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物語に助けられてきた人生だったから

物語に助けられてきた人生だったなと思う。

小学生の頃は、毎週のように図書館へ行き、大量の本を借りて読んでいたし、大きな図書館には何時間だっていられた。

本をひらけばワクワクするし、落ち込んだ時に勇気をもらった言葉もたくさんある。何もしたくないくらい、心が沈んでしまった時。最後に開くのも、物語だった。

そんな私をつくったのは、多分、家に絵本や児童文学があったから。母が持っていた絵本や、私や兄のために買ってくれた絵本、兄が読んでいた青い鳥文庫など、家の本棚にはたくさんの本が並んでいた。

あまり記憶はないけど、小さい頃から読み聞かせをたくさんしてもらっていたようだし、一人で本を読むようになってからも、自分の家にある本もよく読み返してた。だから、本棚にあったものは今でもよく覚えている。(度重なる引越しのために、その本はほとんど捨ててしまったのだけど…)


本でも、漫画でも、映画でも、アニメでも、ラジオでも。人生を助けてくれるものはたくさんあって、そのどれもが大切だなと思うのだけど、私が関わるのなら、やっぱり本がいい。

本が好きでよかった、と思った瞬間が今までにたくさんあったから。

どうしようもない気持ちでいるときに、本がその人を救ってくれたら、と思う。そのために、本を好きになる機会を提供できたらいいなと思う。

誰かの存在をそのまま肯定できるような居場所を作りたい。子育てをするお母さんたちがほっとできるような場所で、そこにきてくれた子供たちが本に触れられて。そんな場所を、もっと時間がゆっくりと流れているようなまちでつくることができたらいいな。


そんなことを、最近は思う。

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