こんにちは。 私は訪問看護ステーションlifeで看護師をしている田代さとみと申します。 お腹が空くと無口になる傾向があります。 そんな私が好きなお菓子はグリコのポッキーです。極細が好みです。 私は去年の8月から管理者になりました。 自分の看護師人生の中で訪問看護ステーションの管理者になるとは思っていなくて。 私はもともとは内向的な人間で、みんなの前で大きな声で話したり、作戦を立ててみんなを引っ張ったりするタイプの人間ではありません。 1人で考え事をしたり、本を読んだりしてい
「たしろ…田代って、田代染め物屋か?」 先日、心に残る看取りに立ち会いました。 看護師を続けてきてよかった。 そんなふうに思いました。 私は福島県郡山市久留米にある訪問看護ステーションlifeで看護師をしている田代さとみと申します。こんな顔で、管理者をしています。さて、どんな顔でしょう? そんな私が好きなビールはサッポロのCLASSICです。 冒頭のセリフは、先日お別れしたSさんの言葉で、 出会って最初のケアに入る前に自己紹介をした時に返ってきた言葉です。 コロナ感染に
2022年も残すところあとわずか。 今回は、母親としての自分について書いてみようと思います。 私は普段、訪問看護師をしていますが、母親の一面も持っています。 そして、看護については暑苦しく語れるのですが、母親業についてはほとんど語れないという一面も併せ持っていることをここに公言したいと思います。 どうした急に?と思われるかもしれませんが、これも私の一部ということで、ご興味がある方は読み進めてみてください。 自分は子育てに向いてない、子育てが楽しめない私は母親失格。 子育ては
「昨日はドラマチックでした」 これは、お孫さんたちとの会話を振り返ったSさんの言葉です。 3人のお孫さんが、Sさんが入院する前に、Sさんに会うためだけに帰省してくれました。 お孫さんたちの滞在時間は数時間だったと思いますが、 せかせかした様子もなく、 礼儀正しく、素直で、みんな優しい。 お孫さんたちと同じくらいの、あの頃の若い私だったら、 「忙しいけど、わざわざ会いに来てあげたよ、おじいちゃん」くらいの雰囲気を醸し出してしまったと思う。(性格悪いのかもしれませんすいません)
ごめんなさい。 なにもできなくなっちゃって。 ありがとう。 いい奥さんだほんとに。 おやすみ。 先日、Sさんが旅立ちました。 亡くなる数時間前まで一緒にいました。 病気が進行してお腹が痛くて苦しくて。 冒頭のセリフは最後となった処置を終えて、Sさんが奥さんに伝えていた言葉です。 苦しさを軽くするための処置だけど、その処置も苦しい。 頑張る姿を目の前にして、わたしは胸が張り裂けそうでした。 こんなに一生懸命生きている。その姿に感動していました。 申し遅れましたが、私は、
先日、大切な利用者さんとのお別れがありました。 訪問看護ステーションlifeを開業してまだ間もない頃からご利用いただいていたKさんです。 今回の文章は長くなる予感がします。 現役時代は管理職で、家庭では亭主関白。 お話できていた頃、訪問した時に「JAFの解約の手続きがしたいから手伝ってほしい」と言われたことがありました。 連絡先をメモして、ベッドからでも電話ができるようにお手伝いしたことが思い出されます。とてもしっかりされた方でした。 ちなみに私の夫も作業療法士としてKさん
「しゅっぱつ!しんこーう!!」 先日、Aさん(90代男性)の入浴介助に初めて入った時のこと。 浴室の椅子に座り、さあシャワーをかけましょうかというタイミングで唐突に! Aさんの声がお風呂に響き渡りました。 実はAさん、病気によって目が見えません。 自宅では片手で杖をついて、もう片方の手で壁に触れて、進行方向を確認しながら生活されています。 そのAさんが、自宅のお風呂に入る!! 以前より、lifeのリハビリをご利用いただいていました。 リハビリスタッフが介入し、入浴動作も確
「いやー、自分でもこんなに食えるようになるとは思わなかった」 これは、胃がんの術後で食事がほとんど摂れない状態で退院された利用者Aさん(80代男性)が、先日話されたひとことです。 2月に自宅退院された時は、チーズひとかけ、イチゴを食べるのがやっとでした。 今は、ラーメンを1人前食べられる日もあるくらい回復しています。 申し遅れましたが、郡山市久留米にある訪問看護ステーションlifeで看護師をしている田代さとみと申します。 趣味は読書で、好きな食べ物はマグロです! 話を戻
先日、大好きな利用者さんとのお別れがありました。 進行性の病気を持っていたAさんです。 自由に手足を動かすことができません。話すことも、呼吸をすることも簡単ではありません。 初めは、ちょっぴり厳しい方かな?と思っていました。 手足の位置を決めるケア(=ポジショニング)の指示が細かくて、訪問し始めた頃は毎回緊張して、ケアが終わるころには冷や汗びっしょり・・・ でも、何回か訪問するうちに分かったことがありました。 Aさんが細かく指示するのは、ケアをするわたしのためでもあるのだと
「いやー、心と体がようやく一致してきました」 先日、ほぼ寝たきり状態だったAさんが、ポータブルトイレで排泄する瞬間に立ち会いました。 ご本人と奥様と3人で大喜びして排泄を終え、ベッドに戻り、 「気分はいかがですか?」と伺った時の感想が冒頭の言葉です。 じんわりと感動… 「心と体が一致する」 病気から回復する過程を、この方の言葉で表現するとこうなるのか… わたしは心に残る言葉を手帳にしたためています。 この言葉も大切に噛み締めながら手帳に書きました。 寝たきりの方の排泄
訪問看護ステーションlifeを開業して半年が過ぎました。 先日、私たちのステーションで初めて利用契約をさせていただいた利用者様が旅立たれました。冬の間のお泊まりサービスを利用中、突然のお別れでした。 信じられないような気持ちで、ご挨拶をするためにお邪魔させていただきました。 穏やかなお顔で眠るAさん。 声をかけたら目を開けてくれそうな、息をしていないのが信じられないようなお顔でした。 いつものように触れたら冷たくて。 さみしい さみしい さみしい 暖かくなってお家に戻っ
2021年5月に夫とlife pieceという会社を作り、9月から訪問看護ステーションlifeを開業しました。 lifeを暮らしといのちと捉え、真摯に向きあう これが、私たちの理念です。 そもそも私にはこれといった肩書きもなく、特別な資格を持っている訳でもなく、総合病院で働く一般的な看護師でした。ただ、人が好きで、患者さんやご家族とより深く関わることができる訪問看護は、天職なんじゃないかなァとぼんやりと、でも確信として心の中にありました。患者さんやご家族のいのちが輝く瞬
今日は何かを始めるのにとても良い日と聞きました。 何かしたいなー、何しようかなー。 ふと思いついたのが、note。 文章を書いてみたい!という思いが去年くらいからふつふつと湧いてきたので、とりあえず書いてみる。 とりあえずやってみる。 うまくいかなくても、やってみる。 人生はチャレンジ! とはいえ、今日はメンタル不調で命の母ホワイトを飲みながらの1日。 なんで命の母って言うんだろうか、このお薬は。 そんなことより今年のわたしの目標は、母親としての自分を好きになること。 そのた