弱みが強みになるかもしれないという話
こんにちは。不動産会社を営むえのかなです。
今日は弊社の仲介サービスについて考えてみました。不動産会社と一括りに言っても、大家業を営んでいる賃貸業専門の不動産会社だったり、分譲マンションや土地開発をするデベロッパー業、収益不動産のRCを建てたり、木造アパートの建設〜販売を担う会社だったり、賃貸仲介の専門だったり、オフィスや商業ビルの仲介に特化している業者だったり、買取事業を行ったり、本当に多種多様。
同業者の先輩方からは「仲介は入口。ゆくゆくは買取をしていくべき!」とアドバイスされたり、仲介をするなかで良い物件があったら自社で買い取るのが鉄則!と言われ続けてきました。
買取をしないことで損してる!と言われるのですが、それでもずっと違和感があったのは弊社が掲げる「早く・高く・誠実に売る」というモットーに反してしまう可能性があるからだと最近になって気づきました。
(はい、気づくのが遅いんです…でも気づいてよかったです)
なぜなら、買取目線と一般の(エンド様)市場に出す目線には約2割程度の差が出てしまいます。
もちろん、売主仲介として、業者さんに買い取ってもらうことでメリットが大きい場合は間違いなく、業者買取を勧めますし、高く買う三為業者さんが手をあげた場合も三為だからと断ることもなく、売主さんに説明した上で売却をお手伝いすることもあります。
何が言いたいか…というと、仲介に特化した「どこよりも高く・早く・売る不動産会社です」と言い切ることにより、下記が可能になると思うのです。
お客様の利益優先
高額売却の可能性:一般市場に出すことにより、競争原理が働くため、より高額で物件を売却できる可能性が高くなります。通常、買取業者はリスクを考慮したり、再販目的で買い取るので買取価格が市場価格よりも低いです。
透明性:売主と買主の間に立ち、双方の利益を調整することが仲介の役目です。そのため、売主の利益を最大化するために公正な価格での取引を行うことができます。
中立な立場
公正な価格提案:特定の買い手側の利益を優先せず、市場の動向や物件の状態に基づいて公正な価格を提案できます。これにより、お客様は「適正な価値で売れるという安心感を得る」ことができます。
複数の選択肢と柔軟な交渉
多くの買い手との接触機会:買取業者は一社で取引を完了するため、買い手がその業者に限られますが、仲介業者を通じて取引する場合、多くの買い手に物件が紹介されることで、条件の良い買い手を見つけやすくなります。
柔軟な条件交渉:仲介業者としては、売主と買主の間で柔軟に条件を交渉できるため、売主にとってより良い取引条件を引き出すことができます。
信頼性と安心感
専門的なサポート:不動産市場に精通しているので、物件の価値を正確に判断し、適切なアドバイスを提供することで、お客様が安心して売却・購入を進められます。買取もしている業者の場合、自社の規定に基づいて物件の査定額を提示する可能性があるので、売主にとってベストな選択肢とは限らないのです。
手数料の透明性:仲介業者は、手数料体系が事前に明示されているため、お客様が納得した上で進めることができます。たとえ、買取業者に対する仲介手数料がかからなくても、そもそもの売買価格が低く設定されていると意味がないと思うのです。
イーエムラボが仲介専門業者として活動することにより、お客様にとっての選択肢が広がり、公正で透明性の高い取引が可能となるので、これからも仲介専門会社として、「早く・高く・誠実に売る」を実現したいと思います。