シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略【読書メモ】
『シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略』を読んだメモです。
どんな本?
森美術館の「中の人」がSNSマーケティングついて解説する本。
森美術館は日本の美術館・博物館で最大規模のSNSフォロワー数を持っているそうです。
なんで読もうと思ったのか
・知識の幅を広げるため
ふだんはシステム開発・保守をしているので業務内容的には畑違いなのですが、お客さんに相談される機会もあるかもしれないので読んでみました。
・テーマに意外性を感じたため
電車の中吊り広告で美術館の広告をよく目にする印象があり、SNSとは一見ほど遠そうに思っていたので。
・SNSの「中の人」が書いた本はめずらしいと思ったため
特に印象に残ったところ
■ イベント「#empty」での試み
・「#empty」というのは、閉館後などの誰もいない美術館にインスタグラマーを招いて自由に展示を撮影してもらうイベント
・海外の美術館では開催されているものの、日本で開催したのは森美術館が初めて
・イベントの目的は「インスタグラマーに自由に撮影を楽しんでもらうこと」であり、PRではない=インスタでよく見るハッシュタグの「#PR」は付かない
→「#PR」が付いている投稿は「お金をもらって載せているんだろうな」とつい思ってしまってスルーしがちなので、新しい発想だなと思った。
ユーザー目線を忘れないことが大事。
■ 安易にインスタ映えを狙わない
・展示において重要な作品は結果的にインスタ映えにあてはまることもあるが、企画の芯には盛り込んでいない
・インスタ映えに重きを置くと一過性の流行で終わったり、誰の心にも刺さらないコンテンツになってしまう
・「なぜこれを世に出したいのか」「どんなことを表現したいのか」が先にあるべき
→Webサイトやアプリに置き換えても同じことが言えそう。
安易にアクセス増加を狙って施策を練るのではなく、伝えたいコンテンツの軸がぶれないようにする
感想
企業SNSの「中の人」が何を考えて運用しているかがイメージできたので、新たな発見がありました。
SNS運用業務改善の提案も今後できたらいいかもしれないと思いました。
SNS運用に関わる方にとってはかなり実用的な一冊です!
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