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アメリカで初の豪華同性結婚式(後編)

アメリカで初の豪華同性結婚式(前編)のつづきです。

いよいよ披露宴が始まります。

披露宴スタート

夕方5時ごろ、いよいよ会場に入って披露宴がスタート。

席次も日本とは違い、両家の家族が上座に一番近く、しかも上座には新郎二人 + グルームズマンとブライズメイドが一列に並んでいました。

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やっと出ました!↑実際の写真です。

ここに新郎二人とその親友たちが座っています

わたしはパートナーと離れて他のプラスワンたちと一緒の席。(みんな前日会ってたし気を遣ってよく話しかけてくれて助かりました)

まず、司会者はDJがやってました。

司会と言っても日本ほどガッツリ司会進行するわけではありませんでしたが。

序盤で新郎たちの両親からふたりへ、手紙の朗読。

日本のように感動で泣いちゃうような雰囲気はなく、時折ジョークを交えながらこの子は子どもの頃こんな子で、大学でこんなことを頑張って、パートナーの〇〇くんに出会って、二人が幸せそうで私たちもとても幸せと言った内容でした。

誰ひとり泣いている人はいなかったのですがわたしは勝手にうるうる来てましたw(←誰の結婚式でも泣く人)

それからはしばらくしゃべりながら料理を楽しむ時間。

料理はお魚、お肉、ベジタリアン料理から事前に選んでいました。

これも写真がないのですがわたしはお肉をチョイス。

なんとかのフィレ肉... 高級なお味がしました。

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それから、バーもすごかった!

日本にも自由にお酒を頼みに行けるバーが設置されること、あると思います。

この日は二つのバーブースがあって、バーテンダーたちがお酒を作ってくれていました。(これも普通はひとりだとか)

もちろん何杯飲んでもOKで好きなものを延々と注文できます。

バーテンダーと会話して盛り上がって、チップあげたりもしてました。

料理がひとしきりでおわったら、いよいよ!ダンスの時間です。

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会場の真ん中に設けられたダンススペースで、ロマンティックな音楽に合わせて新郎たちがダンスを披露します。

本当にふたりとも幸せそうで、わたしは一人で泣いてしまいました。

泣いた理由

ただ幸せそうなふたりを見て涙がこみ上げてきたのもあるのですが、この結婚式、本当に「普通」にみんなが二人の結婚を祝福してたんです。

日本では同性同士で結婚すらできないのに。

ここでは「普通」の結婚として参加者みんなが心からふたりを応援している。

その事実に本当に胸が苦しくなって。

これが「普通」の世界もあるのに、日本にはその普通が認められず長年苦しんでいる人たちがいる。

もちろん日本でも少しずつ状況が変わってきているのは知っていますが、こうしてだれも疑問を持たず手放しで祝福されている姿を見て涙が止まりませんでした。

もちろんアメリカでも全員が祝福されてるわけではないと思います。日本と同じくカミングアウトには労力を使うでしょうし、拒絶されている人もいます。この日の参加者にも心の中では快く思っていない人がいたかもしれません。ただ同性婚が異性婚と同じ法的効力を持つ時点で全く違います

わたしが一人で号泣しているのでパートナーはびっくりしていましたが(笑)なぜ泣いているのか聞いたら納得していました。

わたしにも日本で同性愛者の友達がいますが、恋人と手をつないで外を歩くこともできないと言っていました。

早く日本でもこれが「普通」になってほしいです。

みんなでダンスタイム!

話がそれましたが、新郎ふたりのダンスの後は全員でダンスの時間です!

先ほどのムーディな音楽とはうってかわって、DJがノリノリの音楽をガンガン流しはじめます。

ついにわたしの恐れていた時間がきた...!!

わたしは「ダンスなんてできない!」と思っていました。

でも他の参加者から「踊ろうよ!ここではだれもあなたのことをジャッジしたり採点したりしないよ」と言ってくれたのでやってみることに。

そしたらあら不思議。

ダンス楽しい〜〜〜〜!(笑)

さっきまでの葛藤はどこへやら。夢中になって踊ってしまいました。

途中で抜けてバーテンダーにお酒を作ってもらうのもよし。

外に出て休むのもよし。

ケーキを食べるのもよし。

帰ってもよし!笑

自由な時間でした。

しかもそれが3時間ほど続き、気づけば夜の10時ごろ。

年配の親戚の皆さんが帰りはじめ、じきに披露宴もお開きとなりました。

日本にあってアメリカになかったもの

・お色直し
・ケーキ入刀
・友人の余興
・生い立ちムービー
・独身者向けのブーケトス(花嫁がいなかったから?)
・リングボーイ&ガール
・御祝儀!

そもそも結婚式ってカップルによってやることは変わってくるので、「今までわたしが参加した結婚式にあって、今回の結婚式になかったもの」になりますが、ざっとこんな感じです。

わたし的にはお色直しって見てるのもやるのも楽しいし、当人たちが好きなことやったらいいと思います。

でも御祝儀がないのはありがたかったかも!笑

その代わりにうちのパートナーは新生活に必要なもの(新郎からの希望の品)をプレゼントしたみたいです。

日本でも一日も早く同性婚ができるようになりますように。

わたしも自分にできることをしていくつもりです。

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