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起業して、地元のことを考え続けていたら生まれたご縁とプロジェクトのこと

この度、山形県の蔵王坊平観光協議会と上山市役所と弊社Being and Relationとの共同企画である
企業向け健康経営推進リーダーシップ・プログラム『Beyond Recovery』
のモニターツアーをリリースいたしました。

地元の方々と1年以上対話を続けて形になったこのプログラム。
今回のnoteでは、プログラムの内容というよりもこのプロジェクトの背景にあたる、私個人の想いを綴りたいと思います。


東京を大満喫していた私が、なぜ地元のことを真剣に考え始めたのか

私は山形で生まれ育ちました。
私の高校時代はまさに「ギャル文化」真っ盛り。
渋谷の109に憧れ、放課後はルーズソックスと短いスカートを履きプリクラを撮って遊ぶ。田舎で育ったことをコンプレックスにすら感じ、「早く山形を出たい」と強く考えていました。

大学進学を機に念願の上京を果たし、その後結婚まで16年間、楽しいことも辛いことも沢山経験しながら東京という街を存分に満喫したと思います。

そんな山形から長く離れていた私が地元のことを再び強く考えるようになったきっかけは、里帰り出産でした。

当時はコロナ禍真っ只中。里帰り出産のためには産前産後含めて約4ヶ月間、山形に滞在することが必要でした。

その長い滞在の中で、山形の素晴らしい側面ーー四季折々の素晴らしい自然と美味しい食材、実直だけれど優しくて温かい地元の人たちーーに改めて触れ、コロナ禍での妊娠出産に対する強い不安感や、これまで仕事に熱中してきて戦闘モード(?)だった心が日に日に癒やされて、心身の状態もとても良くなっていくのを感じました。
(関係ないと思いますが、お腹の中にいた息子は栄養をどんどん吸収して巨大児と言われ、出産が早まりました笑。)

「そうか〜。山形ってこんなに良い場所だったんだな」
改めて強く実感するのでした。

一方で、山形では昔から地元民に愛され、私も思い出が沢山あったお店がどんどん閉店し、遂には街から百貨店が1軒もなくなってしまうなど、衰退しかねない街の様子への危機感も強く生まれました。

「大好きな地元に貢献できることは何だろうか」
出産後も、そんなことをぼんやりと考え続ける日々でした。

上山市とのご縁と、想いが重なったプロジェクトのスタート

その後、私は子どもが1歳の時に起業。
神奈川県の湘南エリアに拠点を置きながら2〜3ヶ月に1度は長く山形に滞在する緩い2拠点生活を送る中で、「クアオルト(ドイツ語で健康保養地)」をテーマに街興しに尽力されている山形県上山市役所の方々と、「リカバリーの地」として様々な取り組みをされている蔵王坊平観光協議会の方々とのご縁をいただいたのです。

※きっかけは、保健師である中学時代の同級生が「坊平で面白いことをやっているから話を聴きにいかない?」と声をかけてくれたこと。
彼女も今は首都圏に住んでいますが、地元に何か貢献できないかと考え続けている1人。今後、何か一緒に形にしようね!

話を聴きに行くと、蔵王坊平と上山市では「クアオルト」という大きな文脈の中で、「健康経営」という軸でも既に様々な取り組みをされていました。

「ここ数年で蔵王の樹氷もどんどん消滅している。蔵王の豊かな自然を次世代に残していきたい」
「地元の人たちの暮らしやすさ、幸せはもちろんのこと、移住者、そして相互に良い影響を与え合える関係人口を増やしていきたい」

そんな想いで、試行錯誤しながらも自分たちに出来ることを一生懸命取り組まれている地元の方々の姿に私は心を打たれました。

上山市は、「人口戦略会議」の分析により発表される「消滅可能性自治体」にも入っています。
※消滅可能性自治体は、2050年までの約30年間で、若年女性人口が5割以上減る見通しである自治体を指します。

絶対に消滅してほしくない。
そして、上山市の取り組みを通して他の自治体や企業とも学び合うことができれば、きっと日本全体の地方活性化の良いきっかけになる。
「人と組織が活き活きと成長を続ける力を引き出す」ことをミッションにしている私たちだからこその強みを発揮することで、地元と企業の両方に貢献できるのでは。

そう思い至り、地元の皆さんにもその想いに共感頂いたことで、上山市との共同プロジェクトが発足しました。

そして1年以上対話を続け、『Beyond Recovery』という健康経営推進リーダーシップ・プログラムとして形になりました。
蔵王坊平、上山市、弊社のリソースを存分に活かし、組織の持続的な健康経営に貢献するプログラムです。

地元の方々との対話・ディスカッションの様子①
地元の方々との対話・ディスカッションの様子②

上山市は東京駅からも新幹線で1本ですが、蔵王には四季折々の素晴らしい自然が広がっています。アスリートが高山トレーニングをする場所として有名で、リカバリーとともに、ありたい姿を目指して自分自身と向き合い、内省や対話をする場としても最適な環境です。

この場所が、組織のリーダーたちにとって
「あぁ、帰ってきたな!」
「リカバリーしながら、仲間とともに自分と他者の成長についてじっくり考えよう」
そんな非日常の「帰って来れる場所」になり、一人ひとりが活き活きと力を発揮する組織づくりの一助になれば最高に嬉しいです。

健康経営ご担当者や経営者の方向けのモニターツアー(プログラムの体験版)は、第1回目が9/12-13、第2回目が10/24-25、1泊2日で開催です。

リカバリーの、その先へ。
インプットから少し離れて、自然の中で自分自身や社員の持続的な健康と成長について考えませんか?

温かい地元の方々とともに、皆さんにお会いできますことを楽しみにしています。

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