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匠の技 〜田山和康の場合〜

ここ2回に渡り、先月、盛岡市にある「もりおか歴史文化館」で開催された『新作南部鉄器展 〜鉄をつむぐ〜』に展示された、kanakenoの鉄瓶も手掛けるタヤマスタジオの職人の作品をご紹介してきましたが、最後は顧問。伝統工芸士であり“現代の名工”にも選出された田山和康氏の作品を。

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「宝珠形鉄瓶(ほうじゅがたてつびん)」/ 田山 和康
城下町盛岡の中心部を流れる清流中津川。
その川に架かる上の橋(かみのはし)や下の橋(しものはし)の欄干についている、青銅の「擬宝珠(ぎぼし)」をイメージして作られました。
蓋と胴が一直線に重なるように設計された、均整のとれた形が特徴的です。

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「桜紋布団形鉄瓶(さくらもんふとんがたてつびん)」/ 田山 和康
布団形と呼ばれる丸い扁平型の鉄瓶です。
桜の花を写実ではなくデザインとして捉え、華やかに一面に鋳出しています。
1枚ずつヘラ押しされた花びらからは満開に咲き誇る桜の躍動感が感じられます。蓋のつまみは松の実です。

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これらの作品は「お茶とてつびん engawa」にて展示しており、「田山鐡瓶工房」にてご注文を承っております。


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