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「幸せ」ってこういうこと
先日、夫と2人広島の田舎の古民家をリノベーションしたヴィラに遊びに行ってきた。
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私たちが生活しているところは、
広島の中でも街中。
職場も同じく街中。
最近では、広島サミットがあったり、数年ぶりに「とうかさん」や「フラワーフェスティバル」なんていう、広島のお祭りがかえってきたりして、
賑やかなことが続いていた。
そして、これらの行事は私たちの生活圏内で行われていたので、
なんとなく落ち着かない雰囲気が続いていた。
そんな時に、夫の提案でこのヴィラに遊びに行くことに。
人里離れた田舎町。
見渡す限りスーパーなどはなく、もちろん飲食店なんてなく、
周りは畑や田んぼばかりで、家の中にも時々虫。
夜に限っては、光に虫たちがよってくるので、ガラス一枚向こうに虫がくっついている。
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何もない場所で、ただその場所で暮らすように泊まる。
早々とお風呂に入り、
うちから持ってきたものや、スーパーで買い出し(過ぎ)てきた食材で、
ゆっくりと食事の準備をして、ラジオや音楽を聴きながら
たわいもない話をしながらお酒を呑み、ごはんを食べ。
畳の部屋でごろんとしながら
大きなスクリーンで映画を見て、
眠たくなるままにベッドに横になって外の音に耳を澄ますと
カエルの合唱。
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そして、
朝になりゆっくりと朝食を作り、
「すっごいよく寝たねー」なんて言いながら朝食を食べた。
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心地よい朝の時間を過ごしていたら、突然外から
「すいませーーーーん!すいませーーーーーん!」とおじさんの声。
少し慌てながら外に出ると
「農機がうるさくてすいませんね!」と、おじさん。
あー、街中ではこういうご近所さんとのやり取りってないよな、と
なんだか嬉しく、あたたかい気持ちになった。
何もなくて、
でも、そこには求めているものが全てあって、
ものすごく満たされた気持ちで帰路についた。
帰り道でも、
何度も何度も「楽しかったね。」と勝手に言葉が湧き上がってきた。
何をしたわけでもなく、
何かあったわけでもなく、
ただの日常がそこにあっただけなのに
愛おしい気持ちが溢れてきた休日。
あぁ、幸せってこういうことなんだよね、と再確認。
備忘録として。