2歳3ヶ月になった息子。息子のことを可愛いと思えなかった日々の話をしよう。
2歳3ヶ月の息子。
寝言で、「かぁちゃーん、みかんたべたい!」
そう叫んだ
「チュウはね、大好きな人だけにするんだよ」と教えるとすかさず母ちゃんにチュウしてくる息子。
かわええのぉおおお〜♡
2歳3ヶ月の可愛い、可愛い息子。
やんちゃすぎて呆れる時もあるし、ひとり時間好きすぎて息子を保育園に預けたくて仕方がない母だけど、息子への愛はちゃんとある。
最近、それに気がついた。
息子を妊娠中の時のこと。
赤ちゃんがお腹にいる段階から母性爆発している人を見て、凄いなぁ。想像力豊かだよなぁ。なんて思ってた。
お腹の宇宙人みたいなエコーを見て可愛いと思えなかったし、本当にお腹にいるのか、本当にちゃんと人として産まれてくるのか、疑っていたというか、お腹の中の赤ちゃんを愛おしく思える余裕がなかったのだと、今になって思う。
産まれた時も、涙は一滴も出ず、思ったことは「あぁ、やっと出たぁーーー!」と産み落としたことによる達成感だった。
妊娠中から、出産してまでも母性が出ない自分に対して、めちゃくちゃ責めていた。
可愛いと思えない罪悪感はとんでもないものだった。
可愛いと思えない時期はまだまだ続き、2歳になりようやく母性が出てきたのだ。
可愛いと思えないけれど、写真だけは撮り続けた新生児期や一歳。
怒涛の日々を超え、やっと可愛いと思えるようになった今、あの時期頑張って撮った写真を見て、心底可愛いと思う。
一生懸命、離乳食を食べたり、ハイハイしたり、立とうとしたり。
一生懸命に生きる息子が愛おしくてたまらない。
余裕がなくて必死に頑張っているママは「可愛い」なんて思えないかもしれない。
でも、心の奥の奥では愛情はちゃんとある。
赤ちゃんを生かすことに必死こいているのだ。
必死こいて、可愛いなんて思う余裕がないときこそ、写真は撮っておけと思う。
よく温泉などで言われるセリフ。
裸で走り回って逃げる2歳児を必死こいて追いかける私を見て、おばちゃんは微笑んでこう言う。
「今が1番かわいい時期ね〜」なんて。
裸で追いかけ回している私は、ハァ?とカチンときそうになるが、多分私も子育てを終え、あの頃のアレコレを思い出しながら、おばちゃんみたいなことを思うのだろう。
過ぎた過去は美しく、愛おしい。
そして二度と返ってこない。
ママ〜、ママ〜、と追いかけてくることも
いつしかなくなり
ご飯を食べさせることも、いつの日かしなくなる。
毎日、服を着させていたのに、いつの間にか自分で着れるようになっている。
終わりのない育児のようだけど、いつの間にか
手が離れていく。
そんな時に、あの頃の愛しさを思い出すのだろう。
今、第二子を妊娠している。
息子がお腹にいた頃を思い出し、愛しく思う。
出産する時も、きっと息子を産んだ時のことを
思い出し嬉しく思うのだろう。
新生児期も、離乳食も、初めてのタッチも
全部全部、あの日の息子のことを思い出す。
あの時可愛いと思えなかった私へ、大丈夫。
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