【リメイク】肌襦袢をショールにしてみました
着物を着るのですが、母から受け継がれた白い絹の肌襦袢が古くなり、縫い目が裂けてしまいました。新しいのを買ったので、捨てようかと思ったら、肌襦袢て、直接肌に当たってないし、表面にも出てないので、長年経ってても、とても綺麗な生地なんですね。白くて柔らかくて、思い出だって詰まってる。ゴミ袋になんて、入れられないよ。。涙
●何を作ろうか数ヶ月悩む
バッグとか?裂き編みにしちゃうとか?染めるとか、、色々考えたのですが、なるべくこの生地の風合いをそのまま活かしたくて、ポケット付きのショールにすることに決めました。エルメスマルジェラ期の名作に、ポケットストールというアイテムがあるのですが、編み物で同じ形をいつか編みたい!と思っていたので、ワクワクしながら肌襦袢を解いて解体。手縫いだから糸の玉結びを切れば、すーーっと解けるんですよー。手縫いって素晴らしい!この作業がいわゆる、洗い針なんですよね。丁寧にお洗濯したら、ほんとに夢見心地の白いシルク。。ウットリ。そう、この時はまだ、大失敗することなんて、1ミリも予想してなかったのです、、。ヒー。
●たっぷりサイズでポケットも付けて
裂けていた部分や、少し汚れていた端っこを避けて、理想の大きさにミシンでショールを縫いました。ポケットは手縫いでつけていきます。ふんわりさせるために、中に何か詰めたい!綿かなー、半纏みたいな薄手のふんわりイメージ。でも、、布団ぽくなるかな、、
●大失敗!!羽毛を侮ってはいけない
あ!そーいえばいらないライトダウンジャケットがあったなー、あの中身のダウンを入れたらどーかしら。。?
なんて安易に考えたワタシ。白い布にダウンを詰め、そのパックごと肌襦袢生地の袋状のストールに入れて、ひっくり返して閉じる、という作戦だったのです。ダウンジャケットを切って中身を移植、想像しただけでクシャミが出そうな話ですが、ゴミ袋とハサミを掴み、何を血迷ったのか、リビングで、、やってしまったのです、、。もーーーーすんごいのなんのって!!マスクしてたけど、掃除機かけてもかけても、1週間くらい細かいダウンファイバーが床に落ちてくる、、!アホか自分!
ダウンて恐ろしいんですよ、、生地の目から外に出てくるんですねー、空気圧もあって、いくら二重にしてても、よっぽどナイロンとかフェイクレザーみたいな穴の無い生地じゃない限り、ジワジワジワジワ細かい羽毛が外側に出てきて、静電気で張り付くんです。当然、そんなストールを身体に纏うと、服に白い毛がつきまくり。。どんだけコロコロで取っても、次々と中から出てくるから、無限羽毛地獄DEATH。。
そしてこの時点で、やっぱ布団だねーこれ。柄も布団ぽいし、、すごくあったかいけどねーー、、。
●やり直しやり直し!!泣 半纏綿を入手!
ダメだ、、この地獄から抜け出すには、ダウンパックを取り出して、細かい羽毛を綺麗に取り払い、別の中身を入れるしかない、、と決心し、再度ダウンとの格闘をしました。でも今度は浴室で解体!舞い飛んだ羽毛はシャワーで流し、排水口のメッシュに溜まったものを捨てればオッケーです!ぜんぜん楽だった。。そしてAmazonで半纏用の真綿を購入。3000円くらいで100%シルクの真綿が買えるんですね、最初からこっちにすりゃ良かったヨ、、
●こんな薄い綿で中でヨレないのかな?
と心配しつつ、ショールカバーに仕付け糸で仮止めし、ひっくり返してみると、あら〜〜!良い感じ♪不思議と半纏綿が生地に寄り添って馴染むんですよー。外も中もシルク100%で、ダウンの時と負けないくらい温かい。。しかも薄手だから布団感が無い!ショールになった!!涙
安心できたので、綿をカバーの縫代に大まかに縫いつけ、細部を丁寧に始末して完成です!いやーーー、一時は泣きそうになりましたが、出来上がったらとてもラグジュアリーなアイテムになりました。実は、白い糸で大きめの網代柄の刺し子を施そうかと思って準備していたのですが、プレーンな状態がシンプルで素敵だったので、まずはこのまま楽しもうと思います。
●ネイビーやアイボリーのワントーンコーデに合わせて
真っ白ではなく、アイボリーの色なので、とても柔らかい印象です。ネイビーの服に合わせてクリーンな感じや、薄いグレー、同じアイボリー系のコーディネートで贅沢な気分が楽しめそうです。ほんとに温かくて、春先にライトダウンジャケット替わりにも活躍しそうだし、着物にも使える!!あーーー、完成して良かったぁ。。
●半纏用の綿について
こちらの綿を使いました。この75gでちょっとだけ余るくらいのボリュームでした。他にも検索すると出てきます。
真綿-半天用20匁 75g ・近江真綿 https://www.amazon.co.jp/dp/B006NQQTP0/ref=cm_sw_r_cp_apip_yO36KVbixu6WK
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