見出し画像

2019年 東海・関東横断旅_初日

5年も前のことですがせっかくなのでnoteにまとめたくなり急遽、2019年の夏旅の振り返り記録を作成しています。

▪️初日スケジュール
福岡空港→静岡空港(FDA)→富士宮→静岡市内泊

初めて利用するFDA✈️

1日1便 福岡空港と静岡空港を結ぶFDAの飛行時間は、わずか1時間。

機内サービスドリンクはもちろん、静岡茶
静岡空港

坂茂さんがリニューアルを手がけた「富士山静岡空港」をもっとゆっくり見学したかったけれど、静岡駅行きの乗り継ぎのバスの時間が迫っていたので無念・・・

コスパ最強のデザイナーズホテル「オーク静岡」

ホテルオーク静岡

空港からまず最初に向かった先は、静岡駅近くの宿「ホテルオーク静岡」。

「d design travel」にて紹介されていた「ホテルオーク静岡」は、
1996年に竹中工務店が設計した、コンパクトでスタイリッシュなホテルは、見た目もさることながら実際に使用するとその良さが伝わる、素晴らしい宿でした。

決して広くはないけど快適に過ごせる設計マジック
大学生の一人暮らしをイメージしたようなシンプルおしゃれな部屋
アイデア次第で狭い部屋を最大限に活かす技!
デザインされたサインも美しい
食堂
整った美が宿るミニマム洗面台

石井幹子さんの照明やCONDE HOUSEの家具が使われ、最上階には温泉も完備。
写真は撮れなかったけれど、風呂桶や風呂椅子などはクリア色のグレーで統一され、とてもおしゃれでした。

外と繋がるモダンなパブリックスペース

ホテルのカテゴリー的にはビジネスホテルだけど、私はデザインホテルだと感じました。
5年前の金額ですが、1室5800円だったので1人3000円弱!素晴らしいに尽きる!

120年の歴史がある静岡おでん「大やきいも」

渋い暖簾に名店あり

ホテルに荷物を預けてすぐさま向かった先は、創業120年を超える静岡おでん「大やきいも」。
静岡に行った際はぜひ行きたい!と思っていたお店のひとつです。

ちなみに、おでん屋さんなのに「やきいも?」と気になって尋ねると冬季は店内の大きな大きな石窯で焼き芋が作られるそう。

映画のセットのような雰囲気あるお店の佇まいにひたすらワクワク。
店内は地元のお客さんで賑わっており、観光客である私たちに気付いたやさしい常連さん席を譲ってくれました。

静岡おでん!!!

2度目の静岡おでん。
牛すじ120円、それ以外は100円!そして九州にはない黒はんぺんは外せません。

THE静岡おでん
おにぎりとデザートは別の注文台で紙に書いて申請するシステム

静岡おでんのお出汁は真っ黒!でも、食べると全然濃くなく、さっぱりして美味しく、青海苔やだし粉を多めにかけていただくスタイル。

デザートその①大学いも

芋栗系が得意ではなかったけれど、こちらの大学いもはみずみずしくて、ジューシーでとっても美味しく、初めて大学いもを好きになりました!

デザートその②「あずきミルク」

「大やきいも」の〆は夏季名物のかき氷。
数あるメニューの中から「あずきミルク」¥440を注文しました。

おでん、おにぎり、大学いも、かき氷とお店の名物をひと通り堪能し、大満足の昼食となりました。
大正時代から続く静岡おでん「大やきいも」バンザイ!

「静岡市立芹沢銈介美術館」

昼食後はタクシーに乗って登呂遺跡の真向かいにある「静岡市立芹沢銈介美術館」へ。

教科書で見た「登呂遺跡」!

今回の旅は何かテーマを作りたいねと夫と話した結果「型染めの師匠 芹沢銈介から弟子 柚木沙弥郎を巡る民藝旅」に決めました。

当時、葉山の神奈川近代美術館で開催中だった柚木沙弥郎さんの展示を見る前に、師匠であった芹沢銈介さんの美術館を訪れる。と、いうことでまず最初に訪れたのが「芹沢銈介美術館」。

「芹沢銈介美術館」

登呂遺跡に隣接する「芹沢銈介美術館」は、別名「石水館」とも呼ばれ、建築家 白井晟一さんの作品です。

上品な石造りの美術館は心地よく囲われているようでとても落ち着く。
内観は撮影禁止でしたが、中庭を臨むラウンジはとても気持ち良くゆったりとしたソファでついのんびりと過ごし、空間を味わいました。

芹沢銈介美術館「暮らしを彩る芹沢銈介の生活デザイン」展。
かわいいチケットにワクワクしながら、展示をひとつひとつ食い入るように鑑賞。
日本全国のお店やメーカー、企業などなど数えきれない程のデザインを手がけていた芹沢銈介さんの仕事は圧巻!

全部復刻して欲しい!!と思うものばかりの、素敵なデザインでした。

ミュージアムショップは民藝好きな方ならきっっと興奮してしまうほど、アイテムが充実していました。
私は、吟味して「風」の風呂敷、グリーティングカード、「イソップ物語」のテーブルクロスそして、民藝好きなお友だちへのおみやげを購入。

また、美術館隣には芹沢銈介さんの生家があり、日・祝のみ見学可能だそうで、残念ながら訪れた日は金曜日だったので見れず…次回は日曜日に訪れたいと思います。


15:30芹沢銈介美術館からタクシーに乗り急ぎ目で静岡駅へ向かい、 「特急ふじかわ」に乗り富士宮駅へ!

「特急ふじかわ」

初めて乗る路線は車内も風景も目新しく楽しい!
なお、富士宮へ向かった目的は3つ。
①老舗パン屋「江戸屋」で串田孫一と鈴木信太郎に会いたい
②坂茂「富士山世界遺産センター」
③富士宮焼そばを食す

既に15:30を過ぎてからの移動なので閉店閉館時間との戦い!
まずは、17時閉店のパン屋さん江戸屋へ向かいました。

明治2年から続く老舗パン屋「江戸屋本店」

老舗パン屋「江戸屋本店」

富士宮で明治2年から続く老舗のパン屋「江戸屋本店」は、文筆家 甲斐みのりさんが静岡で1番好きなパン屋さんと紹介されています。
是非とも訪れたいとグーグルマップに星を付けていたので、念願叶ってようやく来ることができました。

串田孫一さん直筆のやさしく沁みるパンの言葉、いい文章だな。

店内の至る所に、串田孫一さんを感じることができ感無量です。

閉店ギリギリのため、まずはパンと牛乳を買いイートイン。
静岡の地元牛乳「あさぎり牛乳」にもここで出会えて嬉しさ倍増。

それにしても、なんともかわいい牛乳瓶。お店の方に尋ねると持ち帰り可能とのことで、洗浄して紙に包み持ち帰って来ました。

そして江戸屋さんでは、串田孫一さんと鈴木信太郎さんのデザインに同時に出会うことができる、夢のようなパン屋さんなのです!

パン袋 串田孫一さん /ショップカード 鈴木信太郎さん

両名の色褪せない普遍的に素敵なデザインを用いた「江戸屋」は素晴らしいに尽きる!

坂 茂 設計 「富士山世界遺産センター」

「富士山世界遺産センター」

圧巻の「富士山世界遺産センター」は美しく、痺れるほどの格好良い。

水盤には富士山の湧水を引き込んだ水が使われており、見えないところまでこだわっている仕事にただただ感銘を受けました。
また、水盤に映る逆さ富士をイメージした建物が本当に素敵で、しばし呆然とその姿を眺めていた私たち。

木の格子は外観も内観も見惚れる美しさ。

螺旋状になった塔をまるで富士山を山登りするかのように歩く展示もさまざまな仕掛けが施され充実しており、とても楽しかった。

開放的なミュージアムショップ
富士山展望室

生憎、富士山は悪天候で見れなかったけれどそんなこと気にならない程の良い建物に魅了されっぱなしの時間。

洗練された美の空間

閉館間際になり、仄かにライトアップされた雰囲気も素敵でした。

富士宮焼そば「虹屋ミミ」

日が暮れはじめた富士宮の住宅街を歩きながら、たどり着いた富士宮焼きそば「虹屋ミミ」はカウンター6席のみの小さなお店。

焼そばと、麺入りお好み焼きのしぐれミックスを注文。

目の前の鉄板で料理されている大将が富士宮の色んな話をしてくれ、あっという間に料理が出来上がり!

焼きそば
麺入りお好み焼きのしぐれミックス

富士宮焼そば、麺がとにかくちがう!歯ごたえのある硬さがとても良い食感でこれまで食べてきた焼そばと確実に違う美味しさ。
ソースもあっさりで青海苔と魚の出汁粉の風味が効いてこれは美味!
瞬時に富士宮焼そばのファンになりました。

大将の面白い話と焼そば、最高な旅先グルメ。

富士宮から静岡へ戻り、ホテル近くの居酒屋「手羽先かっちゃん」に少しだけ立ち寄りました。

生しらす
甘辛い手羽先

こうして振り返ると、初日にかなり詰め込んだ旅だったなと5年越しにじわじわ感じています。

全てギリギリのスケジュールを組んでいたけれど、初日は無事に全てミッションをクリア!

覚えていないけれど、きっとこの日はぐっすり爆睡したことでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?