近所で切りつけ事件が起きたので、家に引きこもった話 in Canada
こんにちは。プチかなです。この2、3年コロナの影響で色々ありましたね。 私はコロナが始まった頃はまだカナダに住んでいたのですが、悲しいことに現地の人からのアジア人差別がありました。
今回はそんな時に起こった、切りつけ事件のことをお話ししたいと思います。
さて、私の当時の職場の1つはダウンタウンにあるパン屋さん。コロナの影響が拡大してきて、コロナはアジア人が持ってきた!!との噂や風邪でもアレルギーでも関係なく人前で咳なんて出来ないような雰囲気が蔓延していました。
職場近くには、アジアンスーパーマーケットがあるのですが、ある日そこで事件が起きました。
スーパーから出てきた人が咳をしたら、その近くにいた人に喉を切りつけられた!!
ちなみにその被害者男性は韓国人でした。
当時は中国人がターゲットになることが多いようでしたが、他の国から見たら、中国人も韓国人も日本人も外見的に大して変わりがありません。
そんな事件が身近で起き、さらに私はアジア人!!問答無用で狙われる対象!!
それから、全てが政府の指示のもとロックダウンされたこともあり、もう私は部屋に引きこもりました。
食料すら買いに行くのが怖く、一歩外に出て、フレッシュな空気を!!なんて思いもせず、外に出たら切りつけられるという恐怖にベッドの上で日々怯えていました。
ちなみにその頃の私の食事はポテトチップスとカップ麺だった覚えがあります。
さて、しかし ある日突然食料が尽きた!!
2週間ぶりに外に出ました。
ほぼ2週間 病人のようにベッドの上で生活をしていたので、少し動いただけでめまいがします。
陽の光が眩しくて、とても立っていられません。
そんなこんなで、息を切らしながら、そして怯えながらそそくさと買い物を済ませ、また再び自室に引きこもりました。
シェアメイトからのメール
そんな生活をしている中で、ある日同じ家に住んでいる シェアメイトからメールが届きました。
” Salue ! Kana 最近見かけないけど、大丈夫?”
うん。大丈夫よ。ありがとう
”よかったら、お家のみんなと一緒に公園にでも行かない?”
わぁ 行きたい Merci.
はい。同じ家に住んでいるのに、なんなら彼女の部屋は私の部屋の隣なのに、私はよっぽど部屋の外に出ていなかったようです。
物音すら立てなかったので、生きているのか死んでいるのか分からず、
恐々メールをしてくれたのでしょう。
なぜなら普段の彼女なら 普通にノックをして用件を伝えてくれるからです。
少しずつ日常の世界に
彼女の思いやりある行動と、他のシェアメイトとの久しぶりの会話やお出かけをきっかけに、私は少しずつ恐怖を克服し
そして 再び部屋の外に出られるようになりました。
咳をしただけで、喉を切りつけてくる外国人もいるけれど、家族のように温かい気持ちを持った外国人もいる。
当たり前のことにまた気づいて、そして周りの全てを怖がらなくて良いんだと気付いた出来事でした。
何かあの時期は (私も含め)みんな異常なまでの緊張状態にあった気がします。 平和が一番。
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