子育てと仕事を本気で両立すると即死
こんにちは。えのかなです。
今回はずっと違和感のあった「子育てと仕事の両立できてすごいですね!」についての率直な意見をお伝えしたいと思います。
まず、ここに宣言しますが、私は子育ても仕事を両立できている人ではありません。
そして、本当にそれを両立してやってしまうと子育て=100%、仕事=100%の200%で即死確実とまで思っている人間です。
まず、子育てについてですが、長男がお腹にいるときに幼児教育について学び、胎教と言われるものから始まって、赤ちゃんの頃から家庭教育教材、七田式教育、リトミック、絶対音感の教室、英語、ピアノなど一通りやってきました。
3歳のときに嫌がりながらも幼児教室に向かう息子に「なんで、嫌がってるのに、最後にはいく!って言うの?」と質問したら、「お勉強に行ったらママが喜ぶから」と真っ直ぐにこちらを見ながらいう息子の言葉にはっとしました。
その時通っていた全ての習い事を辞めて、世間一般に言われている「〇〇した方がいい」を一旦全てやめてみることにしました。
その時の私のアルバイト代は約6〜8万円だったので、そのほぼ全てを息子の習い事の月謝に使っていました。
その当時の私は息子の成績が良い=自分が頑張っていると思えました。
ただ、周りにもっとできる子がいるとその子と比べたり、送迎は旦那さんのベンツで来ている親子はきっとお金にも余裕があるからうちの大変さは分からないと今考えてもかなり卑屈な考えをしていました。
そんな私がガラッと変わるきっかけになったのが、次男を妊娠しているときの頃です。仕事で安定的な管理業務の委託を受けることになり、月50万円の定額な売上とそこに付随する仲介業が入ってくるようになったので、これで一気に楽になると思いました。
ただ、楽になったと思ったのは幻想で50万円の代償は休めないほどの管理業務のトラブルの山でした。
次男出産の2時間後にはPCを開いて管理報告書をつくっていました。
管理トラブルの電話が入らなかったことは数日しかないほど、滞納や入居者間トラブル、ゴミ問題、近隣トラブル、不法投棄、警察沙汰、不審者や変質者の相談、その他いろんな問題がありました。
おそらくアパートだけでなく、一棟RCの築古物件やコンテナ、駐車場、倉庫の管理もしていたから余計に多種多様なトラブルが発生したのだと思います。
そんなライスワーク道まっしぐらだった私が変わるきっかけとなったのが、「詐欺呼ばわり」された一件で夫の実家の川崎市幸区から港区麻布台に移ることになりました。
そこで「本当に自分のやりたかったこと」を考えました。
自分の人生を謳歌すると、不思議と周りのことはどうでも良くなってくるのです。
別事業で損失が出ても「大丈夫。その分稼げばいい」と言える。
両親は会社も家も失いましたが「大丈夫。私が両親の面倒を見るから」と思える。
ALSの義母のために介護ができる家を購入しました。義母が亡くなった今はローンが残り、まだ毎月払っていますが、最高の親孝行でした。
息子たちにどんどんお金がかかっても「大丈夫。何とかなる(笑)」
すべての問題が”自分ごと”になったとき、他責ではなく、自分で何とか解決しようと考えるようになりました。
正直なところ、子育てはすごく大変だと思います。
数ヶ月前から準備していた決済の前夜に急に熱を出す。
授乳中は酷い乳腺炎に悩まされ、40℃超えが何度も続きました。
契約当日バタバタしている時に「こぼす・漏らす・怪我する」の連続。
ただ、私には助けてくれるたくさんの人が周りにいました。
父と母は全面的にそして無条件に協力してくれる人たちです。
そして、私が一生懸命に仕事するのをそばで応援してくれています。
母は時々「ちょっとふかしすぎやろ!加減せいぃ!」と関西弁で叱ってくれます。
姉は社内ではアシスタント兼秘書そして子どもたちの宿題を見たり、塾の送り迎え、ゴルフの付き添いまでしてくれます。
13歳年上の夫も自営業なので、毎日慌ただしい日々ですが、子育て、家事はできる人がやろうと言ってくれる人で実際に洗濯物(私の苦手な家事)はほとんど引き受けてくれています。そして朝人間なので、早起きして部屋の清掃も欠かさない人です。
祖母は私名義で契約しているマンションで92歳ながらほぼ1人暮らしをしています。祖母は羽振りが良く、息子たちにいつもお小遣いやらお誕生日やらお年玉やらくれるので、普段は買えないNゲージを購入したり、ゲームを買ってもらっています。
そして、学校の先生たちも本当に良く見てくださる人ばかり。
吃音教室の先生は1週間に1回じっくり息子の話を聞いてくれますし、塾の先生もじっくり息子たちと向き合ってくれます。
ゴルフの先生も無条件で息子たちを可愛がってくれるので、熱が出ていてもゴルフだけは休まない!と言っているほど。合気道の先生は自分を大切にする心、自分自身を守る術を教えてくれる大事な存在です。
私の子育ては「完璧を諦めた」ときから、楽しくなりました。
そして、周りに感謝の気持ちを忘れないということ。
その感謝の気持ちは仕事で頑張って結果を出すということにも繋がっています。
会社が大きくなり、売上も利益も上がればその分、周りにできることも大きくなっていくと思うのです。
子育てについては、正直周りからいろんなご意見をいただきました。
子どもが可哀想。
子どもなんて放っておいても育つわよ。
子どもとの時間は一瞬だから今を楽しんで。
仕事しているママは〇〇幼稚園に通うのは無理だと思います。とかね…
普段だと言われても何も思わないことでも、ちょっと気持ちに余裕がない時に「子どもが可哀想よ〜」と言われると涙が込み上げてくることもありました。
「子どもとの時間は一瞬だから〜」と言われると、まるで私がダメな母親だと非難されているように思うこともありました。
ただ、今言えるのは、私の子育て論は「みんなで育ててもらう」ということです。
もっというと「村で子育てする」感覚になってから、すごく生きやすくなりました。
「村で子育てする」がどういうことかというと、息子たちに毎朝声掛けしてくれるおじいちゃんがいます。
そこから同級生の家の前を通り、お友達と合流。
300mくらい行くと私の実家なので、母と家の前の散髪屋のおじさんが毎朝出迎えてくれて、そこに同じ小学校に通う姉と甥っ子も加わり、朝から大賑わいです。
塾には「おい!榎本!」と息子たちを可愛がってくれるベテラン塾長や先生方がいます。
子ども社会塾という塾とは違う生きる力を身につけてほしいと通わせている学校の学長はいつも子ども達と同じ目線に立ってくれます。
土曜日の個別指導の塾では鉄ちゃん先生と一緒になって、旅行の話、鉄道の話、Nゲージの話をするのが塾の始まりの楽しみのようです。
千葉にいる義父にはご飯を作ってあげたり、靴を履かせたり、脱がしてあげたり、積極的にお手伝いをしてくれる優しい息子たちです。
妻だから、嫁だから、母だから、女性だから、、、
見えない固定概念を持っていたのは自分自身だということに気づきました。
一人で全てやろう!という考えがなくなってから、自然と周りに頼る機会が増えて、子どもたちの周りにはたくさんの人が関わってくれるようになりました。
長男は自分の道をまっしぐら。今でこそ塾には通っているものの子ども社会塾、合気道、ゴルフ、休日は温泉巡りと電車に乗る人生を楽しんでおります。
次男は誠実で責任感が強く、上級生に向かっても間違っていることは指摘する筋が通った男の子です。将来の夢は消防士ではなく、消防「車」なのが可愛いのです。
仕事は私にとって、とても大事なものです。
未経験で始めた不動産業がいつしかご飯も食べず、時間も忘れるくらいに没頭する大切なものになっていました。
もちろん今日は辛いな。。とか調子が乗らないな。。なんて日も沢山あります。そんな時でも「ちょっとえのかなさん、お助けしてくれる?」と言われると自分でもびっくりする程の力が湧いてきます。
ラグビー選手の自宅購入をお手伝いした際、契約時に隣を見ると汗でびっしょりのお客さま(笑)。
「大丈夫ですか?」とお声をかけると、「家買うのって緊張するんですね。隣に榎本さんがいてくれて安心しました。」と言ってもらい、とても嬉しかったことを覚えています。
私よりも2〜3回りも大きい人に「頼ってもらえる」ってなんて良い仕事なんだろうとも思いました。
現在、えのかなは37歳です。
売買仲介業もどっしり構えて進めることができるようになってきて、仕事がすごく楽しくなってきています。
もちろん、こんなんやってられんわー!と叫ぶ日もあります。
ぎゃーーーと発狂しそうな日もあります。
でも、やりがいは凄いんですよね。
昨日も不動産エージェント講座を受講されている方から下記のメッセージをいただきました。
そりゃもう。。。本当に泣きました。
4月にお会いしたことは「自信がない」と言っていたのに、まるっと大型案件決めちゃって!手数料報酬もすごいやないかい!笑
これが私の「Fuel(燃料エネルギー)」となっていると思います。
私の周りでいつも応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます。
心から感謝しています。
ということで、とても長くなってしまいましたが、育児と仕事を両立することなんて、とうの昔に諦めました。
・どちらかを選択しないといけない
・中途半端ではいけないからどちらかを諦める
・「いつか」という日を待ち続ける
過去の私の思考はこんな感じでした。
でも、良い感じで適当でいこう!と思ってからはどちらも楽しく、できる範囲のマックスのパワーで「今を」頑張ることにしました。
こんな自由気ままな私のそばで見守ってくれる皆さん、本当にありがとうございます。そして、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?