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-お産のひみつ①-
 
今日は、陣痛が始まって赤ちゃんがうまれてくるまでのドラマチックなお話をしようと思います。
 
ことばで「出産した」とか「赤ちゃんがうまれた」と聞くと、ひとことですが、
陣痛が始まって赤ちゃんがうまれるためには、ひとことで済ませられないドラマがあります。
 
 
お産は、お母さんと赤ちゃん2人の準備が整っていないと、思うように進みません。

そして、それをもう少し詳しく分けると、
「赤ちゃん」「娩出力(陣痛といきむ力)」「産道(赤ちゃんや胎盤が通る道)」の3つの準備が必要です。
 
今日はそのうちの「赤ちゃん」のことについて書いていこうと思います。
 
まずは、赤ちゃんの頭蓋骨のお話です。

私たち大人の頭蓋骨は、1枚の骨でできています。

しかし、赤ちゃんの頭蓋骨は5つの骨から成っています。

そして、成長と共にそれぞれの骨の隙間はなくなり、大人と同様の1枚の骨になります。
 
なぜ赤ちゃんの頭蓋骨はくっついていないのでしょう?
 
それは、
お母さんの狭い狭い骨盤の中を通って産まれてくるためです。

人の身体は本当に良くできているなぁと思います。
赤ちゃんにグッドデザイン賞をあげたいですね👍

 
赤ちゃんの骨は大人に比べて柔らかく、さらに分かれているので、形を変えることが可能です。
「産道」といわれる狭い道を通る時、骨と骨を重ね合わせて、出来るだけ頭をコンパクトにしようとします。
 
さらに、お母さんの身体への負担を小さくするため、頭の中でも一番小さなところから進もうとします。

骨盤の形に合わせて、常に1番小さなところから進もうとするので、赤ちゃんは身体の向きを変え、回りながらうまれてきます。
(ネジをしめるときのイメージをしてみて下さい)
そんなわけで、うまれたての赤ちゃんの頭はとんがっていたり、のびていたりするのです。
 
赤ちゃんは、
うまれてくる前から、お母さんのことが大好きで、お母さん思いです。
 
 
お産で感じる痛みや大変さは、お母さんのこととしてフォーカスされがちですが、
赤ちゃんも見えないところで頑張っています!
 
お産は初めてのお母さんと赤ちゃんの共同作業です。

お産の痛みがこわくなってナーバスになった時、赤ちゃんも一緒に頑張っているということを思い出してみてください😊

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