僅かで大いなる休息[流月]
私たちに今必要だったのは
「休み」と「現実からの脱却」
だったのだと、今更お家に戻ってからしみじみ。
行き当たりばったり、疲れたら休んで、コーヒー飲んで、お腹が空いたら食べて。
……なーーーんて、小難しいことは全部置いておいて、とどのつまり、本当に楽しかったね!
諸々、本当に嫌になってしまったタイミングで璃月からひょんなことから少しだけ今居るところから離れるような話を聞いて。
「日程合わせてどこかで行っちゃおうかな」
そんな軽いノリ。
言ってもいつもこのノリの時は私側に問題があって反故にしてしまうことが多い。
あとから聞いたら璃月も同じように思っていたみたい。いつもごめんね。
「この日に行くことになったから合わせるならこの日程どう?」
見れば、次の日には少し大事な予定があったのだけど。
もういいや、何もないところに行きたい。
知らないところに行きたい。
全部いやだ、もう本当に、全部全部がいやだ。
「行き帰りのチケット取った!ざっくり行くところ決めよ!」
璃月とタイミングがちょうどかち合ったからなだけで、
璃月と私の動機は同じではない筈だから、これは本当にただの私の話。
私の今回の弾丸小旅行は本当に全てが嫌になってしまったからで、もう今居るところとか今周りにいる人たちから逃げたかったのが本心。
じゃあ、璃月は??璃月も周りにいる人間なのだけど、本当に違う。言い方が難しいのだけど本当にいいタイミングを璃月から貰ったと思ってる。
私の殆ど全てを知っている人だから、状況的に楽なのもあるけれど、もしかしたら近い未来近くに居られないようになるかもしれない。支離滅裂だけどそんなようなことも思ったり。
話は変わるけれど、私が先生に言われて衝撃的且つ、納得した話。
「流月さんは、死にたいとか生きていたくないから自傷行為をするとかでは無く、極端に生きると言うことに対する執着が無いのよ」。
生きてられない状況になった時、身を挺して誰かを守らないといけない時、逃げないといけない状況の時、私は生きることを諦めるよりも早く、生きていようとしないらしい。
分かるなあ、と思うのは、
死にたい、生きていたく無いと思う時は過ぎたけれどそれでも、心底生きていたいと今まで思ったことが無いから。
「根本、自分を許していないから、死にたいとか生きていたく無いとそれは同義なのだけれど、実はそれはもっと無気力で諦めているに近い行動だから、本当は危険な感情なんだよ。だから、どうして自分を許せないのか、子どもに戻ってやり直そう」、それが次のステップだ、と言う。
考えてみれば、そんなに変わりはない心境の中で双極性うつ障害から、うつに診断が変わったこと、不思議だった。本当の本当に状況は変わりなくて、私の気持ち的にもそんなに変化は無くて、でも唯一つ、変化があるとしたらそれは、「諦めたこと」だった。
「期待をしない」「伝わればラッキー」「出来なくて当然」とか、生半可なものでは無く、
「期待するだけ無駄」「どうせ伝わらないから」「出来ないならいいや」、考え方の違いかもしれないけれど、深くそう思うから、もう全てを諦めた。
家族とのこと、したいこと、仕事、友だち、恋愛。
諦めてしまえば楽で、何も無かったことになるし誰も責めずに済む。
要らないものは要らない。必要とされなければそこでおしまいで良い。諦めていればそもそも手にしようとすらしない。
今まで、生きてきた「人に合わせ、必要とされる言葉や行動を取る」方法がもっと楽に、考えずに出来るようになるだけだった。
それもあったのかな、本当に嫌になってしまったから、限界が来たわけではないけど自分がどうやってここに立ってるのか毎日分からなくて。
何が苦しいのか分からないまま毎日苦しくて。
漫画やドラマの中で水の中にいるような表現方法があるけれど、本当にあんな感じ。
呼吸がうまく出来なくて、生きているのかさえも分からなくなってしまっていた。
生きたい!!と、じゃあ小旅行で思ったのかと言えばYESでは無いのだけれど、少し呼吸が出来たような気がするから、またもう少し頑張れる気がする。
本当は頑張らなくていいのかもしれないけど、頑張らないと、気を抜くと、私、死んでしまうから。
死ぬことを生きることの選択肢としてしまうから。
だから、頑張っちゃいけないのかもしれないけど、
少し、いろんなことを頑張ってみる。
話は冒頭に戻るけど、本当に本当に楽しい時間だったよ。
いつもありがとう。
体も心も休めて、また週末ゆっくりしてね。
おやすみ!
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