結局観に行ってしまった「すずめの戸締まり」の感想。
今日は気分転換がてら、久しぶりに映画館へ遊びに行ってきました。
観たのは、こちら。
「すずめの戸締まり」
新海誠監督作品は、「秒速5センチメートル」と「君の名は。」の2作品しか観たことがなかった私ですが、
個人的に今回の「すずめの戸締まり」は、その中でも一番好きだなと感じました。
正直あまり観に行くつもりは無くて。
というのも、”震災”を題材にしていると聞いていたので、自分のメンタル面に自信が無く、いつか家で観られればいいかなと思っていたのですが、
「推しが出てるから、一緒に行かない!?」という熱意のこもったお誘いをいただいたので、思い切って行ってみることに。笑
公開からもうすぐ3か月。もう多くの方が観に行かれたのではないでしょうか。皆さんどんな感想を抱かれたのか少し気になりますが、あえて目を通さず、今日は個人的に感じたことを、少し綴ってみようと思います。
※以下、ネタバレを少し含みます!※
「すずめの戸締まり」を観てみて。
映画が終わった後、率直に思ったのは、
「あぁ、良い映画だな。」
という気持ちでした。
涙は出ませんでしたが、胸にこみ上げるものは、たくさん、たくさん、ありました。
日本に住む、だいたい20歳以上の方なら、映画を通してきっとあの2011年の3月をありありと思い出したことでしょう。
物語が現実とあまりにもリンクしていたため、当時の記憶で胸がとても苦しくなりました。
”家に帰って、「ただいま」と言いながら、ドアを閉じる。”
そんなありふれた日常が、あの日いくつ失われてしまったのか。
映画を観て動く心の動きではない、もっと生々しい感情のざわめきが沸き起こる中、しかしスクリーンの映像はどこまでも、どこまでも、美しい。
特に後半は、監督がすずめに対して贈る、”強い励まし、応援、希望”と、そのさらに奥にある、現実世界への祈りのようなものがダイレクトに伝わって来て、
「一つの物語」と言うより、「監督の想いの具現化」を観ているような、そんな感覚になった作品でした。
一番私が「良い映画だ」と思った部分は、やはり、
”震災を知らない世代にも届く作品である”という点。
私が戦争を知らないように、当時の空気感はどんどん薄くなっていく今、この作品が公開されたことの価値は、もっと先の未来に必ず響いてくるのではないかと強く思います。
他にも思ったこと、書きたいこと、色々ありますが、一番強く感じた上記の内容その一点だけでも、
「観に行って良かった。」
そう、思える映画でした。
では、今日はこの辺で。
お読みいただき、ありがとうございます。
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