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はじめてのディレクター経験

BEAU LABO10期に飛び込んでみた

いろいろあって底に沈んでいた頃、社会とのつながりが完全になくなってしまって、その寂しさを埋めるかのように、たまたま見つけたディレクター募集に応募した。
そこで国際問題ラボのディレクターに配属された。正直国際問題なんて言われてもわかんないし、不安もあったけど、やるしかないの精神で始まった。

ひさしぶりに高校生と関わることになって、どきどきわくわくしていた。

いざ始まった国際問題ラボ。20名以上の大人数のラボ。4つにグループを分けて、うち2つを担当することに。
5〜6名のグループでオンラインでの活動。全国から集まった国際問題に興味のある高校生との探究活動が始まった。
わたしもグループの一員として、なにができるのか、みんなとどういう探究がしたいのか、考えながら毎週のMTGに参加した。でもわたしの体調もあまり良くない日が続いたこともあって、みんなの自主性に任せて耳だけ参加した。どういう探究をしたいのか、現状なにが課題なのか、自分の興味はどこに向かっているのか。差別、誹謗中傷、LGBTQ、環境、難民、教育格差など、さまざまな現状・関心を追求する時間はとても有意義だったように思う。みんなそれぞれ違う興味を持っていたが、ひとつの共通点があった。それは「アクションを起こしたい」ということ。理由は、複雑に絡み合う国際問題に高校生を巻き込み、討論をすることによって現実的な解決策を生み出したい、問題と無縁だったひとに知ってもらうきっかけをつくりたい、などあったが、みんなの共通目的への手段のひとつとして、2グループともワークショップを開催することにした。受験勉強、テスト勉強があったり、塾や習い事があったり、文化祭の準備があったり、留学に行ったり、忙しい高校生たちはなかなか時間を合わせることが難しかったし、オンラインならではのすれ違いが起きていたり、楽しいことばかりではなかったと思う。ディレクターのわたしは「やってみ!」と送り出し、高校生たちがどうにも困ったときは「なんでそう思う?」と問い続け、ひたすら見守った。結果、ジェンダー問題に焦点を当てたワークショップや、在米日本国大使館の方をお呼びして教育格差に焦点を当てたワークショップを開催することができた。問題に対して、自分たちになにができるかを考えるきっかけを提供できたことを参加者への振り返りアンケートで知った高校生たちは、さらにさまざまな国際問題に興味を持ち、自発的にインプットをするようになったようだ。2グループとも、ワークショップという形式でディスカッションを行い、アウトプットする経験を得たことで、今まで以上に国際問題は身近なものだと感じ、危機感を持つようになったと振り返ってくれた。わたし自身も、国際問題なんてでかいことわかんないよって思っていたけど、高校生たちといっしょに好奇心を追求したことで、新たな関心が広がった。視野が広がった。世の中を見る目が変わった。海外に行きたくなった。そしてなによりも、わくわくを取り戻せた。

ディレクターとして3ヶ月高校生と関わって改めて感じたのは、高校生の本心を引き出せる存在って大切だし、それは高校生に限った話ではないということ。
安心安全が担保された場所で失敗経験を得ることは必要な経験だと思う。けど、失敗しないように考えうるリスクを洗い出して、協力したり、努力したり、集中することに最大限意識を向ける経験も必要だと思う。それは高校生によって向き不向きがあって、それを適性に合わせて支援することでより充実した濃い経験ができるのでは?と思うように。そのためには、きちんと生徒の本心を聴かせてもらえる関係性を築くことが不可欠だよねって思った。

わたしがディレクターとして、本心が出せたのは、Slackの国際問題ラボの事務局グループだった。「〜〜が不安。」「〜〜が難しいしどうしよう。」「〜〜が怖い、このままでいいのかな。」たくさんの不安や焦りを流した。なんで流せたのか。反応してもらえたから。否定されずに受け止めてもらえたから。「なるほどなぁ。」「そうだよなぁ。」「〜〜してもいいかもね。」と送られてくる言葉に安心したから。こうやって吐き出せたからこそ、わたしも最後まで駆け抜けることができたんだろうなぁと思う、ありがたい。

11期に向けて

11期は担当のラボを持たず、高校生と直接関わることはせず、マネージングディレクターという形で大学生ディレクターのマネジメントをさせてもらうことに。10期での国際問題ラボ事務局グループのようなものを作りたい。なんでも相談してもらえるような存在になりたい。ただそうは言っても、わたし自身正直そんな関係性をオンラインで作ったことがないから、不安はある。だけど、今期はじめてのディレクターもいるなかで、わたしが不安になってたら絶対うまく回らない。活動計画シートしっかり考えて埋めなきゃなぁ〜。自己肯定感ばか低いし、人見知りでひとと話すのがとても苦手なわたしだけど、活動時はミッキーマウスになりきってにこにこがんばる。

そして、10期で感じたモヤモヤを改善していくべく、11期頑張っていきたいと思う。

今後について

やっぱりわたしは探究が好きだし、探究をがんばる高校生が好き。
だけどプログラム以前に、目の前のひとを大切にできるようになりたい。
今後はまず丁寧な自己分析支援をしたい。自己理解によって、よりやりたいことや興味関心を見つけて、言語化し、共有できるように。次にその興味関心の先を描き、理想の軌跡をいっしょにつくりあげたい。そのうえで、これまで個人で活動してきた子も探究に本気で触れたことがない子も、個々を活かせるプログラムとして楽しい娯楽になってほしい。

なにが言いたいかって、これからも楽しくがんばりたいなってこと。これからもよろしくねん。

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