうまくできずにいた妊活の苦悩が多くあったんだと思う。

わざわざ、【二人できちんと子どもが欲しい気持ちと、実際にどうしていくかをしっかり話し合おう】って書いてくれているのだ。

お互いの意思疎通が大事、というのは
妊活に限らず、その後の妊娠生活、出産、子育てや、
小さいことなら、共同生活を送る上で、
金銭管理、家具の購入、家事の分担などなど
さまざまな場面で必要になってくることだと思う。

産婦人科で助産師をしている経験から、
妊娠期の女性や、産後の家族を多くみるのだが、なかには
「出産したら、自分ひとりではなにもできない赤ちゃんがいるんだよ…今はパートナーとふたりだけでも、出産して新しい命があるんだよ…今のこの状態で、二人で育てていけるのかな…」と心配になってしまうカップルや夫婦も、実際いる。

視線を合わさないカップルや、片方の意見に寄ってしまう夫婦、
お互いの気持ちをうまく伝えられない、と看護者に泣きながら訴える女性もいる。

話し合う、自分の意見を伝え合う、計画をたてて一緒にする、というのは
妊活だけじゃなくて、
そのあとも一緒に二人がいるために、そもそも大事なポイントなのだと思う。

ネオ妊活に話を戻す。

「妊活をしている自分のつらさを、夫はわかってくれない。」☹️
「妊活で時間をとられて大変なのは自分だけ。夫は父親になる自覚がないのかな。」🤔
「頑張ってるのは私だけ。不安。本当に子どもがほしいと思ってる?」🙄
「なかなか授からない、焦る。でも夫はそうでもない、気持ちに温度差がある。」😑
と、ぐるぐる女性のなかで悩んでいることを、
妊活をされている方のブログや呟きで見ることが多いけれど。

そこを、脱しよう、という大きな一歩だと思う。
自分が大変、キー――――🤬ってつらく悲しく、
こんなに大変なのになんでオトコは――――っ🤬て、女性同士で愚痴ってないで、

「二人の子どもの話だよ、一緒に考えよう、やっていこう」
と、コミュニケーションをとっていくこと自体が、
新しい形の【ふたり妊活】だよ、ということを。
雑誌では全面に押し出している。

男性を“巻き込む”プランも載っている。
何もしてくれない男性、子どもが欲しいのかどうか、漠然としている男性には、
自分が何をしているのか、一緒にどうしていきたいのか、
子どもをもつことをどう思っているのか、
お互いの気持ちをしっかり話し合うこと、とある。

妊活どころか、妊娠、その先の育児についても、
男性は圧倒的に女性よりも情報が入ってこないせいで、
男性ほうが妊活に消極的、非協力的といわれるけれど、
それは実は、【ただ、男性がなにをしたらいいかわからないだけ】かもしれない。

新しい妊活を打ち出す、妊活たまごくらぶ。
また次も読み進めていきます。
③に続く…

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