コルクラボ編集専科で半年間講義受けたら、自分が見えてきた話。
40歳を超えた辺りから、学びたい欲求がすごくて、本を読んだりオンラインサロン入ったりしていた私。民間の学童保育を立ち上げたり、堀江貴文さん主宰のゼロ高等学院のサポーターを始めたりと忙しくなって、自分がフワフワしている時だった。
コルクラボ編集専科受講生募集!!
「アッ!これだ!これ絶対行きたい!!」編集なんて縁もゆかりもない私がなぜかこの講座に心惹かれ、すぐに応募。限定50名。素人枠は少ないだろうし、無理だろうなと思っていた矢先に受講決定の通知が届いた。この時の喜びようは異常だった。
家族に反対されても絶対行こう!月一で東京に行くんだ!お金?うん。たぶんなんとかなる!食費削ればいい!!4人の子供がいて、大学受験を控えた息子もいて、京都から月1回通う?そんなセレブの奥様のような勝手が許されるのか?
そんな心配をしつつ、家族に相談するとあっさり「いいよ。」と言ってくれた。なんで聞くの?反対してもいくでしょ?とあきれ顔。2018年12月に発売された前田裕二さんのメモの魔力を500冊購入し、講演会の権利をゲットしてから、家族には何をしてもあまり驚かれなくなった。この講演会を成功させるためにも、この編集専科での講義は為になる。いや、自分の糧にしてみせる!そんな決意でこの講義に挑んだ。
自分の企画で世の中を動かす基本技術が身につく!
講師の方は以下の通りでした。
佐渡島庸平さん→鈴木重毅さん→桜川和樹さん→小沢一郎さん→畑中雅美さん→佐渡島庸平さん
この名だたる講師陣の方の講義は、どの回も興味深く、メモしまくりの講義でした。詳しくは毎回、講義内容を素晴らしい記事にされていた戸田良輝さんのnoteをご参照ください。
半年間講義を受けて感じたことをまとめたい。講義を受け終わってから何度も書いては消し、書いては消しを繰り返しているこのnote
企画はたった一人への長い手紙
そんな言葉を教えてもらったことを思い出した。このたった一人は、私への手紙でいいんだ。この半年で学んだことを私に伝えるんだ。
妻として、母として、社会人として20代後半から生きてきた。いつも自分を後回しにして、周りのことを優先して考えてきた。そのやり方はわがままで、もしかしたら、自分勝手に生きてきたくせに!と家族に怒られるかもしれないけれど、自分のことをじっくり考えるということを放置して長年生きてきた私が、「あなた自身が一番楽しみたいものの企画」や「マイベストコンテンツをチョイスしよう」など、「あなたが」と問われることが多くて、とてもとまどった。
「あれ?私何が好きだっけ?」「映画?子供といっしょに行く戦隊ものや仮面ライダー、ポケモン以外ほぼ見に行ってない。」
古い記憶を手繰って、好きな本や好きな漫画の話をした。
特に畑中雅美さんのお話は刺激的だった。漫画が大好きだった少女のころの記憶が鮮明に蘇り、自分が「女」であることを思い出すほどだった。
切ないほどの恋をしたあの時、もうあんなに切なく苦しい思いは嫌だと、恋からも距離を置いた今。少女漫画の名編集者、畑中さんのお話を聞きながら、何度も何度も大きくうなづいた。講義を聞きながら、心の中で畑中さんとたくさんおしゃべりをした。あぁ。女同士のおしゃべりってこんなに楽しかったんだ。そんな妄想で、たぶん変にリアクションの大きな受講生だったと思う。
最終回の佐渡島さんの講義では、言葉のずれについて受講者の方と話し合った。男と女と聞いたときに、どんなイメージをもっているのか。離れたダブリングの人もいれば、重なったダブリングをイメージする人もいる。
お互いの認識のずれをどうやって理解し、すり合わせていくのかということを図を使ってわかりやすく説明してもらうことで、ストンと自分の中に落とし込めた。
あっ。そうか。私は人の立ち位置ばかりをみていて、自分の立ち位置を把握していなかった。自分がどこにいるのかわからないのに、人のゴールばかりに気をとられていた。たぶん子供に接するときも一緒。子供の立ち位置ばかりが気になり、自分の立ち位置を見ようとはしなかった。だれかに何かを伝えるときに、大切なことは、まず自分が今、どの位置に立っているのかを把握することなんだ。
鳥の目と虫の目と魚の目で見る。
自分を知ることがこんなに、大切なことだとは思わなかった。あまりにも自分をおざなりにしすぎていた。いや。反対に自分勝手だったのだと思う。
本当に相手のことを思える人は、自分の立ち位置を良くわかっている。実は主人からはずっと、説教されていたことがある。
「お前は、世間を知ろうとしない。それがあかん。」
身内の言葉は素直にきけない(笑)
私は、私を見ていなかった。もっと自分を知ろう。自分に関心をもとう。そして、いわゆる「世間」との距離感をはかろう。これが大切なんだ。
とても抽象的な感想だけれど、講義を半年受けて感じたことはこんな感じです。
具体的に各講師の方の内容を自分用に振り返ってみた。
◆鈴木重毅さんには、コンテンツとコンテクストはプレゼントとプレゼントの送り方で、これを何度も行ったり来たりして出来上がるものだと教わり。
◆桜川和樹さんには、意外さ抽出シートというアイデアの出し方のフォーマットを教わり。
◆小沢一郎さんには、目の前の仕事を一生懸命しているとブレイクスルーする瞬間がある。と力強いお言葉を頂き。
◆畑中雅美さんには、「勘で仕事をしたことはない。人が求めているものを常にデータと照らし合わせて、みつけている。なぜ売れるのか?売れるものを作っているから。」というカッコいい言葉に痺れ。
◆佐渡島庸平さんは、好きな編集者の方たちを私たちに「好きのおすそ分け」してくださったんだなと感じ。
素敵な講師陣の教えを受け、その内容を自分に落とし込む作業は、過去へのタイムマシンのようなものだった。自分を取り戻しにいけた。そして、講師陣の方や一緒に講義を受けた素敵な人たちと知り合えた。
具体的な成果としては、11月25日に前田裕二さんのメモの魔力講演会を高校で開催し、モデレーターとして前田さんのいいところをしっかりと発揮してもらえる良い機会がつくれたことが感慨深い。(こちらはまた、後日記事に!)
そして何より、コルクラボ編集専科に半年通ったら、私の意識が変わったからか、夫婦仲が良くなった。(過去比)(笑)
コルクラボ編集専科のすべての講師の方に感謝の気持ちを届けたい。