観劇感想 リア王

産後3ヶ月にして、観劇してきました。観劇の経緯や、観劇出来たことへの感想はまた書くとして、今日は舞台の感想を書きたいと思います。

ネタバレあります!


作品について

予習無し、ストーリーの知識0で観劇しました。
シェイクスピア独特(と思われる)セリフ回しと、ストレートプレイを観るのが10年ぶりくらいだったこともあり、最初は苦戦しました。
もっと古臭い感じなのかと思いきや、セットもウォーターサーバーと、コピー機、椅子。
背景も白のボードと無機質な感じのセットに、男性陣もほぼ全員スーツという出立で、観客の想像力に委ねられる感じでした。
他の人の感想を読んでたら、オフィスを思い起こさせると書いててなるほどなーと。
話が進むにつれて、ストーリーも何となく理解できますが、やはり概念的なところもあるので、全てを1回でわかるのは難しいと感じました。

2幕は話が動きますが、目をくり抜いたり、自害するシーンなどちょっと残虐的なところもあるので、ウッとなりました。残虐なの苦手…。

結局のところ、家族の愛の形の話だと思うのです。目に見えないもの、量を測れないものを言葉で測ろうとして失敗したり、愛ゆえに自分の出自を黙っていたり。
リアとしては、姉2人の愛を信じたけど、結局裏切られ、自分が追放した3女の愛に気づくも時すでに遅し、という。
グロスター伯爵も、息子を愛するも、騙された上に勘当し、最終的には和解する。

最後に生き残った3人が切なくて。なかなか言葉にはしにくい後味の作品でした。


キャストについて

私は、小池徹平さんのオタクなので、まず小池さんから。
なかなかに難しいお役だったたなぁと思います。台詞も難しいし、途中から狂った乞食に扮することになるので、役の振り幅も大きいですが、見事でした。また痩せました?? そして、噂の?逆立ちですが、綺麗な体幹!私の周りでは逆立ちの時に少しどよめきが上がってました笑(FC席だったからかな) そして、お顔が綺麗なこと!最後、お父さんに正体を打ち明けられてよかったのかなぁ。2幕の親子でのやり取りには心動かされるところもありました。

リア王段田さん。最初の傲慢さから、弱っていくリアがリアルで怖くもありました。歳をとって、裏切られ、狂っていく姿が流石の貫禄でした。

あと、個人的MVPは玉置玲央さんのエドマンドです!
まずめちゃくちゃに滑舌と声がよい!台詞がききとりやすい!
ずっと舞台にいる!8割くらいは舞台上にいるのでは?というくらい出ずっぱり。それでいて存在感を出したり消したり、掻き回したり、目立つお役でした。
玉置玲央さん初めましてで、いい役者さんだなぁと思ってみてました。

他の役者さんもみなさん演技達者な方ばかりだったので、見応えあってよかったです。

劇場について


今回は3月にオープンしたばかりのskyシアターMBSだったので、もちろん行くのは初めて。
当たり前だけど、綺麗やし、座席も座りやすくてよかったです。
前方下手だったので、ちょっと中心部分が前の人と被ってしまったのが残念でしたが、音響もよく素敵な劇場でした。真ん中あたりでまた見てみたいです。
あとトイレが宝塚形式(一方通行、個数多め)なのもありがたかった。
まだ、KITTEがオープンしてないので、どうしても混雑しがちになるのかもしれないですが、KITTEがオープンすれば入場とかももっとしやすくなるのではと思います。ご飯やさんも出来ますし、便利な劇場で、ありがたいです。

約4ヶ月ぶりの劇場観劇で、やっぱり生の舞台は気持ちも入りますし、リフレッシュになりました!
行けてよかった!

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