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人生すべてが愛おしい。「昨日より今日のわたしが輝く人生」を送るには【イベントレポート】

Me手帳は、2022年8月27日にクラウドファンディングを開始した「昨日より今日のわたしが輝く手帳」です。約2ヶ月間の募集期間の終了時には、支援者数1,853人、総支援額13,654,813円を集めました。

今回は完成を記念し、Me手帳発起人である安藤美玖さんと、スティーブ・ジョブズに日本を任された元アップル日本法人代表の前刀禎明さんのスペシャル講演会を開催!その内容をダイジェストでお送りします。

テーマは『昨日より今日のわたしが輝く人生』。Me手帳のコンセプトにもなっているこの言葉には、どのような意味が込められているのでしょうか。

お二人のお話には「わたしの人生、いいよね!」と思える秘密が盛りだくさん!山あり谷ありの人生の楽しみ方や、前向きに生きるヒントが欲しい方にぜひ読んでいただきたいです。

安藤美玖さん(株式会社ICORE代表/ Me手帳発起人)

 

過去の「点」が今のわたしを創っている

「昨日より今日のわたしが輝く人生」とは

撮影:みえだ舞子

「昨日より今日のわたしが輝く人生」と言われて、皆さんはどんな人生を思い浮かべますか?

この言葉の意味を、美玖さんはこう捉えられていました。

「昨日より今日のわたしが輝く」っていうと、「日に日に良くなっていかなきゃ」「毎日明るい自分でいなきゃ」って思う方もいると思うんですが、そうじゃなくて、いいことも、時には悲しいことも、「自分の人生に必要なことだよね」ってプロセスを噛み締めて生きていくのが、「昨日より今日のわたしが輝く」、冒険の人生に繋がっていくと思います。

人生は、本当にいろんなことが起きます。でも、そこで何を感じ、何を想い、何を選択して生きていくのか。それこそが“私”を作り上げていくのです。その積み重ねが、唯一無二の、愛しい“私の人生”になっていくと言います。

人生を変えた「3つの点」

いつも明るい美玖さんですが、過去にはつらい出来事もあったそう。でも、その出来事があったからこそ今の自分があると言います。今回は、美玖さんの人生を変えた3つの「点」と、そこから気づいた大切なことについてお話しいただきました。
  

1つ目の点:17歳。突然の父の死

お父さんの死をきっかけに、親族のつながりが途絶えて、つらい経験をすることになった美玖さん。一方で、つらい時も支えてくれたテニスクラブのコーチや、一人で二人の娘を育ててくれたお母さんの「愛あるつながりの温かさ」も体感したそう。

17歳の時に私が気づいたのは、「愛あるつながりってこんなに温かいんだ」ということと、「つながりが途絶えるのってこんなにつらいんだ」ということでした。もし今、「つらいな」って思っている人がいたら、きっと一人じゃない。誰かが大切に思ってくれている、そのつながりに気づいてほしいなと思います。

 しかし、つながりが途絶える怖さから、これ以降は、目に見えることや、他人から評価されることについて頑張るようになったと言います。

 

2つ目の点:29歳。退職、離婚、東京に出る

世間からの評価を気にして頑張っていた美玖さんでしたが、いくら頑張っても、自分の心は満たされなかったそう。そして限界が来たのが29歳。この時、初めて「自分の道を生きていく」と決めたと言います。

この時私が学んだことは、「自分の心の声に素直に、自分に愛ある選択をしていいんだよ」ということ。世間体とか常識に合わせて生きるんじゃなくて、自分の情熱とか、好き、わくわくしたいっていう心からの気持ちを大切に生きていいし、もっと自分を大切に生きた方がいいんだなって気付けたのが、この29歳の時でした。


3つ目の点:31歳。ICOREの立ち上げ、Me手帳

自分の心を犠牲にしていたころは、誰かを大切に思えないこともあったそう。自分のことを大切にできて初めて、目の前の人の人生も愛しくてたまらないと思えるようになったと言います。

31歳の今年、ICORE、Me手帳に挑戦してきた中で感じたことは、自分の人生を大切に生きられるからこそ、目の前の誰かの人生を、心から大切に思うことができる。「自分に愛ある選択を、人にも愛ある選択を」という循環を、Me手帳、そしてこうして出会えた皆さんと作っていけたら嬉しいです。


愛あるつながりの最終地点「世界平和」

美玖さんは、自分を大切にすることが、最終的には世界平和につながると言います。

「しなくちゃ」より「したい」を選んで、昨日より今日の私が最高だと思える人生を生きていくこと。その先に、自分のことを大切にできて初めて、他者にも、お互いの人生を尊重し合うつながりが作っていけると思います。もっとその先には、あらゆる存在に愛ある選択ができて、みんながつながって、広がっていくことで、ゆくゆくは世界平和に繋がっていくんじゃないかなと思っています。

私も、自分の心を犠牲にして、周りから評価されることばかりを考えていた時期がありました。でも本当は、自分を大切にできて初めて、周りの人も大切にできるのかもしれません。そんな温かい人生を送っていきたいなと思いました。

皆さんも、「しなくちゃ」より「したい」を選んで、自分の人生を大切に生きてみませんか? 

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前刀禎明さん(株式会社リアルディア 代表取締役社長)

   

無限の可能性を信じ、チャレンジし続けよう

人生は「右肩上がりの波」である

撮影:みえだ舞子

前刀さんのキャリアは、ソニーから始まり、ベイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー、AOL、ライブドア、アップル、リアルディア立ち上げと、華々しい社名が並んでいます。しかし、これは結果に過ぎないと言います。

社名だけ聞くとちょっとかっこいいじゃないですか(笑)。でも、全然意図してこうなったわけではなくて「結果」なんです。まさにスティーブ・ジョブズの言う”Connecting the dots(点と点をつなぐ)”です。振り返ってみると、自分が情熱を燃やして取り組むことができることをチャレンジした結果、極めて類まれな経験を積むことができました。


ライブドア時代には、取引先であった世界最大の通信会社が経営破綻して、民事再生を余儀なくされたこともあったそう。それでも、アップルから声をかけられ、iPod miniの日本市場立ち上げを成功させる経験もされている前刀さん。人生の起伏をどのように受け止めていたのでしょうか。

人生って波打つわけですよ。良い時、悪い時は絶対あるんです。この波を、僕は右肩上がりの波だと考えます。そうすると、俯瞰して見た時に、太い大きな右肩上がりの矢印の中に入っていて、「今、調子悪いな」と思っていても、何年か前の良い時より上にいたりする、というような感覚を持っているんです。


苦しい経験をしても、そこから学ぶことは必ずある。その経験が、昔より確実に自分を成長させてくれる。つらいその時は、そう考えられないかもしれませんが、きっと過去を振り返った時に「あの出来事のおかげで自分がある」と思える瞬間がくるのだと思いました。


チャレンジし続けるために必要なこと

前刀さんは、「人生はセルフ・イノベーションとチャレンジの連続だ」とも言います。そのために必要なスキルは何なのでしょうか?

必要なのは"Multiple Intelligences(多重知性)"です。これは、言語能力、論理的思考、対人能力、空間的知性に長けているとか、音楽や絵、運動が得意とか、内省する力があるとか、どれが長けていても、知性が高いという考え方です。こう言われると、かなり楽になりませんか?

それぞれ違った才能を持っているから、自分の強みを生かすということなんです。自分自身が、どう充実感を持って生きていくかが大事です。


ですが、チャレンジする際には不安がつきものです。それをどう乗り越えていったらいいのでしょうか?

不安のない人って、僕は正直いないと思うんです。周りの人の話を聞いて、「なんだ、みんな不安に思ってるんじゃん」って思うと安心できるじゃないですか。安心できると、希望が芽生えます。「何か自分もできるかもしれない。」って思うわけです。そこで、何か小さなことでもいいのでチャレンジして、勇気を持ってやってみる。それが成功すると、自信に繋がるということです。


さらに、アップルで働かれていた経験から、貴重なお話も聞かせていただきました。スティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で送った、卒業生へのメッセージの一節です。

自分の人生の時間なんて限られている。だから他人の人生なんて生きている場合じゃない。必要なことは、“Follow your heart and intuition(心と直感に従え)”。

それで、とても大切なワンフレーズがこの前にあるんですよ。“Have the courage(勇気を持とう)”。「なるほど、心と直感に従えばいいんだ」って思っても、やっぱり不安じゃないですか。自分の心の声や、直感なんて当てにならないよね、って不安になるんですけど、自分を信じて、その「勇気」を持つ。これがとても大事です。

人生に正解はありません。そして人生には限りがあります。そうであれば、自分の心と直感にしたがって、満足できる生き方をしたいと思いました。


自分には無限の可能性がある

前刀さんの最後のスライドには、「昨日の自分より今日の自分、そして明日の自分」という文字が。実はこのスライド、10年以上前から使っているものだそうで、Me手帳のコンセプト『昨日より今日のわたしが輝く人生』と偶然一緒だったそうです。

これ、本当にこういうことなんです。今日、我々の話を聞いていただいた皆さんは、この時間の間でも成長しているし、明日になったらもっと成長しているし、どんどん成長していく。まだまだ人生は余白だらけ、だから未来が面白い。
明日の自分には無限の可能性がある、というのが一番の今日のメッセージです。


明日の自分には無限の可能性がある。そう考えると、つらいことがあっても、それは自分が成長できるための大切なプロセスなんだと思いました。

前刀禎明さんのInstagramはこちら🚩


わたしの人生、いいよね!

講演会後、参加者全員で撮影

美玖さん、前刀さんのお話から私が感じたことは、

「人生において無駄なことは一つもないから、一つ一つを大切に噛み締めて、楽しみ尽くして生きていこう!」

ということでした。
 
Me手帳にも、自分の心と向き合うセルフコーチングワークや、理想の未来をつくりあげていく7つのオリジナルワークなど、自分の人生と向き合うコンテンツが盛りだくさん。今回の講演や、Me手帳のワークをヒントにしながら、「わたしの人生、いいよね!」と思える人生を、皆さんも一緒に歩いて行きましょう!


キャリアスクールICOREについて


『すべての女性が「自分の人生」を生きる世の中になってほしい』という思いから創られた、アラサー女性向けキャリアスクールです。

本当にやりたいことを見つける自己理解(Being) 、やりたいことを形にするビジネススキル(Doing)を一気通貫で学べます。受講生限定のコミュニティもあり、価値観の合う仲間と学びを深められます。

「やりたいことを見つけて、人生を楽しみたい」と思う方におすすめ。
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記事:佐々木かなえ


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