見出し画像

ありがとうと言われる退職

私は社会人2年目の最後の方で転職をしました。
200人規模上場ベンチャー→10数人規模小さな会社って感じの転職です。

私は、こんなに応援してもらえる退職ってあるんだなって思えるほど、社員の皆さんに応援してもらって、ありがとうって言ってもらって言って退職をしました。
だけどはじめは、誰に伝えるにも止められるに違いない、叱られるだろう、2年目の未熟な自分の話なんて取り合ってもらえないだろう、そんな恐怖でビクビクしてました。

元々なにかを"辞める"ことが大の苦手で、前にそんなnoteを書いたときに意外とそういう人多いのかな?と思ったことがあって、退職にあたって意識したことを汎用性があるかわからないけどこのタイトルで書いてみます。
実際、「退職」って人生でそんなに何回もするわじゃないし、でもやり方を誰かに教わるわけでもないし教えてとも言いづらいですよね。
退職の先はきっとハッピーだけど、どうせだったら立つ鳥跡を濁さず、理由はなんであれいままでの職場をハッピーにバイバイしたい、そんなあなたへ。

伝え方で変わる辞める理由

辞めますって言ったら必ず聞かれます。
「なんで?」
正直これへの答えが大きな道の分かれ目だと思います。
むしろそう聞かれる前に結論に続けて述べよ。

あなたの目の前にいる人が納得する理由を。
あなたの心の葛藤やこれまであった右往左往。
そして出した結論。
それらを一から順を追って説明するのではない。
そうではなく、目の前にいる人が納得できるように組み立てる。
嘘をつくのでなく、これらを目の前にいる人が一番納得しそうだ、と思う伝え方で伝えてください。

人事の偉い人、一番近くのチームメンバー、部の上司、育成でお世話になった人。
私は全員に、同じ結論だけど少しずつ異なる説明をしました。
それぞれに見えている私、踏んできたキャリアや経験が異なるからです。

一つシンプルで共通じゃないかと思うこととして、今の職場の環境に対するマイナスなことは伝えてもいいけど、それを上回るような今後に対する挑戦への覚悟や希望を語ってください。
誰でも今自分がいる/つくっている環境を否定されるのは嫌だし、ポジティブな挑戦は応援したくなるからです。

来月辞めますを辞めよう

なぜ辞めるのか?
の次に、見落としがちだけど大事だと思うことは、
いつ辞めるのか?

人は大きな変化がすぐに起きるのは誰だって抵抗感を持ちます。
職場の誰かの退職は、人として「大きな」変化であるから「すぐ」に辞めないように努めるといいと思います。
わかりやすい例として、嵐も活動休止2年くらい前にそのことを発表したんです。それによって国民全員がフィナーレへのカウントダウンを応援したように(すごい大規模だけどw)、周りの人に辞めることを準備してもらうイメージです。

また立場として、あなたに期待し現在や将来の役割を前提に自身や組織の仕事を想定している人もいるかもしれません。
それを考えるのが仕事である立場の人にとって、突然あなたがいなくなることは、単に一つ穴が開く類の話ではなく、整然と並べていた将棋のコマをひっくり返して全部最初から並べなおすことに近い話なのだと心がけてください。

その設定された期限まで、今与えてもらっている責任、仕事に関して誠実に向き合います、と伝えること。

転職先や先にある何かの事情もあると思うので難しい方もいるとは思いますが、そういう事情や自分の心身を鑑みたときに一番適した"辞めどき"を努力して調整する姿を見せることだけでも少しは「すぐ」が緩和されるはずです。

「すぐ」の度合いは組織の規模感や職種によっても異なると思いますが、私の場合はわかりやすく4半期ごとに数値目標の課される営業だったため、1ヶ月後の区切れではなく、さらにその先4ヶ月後の区切れで調整しました。

謙虚であれ

なぜ辞めるのか、いつ辞めるのか
これを自分なりの言葉で一生懸命に伝えようとすれば誠意は十分伝わると思いますが、さらにこれでもかという程一貫した謙虚な姿勢を続けるといいと思います。

あなたが辞めることは、多くの場合職場の人には迷惑です。
その前提でコミュニケーションをとりましょう。

まず伝えるべきは、「ありがとうございます」
忙しい中、もう職場からいなくなろうとしている自分のために時間をとってくれている、その意識を忘れずここはストレートに伝えましょう。
そして終わりには「よろしくお願いします」
これも職種などにもよると思いますが、あなたが辞めるとき、それに伴って様々な仕事が発生します。
通常の業務プラスでその仕事をしてくれる方々に感謝して、お手数お掛けしますがよろしくお願いします!と伝えましょう。

そして、ふたつ目で決めた期限まで、めいいっぱい頑張らなくてもいいので謙虚に頑張るべしです。
正直、先が決まっているのに今の場所で頑張るのは結構大変です。
なので最後だから!と頑張ることではなく、頑張り続けられるように意識の重点を持っていくといいと思います。
大丈夫。終わりが決まったからといって、それまでと「やるべきこと」の本質は変わってないはずだから、今まで通り粛々と仕事をすることであなたの仕事の責任は果たせています。

こんな感じでしょうか‥
働きながら転職をしたり、次のことを考えるって本当に大変なことですよね。
心も体もエネルギー使うし。
お疲れ様です。
それなのに、どうしたら良い退職ができるか?と考えてここまで読んだあなたはそれだけではなまるです!
幸せに「次」へと進めるよう、遠くから祈っています。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?