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AIとポンコツ主婦。

部屋はまっくら。
18時45分。
明かりをつけようにも、昨日夕方仕事帰りに、子どもたちと遊んだスケートボードでお尻を打ち、それから歩行さえ困難な状態で今日は一日中寝ていた。

幸い、春休み中の小学生のふたりの子どもたちは、同じ市内にある旦那さんの実家に泊まれることになり助かった。旦那さんは元々仕事が休みで、これ幸いとジムに行っている。

あまりに、寝た状態が続いていて、頭がガンガンする。
でも、朝、会社に連絡をした後、ご飯も作らないベッドの私のもとに娘が度々やってきて、私の顔色を伺う。私がフラフラ歩行していると息子もやってきて、何かできないものかと周りをウロウロする。旦那さんも私をあちこち運んで、子どもたちのためにご飯をよそったり、納豆を出してくれたりしてくれる。
カーテンが揺れている昼下がりも。
こんなに何もしていないのに、悪くない気分だ。
数年前に京都で開催、ダライ・ラマと吉本ばななの講演を掘り出して倒れながらYouTube鑑賞してしまった。合掌。


さて、月曜日になりました。

やっぱり歩こうとすると足が痛い。
スケボーした時にはお尻から落ちたし、骨まで痛い気はしないし。
なのに、歩こうとすると痛くて5cmづつ足を運ぶのがせいぜいで
右足に力を入れようとすると途端に痛い。
まったくなんてこった!酷い身体だぜ42歳!

「病院に行こうか?」との旦那さまのお言葉に甘えて
「しばらくテレワークさせていただきます」と会社にLINEを送った。

昨日は、かの偉大な坂本龍一が死んだ。71歳だった。
久しぶりに曲を聞いている。
世の中は、チャットGPTのニュースが盛んで、1、2ヶ月前から忙しなく沸き立っている。

なんて早いんだ世の中。私も子どもたちも2ヶ月前と変わらないのに。
というか、スケボーに乗って怪我してからは、体も動かずおよそ4日は寝て過ごしているというのに。今が盛りの花見でさえ行けなかったし、子どもと一緒に春休みの親戚たちにも会うことができなかったと言うのに。

そんな人間はこのさき生きて行けないんじゃないのか。
ただでさえ、はなから世の中の役に立っているか分からないブンザイで
シンギュラリティだなんて、もともと関係ない生き物なのに。

眠っているときの、右と左の形の違う息子と娘の鼻の穴を眺めているのが好き。プクプクしていて、キラキラしていて、湯上がりの少し甘い匂い。

片づけなさい!!!
と言われたときの、息子のコソコソする動きや
しばらく放っておくと、泣き出して抱きついてくる娘。
冷凍庫を開けると、空のまま置いてある息子の好物のたらこのパック。
毎度、捨てろ!と怒鳴りながら、きっとこの、空のたらこパックを懐かしく思い出すと思う。

人間臭い。

人間臭すぎるのも鬱陶しいけど、嫌いじゃない。

42歳にもなって、スケボーする女子に憧れて、スケボーを買って、5分もたたないうちにすっ転んだ。私がAIロボットだったら、ポンコツAI。

初めまして、私はポンコツAIです。
って言えば、信じられてしまう世の中かもしれない。
ポンコツAIって技術的にはかなりハイレベルじゃないのか?と言って乗り切りたい!

今のところAIはAI臭い。
ちょっと怖いね。子どもはミッドジャーニーの生成した絵とか寄りつかないもん。AI臭すぎるんだ。ちょっと怖いんだよな。漂うあの怖さってなんでしょうか。

息子も私もちょっと愛らしいものが好き。
ちょっと笑っちゃうものだったり
ちょっと毎回ズレてきたり
こちらの予想を可愛らしくズラしてくるもの。

ドラえもんも、アトムも、スヌーピーとか、ミッキーとかにあるあの、可愛さ、愛おしさってなんなんでしょうか。
あれって、人間臭さを醸し出してるんじゃないでしょうか。

私たちはこのままで、ポンコツのままで、
生きていく術は見つかるんでしょうか。

生きる術を見つける。
子どもを育てる、ひとりの母親としての
大きな大きな課題であります。





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