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日本における教育格差の実態

皆さんこんにちは!EPAのメンバーのKanaeです。2回目の今日は、日本における教育格差の実態について、書いてみようと思います。文章は一部MIRASUSさんのサイト日本にも教育格差がある?その原因と対策とは? | SDGs特化メディア-持続可能な未来のために (mirasus.jp)から引用しています。

本題に入る前に、少し私自身(kanae)の事について書いてみようと思います。
私自身夜間高校の出身ですが、家計を助けるために高卒という資格を得て、早く働きに出るといった友達も実際多くいました。教育に対する各々の考え方の違いもありました。そもそも大学へ進学するための勉強のカリキュラムも全日制に比べて、充分でないと感じていました。私が高校を卒業してから、およそ20年が経ちます。その間、社会も教育現場も常に変化しているので、私の知見は古いかもしれませんが、勉強したい!と願う誰もが勉強できる、進学できる機会が与えられる社会になることを、切に願っています。そのために、どうすればいいのか?私自身も模索していきたいと思っています。お付き合いくださり、ありがとうございました。では本題に入りたいと思います。



日本にも教育格差がある?その原因と対策とは?

世界から見ると先進国の日本ですが、その陰には相対的な貧困問題が横たわっています。日本は先進国でありながら、2015年の貧困率は15.6%とG7の中でも、アメリカについでワースト2位となっており、7人に1人の子どもが貧困状態にあります。そんな中でも特に深刻なのが、「子どもの貧困」から来る教育格差です。

日本の教育の現状

日本においては、小学校、中学校の義務教育が受けられないという事態はめったに生じません。また、文部科学省によると、2020年度には、大学、短大、専門学校への進学率は83.5%大学進学率は54.4%(参照元令和2年度(確定値発表について/文部科学省))これだけ見ると、日本は全体的には十分に教育が行き届いているように見えるかもしれません。確かに日本の格差は広がってきたとは言え、アメリカなどに比べたら、まだまだ小さいです。しかしその反面、アメリカのように突出した人材に機会を与える仕組みも確立されていません。結果的に確実にある「教育格差」に目をつぶった教育制度になっているのです。

日本の教育格差が生まれる背景

2018年に、東京大学の学生の約60%が、世帯年収950万円以上という調査が発表され、話題になりました。これは、日本の平均年収分布に比べると、明らかに隔たりがあるものです。

中学受験で振り分けられるようになった子どもの可能性

戦後、日本は高度成長期にかけて、いわゆる「底上げ」の教育を行うことで中流層を生み出してきました。しかし、近年では少子化も相まって競争も薄れてきています。そこで平均的な人材よりもトップ層の人材を早期に選抜する必要が生じてきました。そこで作られたのが中高一貫校です。かつては高校や大学受験で見極められていた子どもの可能性は中学受験で振り分けられるようになりました。高校や大学の受験は、本人の年齢も15歳や18歳となっているため、進学先にある程度「自分の意思」を反映させることができます。自分の目標のために努力もできるでしょう。しかし12歳の時点では、一番重要なのは「親のバックアップ」です。どこの中学を選ぶか、そのためにはどこの塾に通うか、その費用を捻出できるか…こうしたもろもろの要素が、子どもの学習機会を決めてしまいます。親が受験への意欲を持ち、かつ情報を的確に入手できるかが子どもの教育格差につながるのです。

若者の向上心を奪う教育格差

「そんなの都会だけの話」と思われるかもしれません。しかし、地方から首都圏の大学に進学すると、自分たちの生まれ育った環境とのあまりの違いに驚きます。教育だけでなく、文化資本にも大きな地域格差があるからです。裕福な家庭で、十分な教育と教養を与えられる環境を目の当たりにした彼らは、卒業しても地元には戻りません。自分の子どもをより、良い環境に置きたいと思うからです。かくして、地方からは優秀な人材がどんどんいなくなってしまいます。日本の「生まれ」によって生じる教育格差は「勉強しても「生まれ」が良くなきゃ無駄」と若者の向上心を奪う結果にもつながっているのです。

日本の教育格差の原因

日本の教育格差には主に3つの原因があります。

● 地域による格差:日本の教育状況は地域によって大きな隔たりがあります。大学が近くにあり、進学校があって大学に進学するのが当然だと考えている環境と、大学どころか高校もない環境では、教育を受けることに対する意識が違ってくるのは当然といえるかもしれません。地域によっては、そもそも教育に対しての考え方すら異なることも多いです。


● ジェンダーによる格差:医大での男女合格点の違いに続き、都立高校や私立高校でも男女判定員が存在し、合格点が大きく異なることが問題になっています。同じ学校でも女子の方がより高い学力が求められ、男子と同じ点数をとっても、女子の方がより高い学力が求められ、男子と同じ点数をとっても、女子の合格点に届かずに不合格になってしまうことで、将来大きな影響が出るでしょう。学校運営の実務の問題もあるでしょうが、子どものうちにジェンダーによる教育格差を目の当たりにした女子は、無力感を覚えます。日本でいくら「女性活用」をうたっても、人材登用につながらない現状とリンクしているといえるでしょう。


● 世帯収入による格差:前途の東大生の世帯から見て分かる通り、経済力があるかどうかは大きな要因です。貧困による経済格差は進学率に顕著に現れます。貧困家庭では塾などの費用が捻出できないため、学校以外の教育で入試準備ができません。また、進学よりも就職して家計を助けてほしいというプレッシャーも強いです。貧困家庭の子どもが集う学校であれば、勉強しても無駄という雰囲気が蔓延し、中退すら特別なことではありません。中学受験や高校受験で偏差値の選別が行われることで、ますますこの格差は広がる傾向にあります。


EPAからあなたへ

ただし、教育格差を埋めようとすると、能力格差を露呈することにもなりかねません。世の中には、たくさんのできごとやルールが複雑に絡み合っています。社会問題が発生してその原因がどこにあるのかを突き止めることは容易ではありません。「これはまずい」と気がついた人たちがお互い良い知恵を持ち寄って、「何が原因なのか、どうすれば解消するのか」を考えることから始めなければいけません。これを読んだあなたも少しずつ「事実を知る勉強」をしてみませんか?
最後まで読んで頂き、ありがとうございましたm(__)m







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