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復職するまでの迷いと復職を決めた理由

こんにちは、星みかです。
またまたお久しぶりのお手紙になりました。
復職して、少しずつ変化していく自分のなかで
改めて気づくことがたくさんあります。
今回は、復職するまでの私の葛藤や
それを乗り越えるときに助けになったことを書いてみようと思います。
今日のお手紙は

・メンタルの困難があって休職中の方
・転職を考えている方
・働かないとダメ?って思っている方

に向けて書いてみました。
今日は、必要な情報というよりは
復職までのひとつのストーリーです。
いつも通りほとんどの部分がこのまま読めますので
よろしければ、このまま読み進めてくださると嬉しいです。


そろそろ復職できると思ったとき

数年の休職中も最後に近づいていると感じたのは
3ヶ月の入院を経てから半年ほど経った頃・・・

退院してから最初の1ヶ月
自分の暮らしを立て直すことに集中しました。
眠る環境を整えて
まだまだ料理ができるほど、脳が働かなかったので
自分が食べたいようは健康的な定食を食べられるお店をいくつかピックアップ
できる日はお散歩していました。

それから5ヶ月くらい
リワークに通いました。
最初は読書や自分でできる自己分析のワーク
次の段階は自己分析もより具体的な対策を考えるものになり
最後の段階ではグループワーク
たくさん失敗もしながらも
少しずつ小さな挑戦を繰り返していた頃のことでした。

基本が引きこもりで
看護職として人と関わっていたものの
それは、技術やスキルを活用したものです。
だから、
若い頃は、偽善的だとか、本当に思っていることじゃ?とか
言われることも多くて
大きなコンプレックスでした。

でも、そんな私のコミュニケーションやグループワークでの働き方をみて
リワークのスタッフさんが
「星みかさんの持っているものは、自分が思っているよりもずっと多い」
と認めてくださったのがきっかけだったように思います。

復職できるかもしれない、そう感じました。
でも
そう思えるまでとっても長かった。



休職して半年、戻れるわけがないと思った

私は、双極性障害のうつ状態で休職をしました。
人間関係の小さな問題はありましたが、
基本的に、職場の方は医療職で
メンタル疾患の対応にも慣れています。

病気のことをオープンにしていたわけではありませんでしたが
さりげなく気遣ってくださる方もたくさんいる
仕事の内容は
小学生の頃から家庭の医学が愛読書で
パパの会社の健保の雑誌を毎月読んでいた私にとっては
(私があまりに家庭の医学を熟読するので
 パパが毎月健保の雑誌を持って帰ってきてくれるようになっていたのです)
天職のような仕事
それなのにも関わらず
仕事に行けなくなってしまったし
過食とアルコールへの依存を手放せなかったのです。

3ヶ月くらい休めば大丈夫
ただ疲れているだけだと思っていたのに
半年経っても、ほぼ寝たきりで
自宅で生活できずに
実家で過ごす日々
戻っても、多分同じことだろう
私の能力や性格の問題で、どうにもならないのだから
仕事を辞めるしかないのではないかと考えていました。


辞めてどうする?

復職しても、やっていけるわけがない
好きな仕事で、人間関係も恵まれているのに
完全に私の問題だと思いました。
それならば、環境を変えるしかない。
でも、環境を変えるのは私にとって簡単なことではありませんでした。

10年ほど前
私は個人事業主として
いろいろな仕事をしていました。
エステサロンで働いたり、営業をしてみたり
セミナー講師をしてみたり
必要と言われることをなんでもやりました。
確かに楽しかったけれど
求められればいくらでも
朝から晩まで仕事をしてしまうんです。

あと
私はお金を請求することができませんでしたし
もともと、
騙すくらいなら騙される方がいいという思考だったのもあって
自営業なら洗礼と言われましたが
そりゃあ、本当によく騙されました。
今よりかなり若かったので
若い女性というだけで、怖い思いや
不当な仕事の頼まれ方をしたことなども
一度や二度ではありません。

正直、もう二度とあんな働き方はしたくありません。
私にとっては
自分をコントロールするのが難しく
とても苦しい働き方です。

ASDやADHDの特性で
フリーランスの方が働きやすいという方も多いです。
本当にそう思います。
でも、私には向かなかったのです。

私にとって、
人間関係が変わる
通う場所が変わる
仕事内容が変わる
働く時間が変わる
収入が変わる

これがとってもストレスになるし
双極性障害の病状を悪化させてきたことは
今までの人生を振り返れば、明らかで

人間関係があまり変わらない
(私の部署は異動が少ないし、対象は社員さんに限られている)
異動の可能性が低い
定時で残業がほとんどなし
かなり恵まれた収入が毎月ある

今の仕事になって
ちゃんと治療を受けるようになって
人生の質は爆上がりしたのですから
うつが長引くまでは、心の底からそう思っていましたし感謝していました。
今、冷静になれば
この長期間のうつも双極性障害の症状ですから
そういった意味で、今の職場は私に合っていると思っています。
でも
このうつのときには、
すべてを悪い方へ悪い方へ
そしてすべて自分の責任にしていきます。
なぜならこれがうつの症状だから
この時は、転職を考えていろいろやってみました。

時代も変わったし、
新しい働き方があるよということで
オンラインサロンに入ってみたり
勉強をしてみたり
SNSを始めてみたり
noteを書いてみたり
実際にタロットの鑑定をしてみたりもしました。

本当に楽しいんです。
でも
続けられる気がしませんでした。
私の特性を理解してもらいながら
できることをする
今の職場での心地よいお風呂のような働き方を知ってしまったら
自分で人間関係を築き、維持し
なおかつその中で
ビジネスをしていくのは
恐ろしくハードルが高かったのです。


職場に適応する、その意味

以前の私は、
きちんと働くためには
「我慢しなくてはいけない」
「目立たないように馴染まなくてはいけない」
「私は変わっているから知られてはいけない」
だから
職場に適応するために
「我慢」していました。

今の職場は
本当に優秀な方が多いんです。
契約的には看護師として働いているくらいです。
「もっとみんなに追い付かなくてはいけない」
「ちゃんと評価してもらえるように働かなくてはいけない」
「せめて迷惑をかけないように」
そんな思いから「無理」も重ねてきました。

3ヶ月の入院、長期間のリワークでの気づきで
私の本質は変えることができないけれど
とらえ方(認知)や行動を変えることで
周囲の人との関係や、起こる結果、私の気持ちも
大きく変わることを学びました。

今の私にとって適応するとは
「職場で求められていることを
今ここ私で精一杯、誠実に行動する」
我慢や無理は長く続きませんし、私の気持ちもすり減る
そのことで
イライラしたり、休職したりするよりも
できないことはできない
上手に伝えながら、やるべきことをたんたんとしていくのが
良いのではないかなぁ?と変わりました。

私のなかでの
「適応する」という考え方の大きな変化が
復職できるかもしれないという希望になりました。


辞めてもいい

以前は、こんなに恵まれた職場は他にないから
なんとしてもしがみつかなければ・・・
そんな思いがありました。
フリーランスには戻れないし
他の職場にも雇われるわけがない
だから、
ここで我慢してでも、無理してでも
がんばらなければならない
そう思っていたのです。

それが、
休職したことで
・オンラインサロンなどに入り、社外の人と会う
・SNSでもお誘いしていただいた方とは、積極的に会う
・クリニックのケースワーカーさん
・リワークに通う
・訪問看護の人たち
・介護保険などの調査員さんたち
多くの人たちとお会いすることになりました。

そして
それぞれの方たちが
それぞれの立場で私の印象や
場合によっては、専門的な視点で
私の能力や特性を評価して、フィードバックしてくれました。

そのなかで
多くの人に言われたのは

あなたが持っているもの(知識やスキルや能力、感性など)は
あなたが思っている以上に多い

自分の認知や行動が変われば
環境さえ整えば
もっと大きなことができるはず
今の職場にこだわる必要なんてない

社外の人たちとリワークなどで取り組んでみて
入社したときに「すごい」って思った
先輩たちの働き方が
私もできるようになっているのかもしれないという気づきも大きかったです。

今は、正直今の職場にこだわっていません。
ただ、
私は今の仕事が好きで、今の職場の人たちに尊敬や感謝の気持ちがあって
まずは、ここでベストを尽くしたい
そう思ったのです。

それに
辞めるのは、いつでもできます。


最悪働かなくたっていい

私はうつが本当に辛かったときに
食べること、眠ることもできないくらい
お風呂なんて1週間以上入れないこともザラでしたし
お金の管理もできなくて
過食やアルコール・・・
不安から○○を買ったら元気になるかも?
○○があったら家事ができるようになるかも?
オンラインサロンに入ったら、私が変わるかも?
本を読んだら、病気が治るかも?
このサプリや健康食品で元気になれるかも?
などと
数百万の貯金を使い切ってしまって
なおかつ、パパからお金を借りたりしました。

そんな私に主治医は
クリニックのケースワーカーさんを紹介してくださりました。

今まで使っていた自立支援医療制度に加えて
訪問看護
介護ヘルパー(慢性関節リウマチの持病のために介護保険制度を活用しました)
障害年金
障害者福祉手帳
などの申請を手伝ってくれました。
そのおかげで、
経済的な問題や家事などがずいぶん助けられました。

不安症状がひどかったので
「このままでは生活できない」
「親も高齢で、妹は結婚して自分の家族があるから私はひとりで生活しなければ」
「でも、生きることすらままならないのに、働くこともできない」
「今は傷病手当があるけれど、なくなったら生きていけない」

そんな私に、
調査に来た市のケースワーカーさんや訪問看護の方たちが
「星みかさんの状況なら、傷病手当の期限が切れて収入がなくなったら
申請すれば生活保護ももらえますから
まずは、療養に専念しましょう」
と何度も言ってくれました。


復職して数ヶ月が経ちました

復職して数ヶ月、今思うことです。
いろいろありますが
復職してよかったです。

・うつの回復期に、慣れた環境に戻れること
・休職や復職のための制度を活用できること(辞めてしまうと難しい)
・以前の私を知っている職場の方から、回復を喜んでもらえること

新しい職場だったら
病気のことを隠さなければ
就職して半年は有給すらない会社が多くて
知らない人たちと理解し合わなくてはいけない
私にとっては、
かなりハードだったな、と思います。

ただ
これは仕事や人間関係がよかった場合の話です。

フリーランスや派遣社員(看護師としても一般事務職としても)の経験から
劣悪な労働環境や
パワハラなどの人間関係がメンタル悪化の原因になることも
多いことを肌感覚で知っていますので
全員に復職を勧めるものではありません。


私が復職に成功したポイントは

①自分をしっかり見つめて分析して
②自分が何をしたいのか明らかにして
③具体的に行動をしたこと

①受け入れた私は
特性や病気があるが、知識やスキルもあり、元の職場で働ける能力はある
今の体力では家事はできない
最悪生活保護がある、受けられる制度は活用しよう

②その上で私がしたいこと
まずは復職に挑戦しよう(ダメなら受けられる制度をフル活用する)
ゆくゆくは健康的な私らしい暮らし方を基盤にしたい
過去の私のような人をSNSを使って励ましたい

③具体的に行動したこと
理想よりもできることで、健康的な睡眠と食事など生活を作る
受けられる制度は使う、信頼できる人に助けをリクエストする
(公的制度・サービス・入院・リワーク・職場の制度・信頼できる人に助けてって言ってみる)
無理せずに、毎日続けられそうなことを積み重ねること(仕事も家事もSNSも)


これ、我ながら本当に大変なことです。
正直、私ひとりの力ではできませんでした。
だから
復職を考えているとき、転職を考えているとき
働く自信がないとき
カッコ悪い、惨めなときこそ
誰かに、「ちょっと話を聞いて」って助けを求めてもらえたらって思います。

こんな余裕のない時代ですから
断られることもあるでしょう。
でも、あきらめないで
いろいろな人の心の扉を何度も叩き続けてほしい
そのくらいの元気があるくらいのうちに
助けを求めるのですよ、私
いまだに、がんばりすぎるので言い聞かせています。

今日も長いお手紙になってしまいました。
最後までお読みくださり、心からありがとうございます。
そんなあなたに
心からの愛と信頼と応援を💕

それでは、また今度♡
星みか




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