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引っ込み思案なふたり 親バカふたり

高校の入学式で、娘は小学校時代の友人と再会した。

その日はクラスが別だったのと、久しぶり過ぎてあまり話せず、LINEの交換はできなかったそうだ。数日経っても会えないらしく、進展はない。引っ込み思案な2人はこのままずっとお互いに話しかけることをしないまま、せっかく再会したのに、昔みたいに仲良くなれないのではないかと心配になった。私がその友達のお母さんのLINEは知っているので、IDを送って登録してもらおうかとも考えた。「さすがにそれはやりすぎじゃない?」と旦那が言った。これからずっと同じ高校に通うのだから、慌てず見守ればいいじゃないかと。確かにそうだと思い、見守ることにした。客観的に考えると分かることでも我が子のことになると心配や不安が先立って、正常な判断ができなくなることがある。

そして翌日。旦那は仕事から帰宅するとすぐに、寝室にいた私のところに来て「あいつ、まだあの子と話してないんだって!」急に怒っている。あれ?自分が昨日、見守ろうと言ったばかりじゃないの。しかも心配のあまり怒ってる…。今度は私がなだめた。親バカという言葉はうまい言葉だなと思った。

そしてその翌日。その日に部活の見学会で、偶然にも同じ部活を希望していて、会えたそうだ。そして一緒に帰宅し、無事にLINE交換も果たしたとのこと。入学式の時は、久しぶりで何を話したらいいか分からないと言っていたけど、ペットの話や、お互いの家族の話など、色々話せたそうだ。ああ良かった。同じ部に入るなら、ずっと仲良くできそうだ。

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