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初めてのカッピング。

家に何種類かコーヒーがあったのでカッピングというものをやってみた。
カッピングは本来生豆の買い付けや焙煎後の豆の状態を確認するために行われるものだけど、いくつかのコーヒーを一度に飲み比べることができるのでコーヒー豆に対する理解を深めることもできる。

ずっとカフェや焙煎所で行われるカッピングに参加してみたかったけど、初心者すぎてびびってしまいいまだに参加できてない。ロックダウンやコロナの影響もあっていつ参加できるかわからないので、練習がてら自宅でカッピングをやってみることにした。

ざっくりとどんなことをするかはしっていたが詳しい手順は知らなかったので、自分なりに調べ最終的にはJames Hoffmannさん、川野優馬さん、 Sample coffeeさんの動画などを参考に必要な道具や自分のカップ用の分量を決めていった。

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⭐️カッピングに使った道具
グラインダー
スケール
ケトル
先が丸いスプーン2本
同じ形、同じサイズのカップ4個
グラス2個(一つは灰汁やカスを捨てる用、もう一つはスプーンをすすぐ用)
4種類のコーヒー豆
温度計(なくても良いと思う)

⭐️Ratio(コーヒーとお湯の割合)
Jamesさんも川野さんも1Lのお湯に対して60gのコーヒーの割合(1:16.66666..)を推奨していた。これは基本的にフレンチプレスで淹れるときの割合と同じくらい。Jamesさんはカッピングの他に小さいサイズのフレンチプレスを2つ用意して、2つの違う味わいのコーヒーを比べる方法でテイスティングのスキルをのばす(味の違いを判断できるようになる)練習も動画にあげていた。カッピングもフレンチプレスも基本的には分量をはかりお湯を注いで待つだけなので、2つの個体を比べる際に淹れ方による差が出にくい。
私のカップの話に戻る。今回私は200ml入るカップを使っているので、コーヒーが膨らむことも想定して10gのコーヒーと160gのお湯を注ぐことにした。私のカップの上まで注ぐとちょうど160gになる。

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⭐️カッピングの手順
1️⃣約13gのコーヒーを測ってそれぞれ使用するカップに淹れておく。豆の種類がわからなくならないようにマスキングテープに名前を書いて貼っておいた。

2️⃣コーヒーを挽き10gをカップに戻す。豆の数だけ挽かなければいけないが、違う豆を引く際には必ず少量の豆をグラインダーで挽いて古い豆を掃除してから挽く。そのために多めに計っておく。

3️⃣全部挽き終えたら、乾いた状態で豆の香りを嗅ぐ。

4️⃣93−94℃くらいのお湯を自分のきめた分量入れて4分待つ。

5️⃣4分経ったらスプーンで2−3回コーヒーを混ぜる。全てのカップに対して同じやり方で混ぜる。次のコーヒーに移る前にスプーンはすすぐこと。

6️⃣コーヒーの表面に灰汁やカスが浮いてきたらスプーンで取り除く。
さらに10分待つ。熱すぎるとテイスティングできないのである程度冷めるまで待つ。

7️⃣温度が下がったらテイスティングする。

8️⃣温度が下がった状態で再度テイスティングする。

実際にカッピングしている様子の動画もあるので、よろしければどうぞ。

私はパッケージを隠して、カップも最初に準備した時と違う順番にしてどれがどれかわからない状態でテイスティングした。さらに2つはインドネシアのコーヒーということはわかっているけど、残りの2つはどこのコーヒーかわからない状態でやってみた。パッケージを見ながらやると、先入観が邪魔をしてちゃんと自分がどう感じたかがわかりにくくなるからだ。

お恥ずかしながら、これが私の第一回カッピングメモ。コーヒーを表現する言葉のボキャブラリーのなさと、自分の味覚の発展途上具合がよくわかる。

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左から、1番のコーヒーの感想は「ザ・コーヒー、少し甘みがある、タバコっぽい?」。どういうこと?
2番のコーヒーは「にんじんの香り、土っぽい?、酸味ゼロ、ちょっと弱い、青臭い、臭っぽい」。
3番のコーヒーは「全部の中で一番甘い、酸味強い、柑橘じゃない酸味がある、ボディー強め、Qコーヒーに違いない」。
4番のコーヒーは「デカフェの匂い、チョコレートっぽい、苦味ゼロ、ちょっと弱いけど甘い」。
ほんとにどいういうこと?という感じの感想だけど、何回か重ねるうちにこんなこともあったなと思えるよう記録。

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ちなみに私の予想は、1番Sumatra、2番Maple、3番Qコーヒー、4番Unwindデカフェ。1番と2番が反対でした。

やってみての感想は、1人でやるにはちょっと手間がかかるけどいい勉強になった。やっぱり比べる対象があると味の違いは分かりやすくなる。反省は、今回使った豆の焙煎日が近くじゃなかったこと。Sumatraの焙煎日が2ヶ月前だったので、2番のコーヒーを弱く感じたのはそういうことかもしれない。他の3つのコーヒーは全て焙煎日が1週間前くらいだった。こういうところも改善しながら、次回は同じ産地やデカフェ縛りなどテーマを決めてやってみようと思う。今回は4つのコーヒでやってみたけど、なかなか家に4種類のコーヒがあることはないので(焙煎日も近くで)2種類や3種類で比較しながら練習するのもいいと思う。

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