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「いつか一緒に働こう」学生時代の友人から誘われ続けた4年間

こんにちは!アトラエで広報をしている南です。
今日は、学生時代からの友人にアトラエへの転職を4年間勧められ続けた一人の物語を書きました。誘っていた側の視点も書いているので、ぜひA面B面 両面から彼らの物語をお楽しみください。

一種の「諦め」を捨て、全力で「生」を感じる彼は、これまでどんな人生を歩んできたのか。どこでアトラエと重なり、転職を決めたのか。

2024年9月、29歳で4社目となる会社に中途入社したメンバーがいる。ここに決めたきっかけは、学生時代からの友人の誘いを受け続けたこと。数年の時を経てやっと入社に至った。

序章

大学3年生の時、彼と出会った。
そこは教育系ベンチャーのインターン入社式。
ビジュアルも服のセンスも、会話のテンポも、、、全体ひっくるめてなんとなく「合いそうやな」と思うやつが一人だけおった。


そうは思いつつ、距離を保つ。


僕は対人関係において慎重なタイプというか、マッチングする「ゾーン」が狭いという自覚がある。真面目な部分とちょける部分、このバランスやらタイミングやら全体の間合いが合う相手は、正直めちゃくちゃ貴重な存在。


最初の入社式から気づけば3ヶ月、研修チームが同じだった彼とはそのまま仲良くなった。自分と近い人間をやっと見つけた、そんな感覚。


彼もきっと人生の「幅」を知ってる。
今思えば、たかが19,20歳の小僧が思う「人生」だけどこれまで経験したコトと、そこに至るまでの試行錯誤、その「着地」が似てると思えた。ほんまに合うトモダチができた。



でも、このインターン先はすぐにやめた。
そこは小中高大と子供達のキャリア構築をサポートする、いわば塾のようなサービスを提供する会社だった。



スキルやスタンスの強化は、子供たちの可能性や選択肢を広げる上で有意ではある。ただ、それが幸せな人生を送る上で絶対に必要だというこの会社の思想には全く共感できなかった。


ただ、その会社をやめても彼とは定期的に会っていた。
そのままゆるやかに時は流れ、僕は1年休学し、2019年春、社会人になった。


上京し、1社目のベンチャー企業に就職。
ここでは、カスタマーサクセスとしてお客様がサービスを活用できるまでの一連業務を担当していた。


その業務で、ありがたいことに社内賞もいただいた。でも、どの方面でも周りと全力では張り合えず、ヤキモキしていた。


元々長くいるつもりはなかったが、
そもそもの事業内容があまり魅力的に思えなかったこと、そして、経営層のスタンスへの違和感などが重なり早々に退職することにした。


そのまま次も決めずに退職を決めた。
それが、2019年秋のこと。


その後、季節は1つ進み冬になり、2社目となる会社に入社した。
この頃は、「大企業でそこそこ活躍して、そこそこの充実感を得る」と、
仕事の軸を固め、その軸に沿って諸々の選択を決めていた。

結果、ここではカルチャーもフィットして、要素としては充実してた。



その頃、彼は新卒で入社した会社でめちゃくちゃ充実した日々を送っていた。なんかよくわかんないけど、楽しそうだった。
「仕事」なのに。


その会社はアトラエ。
僕も就職活動をしてた時から知ってはいた。でもなんとなく、ここでラクに無双できるイメージがなかった。


当時は「コスパよくポジションを得る」「レバレッジを効かせる」という思考が強かったので基準の高い会社はスコープ外だった。


とはいえ、当時の僕だって会社にぶら下がるとか、楽して給料もらうとかそんなタイプではない。仕事にのめり込むとか、仕事が何より大事とか、そこまで思えるタイプではなかった。


ただそれだけ。


昔から、ただただ、効率重視なだけだ。
コスパよく、効率よく、ちゃちゃっとこなしたかった。


営業活動も、みんなが100件電話して20件アポとるなら、僕は50件だけ電話して20件のアポを取りたかった。そのための努力なら、なんだってやった。
リストもめちゃくちゃこだわったし、トークも磨き続けた。ここでもMVPなど、社内賞は何度も受賞した。


たまに会う彼とは、いつも仕事の話をしてた。けど、僕の効率重視な話を聞いて、彼はなんだか腑に落ちない様子だった。そんな彼の様子に気づいてはいたけれど、僕は、コスパよく生きられる今のままでええ、本気でそう思っていた。

仕事は仕事、プライベートはプライベート。
「仕事が楽しい」はリスペクトするけど、自分の生き方とは違う。


お互い道は違うけど、がんばろうなーー。



それから少しして、世の中はコロナの影響でだいぶ変化していった。
僕の仕事ももちろん大きく変わった。マーケット環境の変化もあったけど、それでも効率よく成果を出すことにこだわった。


だけど、コロナ前のような営業活動ができない中、ただただ架電数を稼ぐしかない現場に残るのはどうしても耐えられなかった。


このままやったら、自分の成長も止まってまうーー。


そう思った僕は、今度は転職先を決めた上ですぐに退職した。次は学生時代の先輩がいる会社に決めていた。

そこは高学歴集団で、これまで“そこそこデキるやつ”扱いやった僕も頭いいキャラからは降ろされた感じがした。それに、スタンスも謙虚な感じに変える必要があった。ここでガンガン前でたら速攻で揚げ足取られる、そんな感覚。

この会社では、これまでオフェンスだったポジションがディフェンスになった。これまでの強みや感覚的にやれてたことが通用しない。ディフェンダーでもパフォーマンス発揮するために、課題をしっかり言語化して向き合う必要があった。


そこでの課題を1つずつ言語化して整理して、構造から全部理解しないと何も進まない。これまでサボってきたことにしっかり向き合う時がきたな、そんな感じだった。


ここでは自分が納得するまで、どうしてもやりきりたかった。


そうしてる間に、2年が経った。
入社時から、3年くらいで転職しようと決めていた。

そろそろか、そんな時。
結婚も考えていたパートナーと別れることになった。


この別れがきっかけで、これまでの人生や自分自身を色々と振り返り、上手いこと生きてるはずやなのに、なんでこんなに閉塞感があるのか、「人生なんてこんなもん」という考えが、なんでこんなに強いのかをとことん内省しまくった。


その結果、“大人”になった僕はいつの間にか感情や意思を排除して、

  • 論理的に筋が通っているか?

  • 目先の課題解決に対して最短か?

  • トータルコスパがいいか?

という視点でしか物事に対峙できていなかったと気づいた。

人は、意思決定に感情が入る(余白がある)からこそ人たり得る。
人生のハンドルをしっかり握ってるつもりになっていたけれど、今思えば、自動操縦やったんじゃないか。

「主」であるべき自分の意思が
「従」に成り下がっていたんちゃうか…

そら〜〜〜おもんないわな。
そんな状態やと自分にとって大切なこと・大目的を見失うわっ


「心から良いと思えるコトに、熱中してる状態(感情を大事にしてる状態)」
それが一番楽しいこと、自分が一番分かってたはずやんけ。自分の感情や意思を燃料にして思いっきりハンドル握ってた、あの充実してた頃に戻ろう。


その時、やっと全て腹落ちした。


元来の完璧主義でゼロサム思考になりやすいこと、そこにプラスして効率重視に傾いてたことで、一種の「諦め」みたいな状態になっていた。それにやっと気づいたのが、この頃。


やれるだけやったろ。


そう覚悟が決まった頃、彼と飲んだ。
「そろそろどう?」ここぞって感じで声をかけてきた。


興味のあるプロジェクトに複数入ることが確定していたタイミングでもあったし、正直、転職は少し先になるなとは思いつつ、、、

近いうちに転職することは決めていたので、「話だけなら…」
そのつもりで行ったら、どうやら面接やったらしい(笑)


その場では、現職でまだやりきりたいという想いを正直に伝えた。僕の考えは尊重してもらえたようで、一旦は選考が保留されたようだった。その後、何度かアトラエバーなどでいろんなメンバーと話をさせてもらえてみんなええ人やったし、なんか楽しそうやった。

やっぱり「心から良いと思えるコトに熱中してる状態」やと、なんかようわからんけど仕事もオモロいんやろな。なんとなく合点がいった。



それから3~4ヶ月たち、やっと「ここまでやれば」というラインが見えた。
彼にも連絡し、選考を進めてもらった。選考で会う人みんなにジョブホッパー気味だけど大丈夫かと心配された。そりゃそうだ(苦笑)

面接では、思考のすり合わせや覚悟を問われる場面も多く、その都度、自分の考えを言語化し整理し、ここに至るまでの想いを出しきった。


ーー内定が出た。



そこまでにどんな議論があったかは知らないが、
今は、とても充実している。


出会って10年。
ずっと「一緒に仕事したい」と思ってた彼と同じ職場になった今、特に変わったことがないのが正直なところ。居酒屋やカフェの延長で、仕事の相談ができている感覚。強いて言えばより具体的に相談できるようになったのはいい。


僕らの友情も、ビジネスパーソンとしての旅もまだまだこれから。
燃費・コスパ重視の世界から脱し、やっと「生きてる」。


自分が良いと思うコト (アトラエの事業)に、自分が良いと思う人(アトラエのメンバーや彼と)、熱中して取り組めている。


あー、生きてんだなーっ!!て感じがしている。
ここでならずっと働ける。
今はとても人生が「おもろい」。

今回の主人公のやまちゃん(左)と伊達ちゃん(右)


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